2017/06/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/大通り」にカインさんが現れました。
カイン > 貧民地区とはいえ、それが街の地区の一つである以上目抜き通りは存在する。
所々様々な違法のバラックや建築物で塞がれ、歪な形になっていても貧民地区で最も人通りの多い場所の一つには違いない。
そんな只中、怪しげな道具を商う商店の入り口の壁に背中を預けて人々の行き交う通りを眺めている男の姿が一人。
手持ち無沙汰な様子を隠しもせずに、火の付いてない煙草を弄んでいた

「…依頼の精算でこんなに待たされるとは思わなかったな。
 適当な所にシケ込むつもりだったがこりゃ帰って寝るかね」

普段よりはるかに危ないルートを辿っての危ない物品の運搬の護衛。
それが今日こなした仕事の内容であった。依頼主の精算が終わるまでと外で待ち始めて数刻、
未だお声がかからないことに自然と景気の悪い表情になるのを止められない。

カイン > 「せめて酒でも飲んで待てる場所がありゃよかったんだが、っと」

ぼやいて見回してみればやれ精力剤だのやれ麻薬だの、
平民地区で聞かれれば真面目な騎士様がすっ飛んでくるような単語ばかり飛び交っている。
挙句の果てには宝の地図だの一攫千金だの怪しい単語まで漏れ聞こえる始末。

「………。引っかかるやつは居るのだろうかね?」

思わずつぶやいて首をひねった。ロマンと言う意味で確かに魅力を感じないでもない
のはわかるのだが、乗るにはあまりに危うすぎると視線が胡乱なものに変わる。