2016/11/19 のログ
ご案内:「平民地区」にアルテイナさんが現れました。
アルテイナ > (そろそろ…後1~2人占ったら町の外に向かいましょう)

そんな事を考えながら通りの細道から表を眺める
道行く人々はみな一様に家路を急いでいる。
そんな人々の背景を考えるのは嫌いではないけれど
それに声をかけるのは少し憚られる。

「どこかに暇そうな子がいないかしら?可愛い子だったら尚良いのだけれど」

そんな事をつぶやきながら眺めているとふと変わった印象を受ける娘が目に留まる。
ああ、あの子なら声をかけても大丈夫そう。

「お嬢さん、占いに興味がないかしら?」

あたりを手持無沙汰で眺める娘を安心させるように鈴が鳴るようなゆったりとした声で話しかける。

シャルレ > 食べ物屋台の中にも、片付けをはじめてるとこもあった。お腹はすいてないから、いろんな食べ物を人間は食べるのだなと、感心して見てたことに

声がかかる、フードのしたで耳が動いて、その声の主をみつける。

「うらないってなーに?」

聞いたこともなかった言葉、興味を持って彼女へと近づいていく
無警戒で初対面でも声色に優しさを感じたから

アルテイナ > 「そうね…。探し物や恋愛、そういったものの行き先を知りたい…というときに参考にするものかしら?」

思いもよらず帰ってきたともすれば哲学的と受け取れる質問に多少たじろいだものの、丁寧に答えを返しつつ観察する。
ミレー族だろうか?それにしてはなんだかこの子は少し違和感を持つ魔力を感じる。
少なくとも困っているようには見えないが…

「貴方は占いというのは初めてかしら?もしよかったら少し体験していかない?」

口調を親しげに少し砕けた様子にする。この子相手にはそうしたほうがよいだろう。

シャルレ > 「そういうのが、わかっちゃうの?すごいねっ」

距離が近づくと、なんだか匂いがかわる。小首をかしげながら金色の瞳が不思議そうに瞬いて

「うん、はじめて」

彼女の目元は、帽子で見えないけど、声色だけでの判断。ニコッと微笑みながら、どんな結果がでるのだろうと楽しく待つのだけど

アルテイナ > 「そうねぇ…その前に少し緊張をほぐすために世間話でもしましょうか」

この時間はとても大切だ。客の気分を解しつつなんでもない世間話の合間合間に意図的にいくつかの言葉をさりげなく散りばめ、その言葉への反応を探る。
細かい反応を纏めていけばその相手の人生がわかるもの。
強がり、怖がり、素直、頑固者、それらの全てに理由と背景がある。

「そうね…そろそろ占いのほうに入っていきましょうか」

十分と思う程度に会話を続け、ゆったりと本題に入る。
まずはパフォーマンスからだ。

「貴方は随分と孤独な時間が多かったようね」

出来るだけ魅了してしまわないように気をはらいながら
少し強い過去をゆっくりと優しく告げる。

シャルレ > 占いを知らないから手順もはじめて
なにげない世間話をしてるなかも
優しい相手には人懐っこい部分も出てくる

「うん」

始まるとの言葉から、何が見えてるのだろうと
自分には見えないものをキョロキョロしたり

口を挟みたくなるものの、なんとなく空気が今はしちゃいけない気がして
彼女をただ見つめながら

アルテイナ > 「…それが随分と心にかかっていたようね」

反応を見ながら言葉を進める。
大人しかったり怖がりだったり気遣いのできる子と言うのは
多かれ少なかれそういった経験を抱えているものだ。
けれどこう告げる事で特別なことであったかのように感じる。
それはそうだ、誰であれ自身の人生は自身にとって特別なのだから。

「安心できる場所がなかったのかしら?今は少しだけ落ち着ける場所があるみたいね。安心したわ」

細かい動きでそれにどう続けるべきか選んでいく。
もともと種族として他者の感情をある程度把握できるけれど
こうして人間の技術だけで進めていくのは悪くない。

「そんな素直なあなたに占い…といっても何を占ってあげればいいのか迷うのだけれど」

少し苦笑する。
この人懐っこい子はきっとすぐには思いつかないだろうと考えながら。

シャルレ > 過去の事を話してるような感じ
自分の事は一切話してないから、なんとなく言葉じりからも
よく知ってるなぁと感心するばかり

「うん、今はゴハンと寝るとこはあるよ、お仕事してたらいいって」

頷いて、言葉を肯定する
確かに彼女のいうように迷ってることもなく
占いの内容がうがはないでいたけど
思い出したように

「じゃぁ、今お世話なってるとこに言えてないことをるの、言ったら嫌われないかな」

いろんな種族がいて、差別もないし乱暴するのもいないとは、聞いてたけど
ミレーではなく、元々は猫であることは、話せてない
それを言わなきゃと思ってるものの
言い出すタイミングもなくて

アルテイナ > 「それは難しい問題ね…」

少し考え込みながらそう返す。
この子の違和感の正体は多分…

(いいえ、まだ決めつけてはダメね)

そう自分を戒める。
けれど伝えるべきはきっとこうだろう。

「嫌われるっていう事はないと思うわ?戸惑われはするけれど
だから問題はきっと打ち明けるか打ち明けないか…ではなくって、それをちゃんと伝えられるか…ね」

慎重に言葉を選びながら相手の揺れる瞳を見つめる。
軽く発言しているがこの子はこの子なりに真摯に悩んでいると
その様子から分かった。

「ただ、それと一緒に何のために伝えるか…もしっかりと考えておいてね」

一泊置いて言葉を続ける。

「でないと、きっとあなたが後悔するから。
それが出来ない、分からないなら、きっと貴方はまだ伝えるべきではないわ」

シャルレ > 「なんだか隠し事してるのが、嫌だなって思って」

少し視線を落として考える

「なんのために、かぁ、、、」

彼女の言葉を反芻する。考え悩みながら
お世話になってるのに、言えてないことがあるのが
後ろめたく感じてたから

一時かずっとか、どちらかわからないけど
自分のこと話さずにお世話になりっぱなしも、と気にして
一人グルグル頭のなかで巡り始めるる考えは
無言になってしまった

アルテイナ > 「ええ、それを伝えて何を解決するのか
何を解決したいのか。そしてそれを解決するのは誰の為なのか」

悩みこむ彼女に飲み込めるようゆっくりと言葉を紡いでいく。

「それに関しては私が答えてあげてはいけないの。
それだけは自身で答えを出さなくてはいけないわ」

静かに、けれど重々しく伝える。
これはどちらかというと占いというより助言の類だが
こういった素直な子には悩むと同時に幸せになってもらいたい。
そういった心情からの心からの言葉だった。

「とはいえ今すぐ答えが出るものでもないものね」

クスリと破顔する。
真面目でどうしようもない現実の話はこんなところ。
悩める少女に明日の運勢の運勢でも伝えてあげよう。

「さてさて…ついでに貴方の明日の運勢でも占ってあげましょうね」

珍しい記号が刻まれた石を複数取り出しそれを並べていく。
この子の運勢は…

「あら、悪くないわ
今日明日とそう悪くない運勢のよう」

安心させるように言葉を繋いでいく。

シャルレ > 「うん、そっかぁ、そうだよね」

彼女の言葉に頷いて同意
間違ったことはいってない、もう一度考えてみようとして

明日明後日のこと、いい風に言われたら
嬉しくもなるもので

「そうなんだ、よかった」

ホッと、一息ついて笑顔が浮かぶ
通りの人も随分減ってきたのに気づいて

「あ、私そろそろか帰らなきゃ」

アルテイナ > 「ええ、温かくして休むと良いみたい。暖かい飲み物をお勧めしておくわね」

浮かんだ笑顔に笑顔で返す。
やはりこういった子には笑顔が似合う。
いつまでもそうあってほしいとただそう思う。
自分には似合わない思考かもしれないけれど。

「明日の運勢はおおむね良好。
少し男運だけは悪いみたいだからそれだけ気を付けて。
楽しい一日になるのを祈っているわ」

そう告げて自分も道具をしまい、すっと路地の奥に消えていく。
占いの御代はタダでいい。私が勝手に占ったのだから。
そう言葉でなく目で伝え、少し怪しいけれど優しげな笑みを残して自称占い師は町の闇に紛れていった。

シャルレ > 「わかった、暖かいのね」

彼女からの言葉は、優しく響くことばかり
だから、素直に聞き入れられて
笑顔に笑顔で返しながら
ポケットから、なにか、、、と探してたのを
止められるような素振り

代金を受け取らず消えていく人を見送るようになった
自分も逆の方向に隊舎へと向かってあるきだした

ご案内:「平民地区」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「平民地区」からアルテイナさんが去りました。
ご案内:「平民地区の噴水広場」にネネさんが現れました。
ネネ > お仕事終わり、いつもより早めで夕暮れ時
広場には、まだ人が思い思いに過ごしてる場所

広場のベンチに座って、噴水が吹き上がる様子と
夕焼けに水が色を写したようにオレンジの噴水になってる

ベンチの横には小さい紙袋
クロワッサンを差し入れにもらったから、お土産でもって帰ってるとこ

ネネ > 夕暮れが進むと、空もグラデーションのように色が染まってるのに気づいて

「きれーい」

日暮れまであと少し、暗くなってからでは
危なくなるかなと、ベンチから紙袋を持って立ち上がる
街灯が明かりをつけていくなかを、一緒になって辿るように広場から離れて歩いていく

ご案内:「平民地区の噴水広場」からネネさんが去りました。