2016/11/02 のログ
ご案内:「山小屋」にオーベさんが現れました。
オーベ > むくり、と寒さにベッドから起き上がると寝癖の付いた黒髪を撫で付ける。眠る際には薄着であったからベッドを出てしまえば朝の冷たい空気に身震いし、そばの椅子に掛けてあったマントを羽織るようにして寝室を出た。老犬は未だ残り火の気配がある暖炉の側に伏せ、小さく寝息を立てていた

「お前の毛皮は暖かそうだな…夏は疎ましく思っていたけれど、この先、しばらくは羨むことだろうよ」

眠る老犬にブツブツと零しながら外界へとつながるドアを開くと冷たい空気に、くぉっ、と小さく唸り肩を震わせた。これ程、冷え込むとは思っておらず、外に積んだ薪を取りにぺたぺた、と素足のままで歩いていけば1つ、2つ、と大きめな薪を抱えて小屋の中へ戻り、乱暴に足でドアを閉じる。暖炉の前に薪を下ろし、火掻き棒で燻っている部分を整えてやれば持ってきた薪を暖炉に入れ、火が大きくなるのを待つ間は寝室に戻り再びベッドに潜り込んだ

「あー…温かい…寝台こそ人類の作り出した物の中でも最たる物…貴族共にはわかるまいよ、このありがたさ…」

しばらく、北方を宛もなく旅していたこともあり、清潔なベッドは何よりもありがたい。頭まで布団をかぶれば、そのまま、じっ、と暖炉の火が大きくなるのを待つ

ご案内:「山小屋」にノアさんが現れました。
ノア > 歩く。尖ったヒールで土に小さな穴を空けながら、ただひたすら歩く。時折樹の根に躓きよろけながらも、ただ前へ、前へ、灯りを求めて歩く。

数時間前のこと、侵入にしくじり怖い怖ーい用心棒らに追われた盗賊は馬を盗んで逃走。何とか追手を撒いたところで山中の川に立ち寄り、喉を潤そうとした時 ── 唯一の交通手段に逃げられた。

それからずっとこうして寒い寒い山の中、灯りを求め歩いていると..

「 ............... !! 」

木々の隙間から漏れる灯りに目を見開く。のたれ死なずに済むかもしれない、一筋の希望の光に真っ直ぐ引き寄せられる。結界や其のほつれを察知する能力など全くない女は、ただ真っ直ぐ山小屋を目指し.. 強運にも "ほつれ" を潜り抜け、結界の中へ。

オーベ > 暖かな布団、ベッドの中で欠伸を零してはうとうとと寝入ってしまいそうになるのと覚醒を繰り返す。どうせ用事もないのだから、構わないか、と意識を手放そうとした瞬間、結界を何かが抜けた、と知らせる感覚が強く走りばさり、と毛布を跳ね上げ起き上がった

「…怪我人かな、厄介なのじゃないと良いが…」

さぶい、さぶい、と言いながらフードの付いたマントを薄い寝間着の上から羽織るようにしてフードまで被れば寝室を離れる。今度はしっかり、素足でなくブーツでもなく、サンダルのようなつっかけを履けば、扉を開けて外へ出た

「おはよう…少々、寒いが良い朝だ。怪我をしているのだろう?事情は知らないし、知りたくもないが………
凡その検討は着いたかな、とりあえず、中へお入り」

こっちこっち、と見える人影に手招きをして見せ、寒かったこともあり扉を開けっ放しにして、部屋の中へ戻る