2016/09/11 のログ
ご案内:「設定自由部屋3」にセシリアさんが現れました。
セシリア > マグメールから少し離れた山林の中、1人の幼い少女が5人程の山賊と戦闘を繰り広げていた。
ただ戦闘、というにはあまりにも一方的過ぎるかもしれない。
5人がかりでも山賊たちの剣は少女の体に触れることすらなく、風を切る音ばかりがフォンッフォンッと響いていた。

ブシャアッ――!!

そんな林の中に、生々しい音が響き渡る。
少女の手に握られた剣が一人の山賊の体を胴体で真っ二つに切り裂いた。普通の少女の力ではとても考えられないが、重く、速度のある攻撃は盗賊の体を切り裂いた。
そしてもう一振り、空中に残ったままの盗賊の上半身に再び剣が襲い掛かり、その首をはねた。

あまりにも惨い殺し方にも関わらず、少女の表情は全く変化することは無かった。
普通じゃない、ようやくそれを感じ取った盗賊がひとり、またひとりと逃げ出すが、いずれも10mと走らないうちにその首が宙を舞っていた。

「ご主人様、終わりました……」

首をはねられた盗賊たちの骸を眺めながら、首輪に手をあてて声を発する少女。その息は乱れてすらいなかった。

『ご苦労、今日は屋敷に客が来る予定だ。お前は邪魔だ、適当に過ごしていなさい。用事があればまた連絡する』

合法、非合法問わず、彼女を使って、彼女の主人は巨額の稼ぎを得ていた。それはマグメールに屋敷を持って貴族並の暮らしができるほどに。
ただ、彼女は主人にとっては道具どころかペットにすら及ばない存在。『邪魔だから帰ってくるな』との命令に「了解しました……」と小さな返事をして首輪による通話を切り。
盗賊たちが使っていた荷車にちょこんと腰を下ろし、荷物の中から林檎を取り出すと、盗賊たちの死体や首が転がる真っ只中にも関わらず、シャクッと林檎をかじりはじめ。

ご案内:「設定自由部屋3」からセシリアさんが去りました。