2023/06/11 のログ
エレイ > ともかく、男は客を迎え入れ。カーテンは再び閉ざされて──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「平民地区 教会」にサウロさんが現れました。
サウロ > (自由騎士の任務を終えて、同僚に飲みにと誘われたが断りを入れてサウロが赴いたのは、
 かつて子供の頃に過ごした孤児院が併設されている小さな教会。
 育ての親であるシスターたちを真似て真摯に祈りを捧げてはいたが、神と言うものを信じているわけでもなくて。
 けれど決まりであったから、食前の祈りも、戦闘前の加護の祈りも覚えた。
 その愚直な程の真面目さは大人になってからも変わらずであるが、
 救われたくて祈りに来るなどと言うことは、サウロ自身一度もなかったように思う。

 ────教会の礼拝堂は人気もなく閑散としていた。
 小規模な教会であるので、夜も更ける時刻では静けさも増すもの。
 孤児院に挨拶に立ち寄って、急な来訪を喜ばれて、言葉を交わして。
 そうして今こうして、礼拝堂に入って近くの長椅子に腰掛け、両手を組んで額に当てる。)

「────主よ、我らが父よ」

(静かな礼拝堂に、その声が静かに響く。
 あとは祈る。何を祈るのかと言えば、はっきりとは分からない。言葉にも出来ない。
 ただこの身に起きている現象の解決を。
 そして最近は特に、色欲に傾きそうになる己の弱い意思を自罰的に戒め、節制を誓うように。
 神に救いを求めて許されるのではなく、ただ自らの現状を整理してこれからの事を考える為に。
 どれだけの長い時間そうしていたかは分からないが、傍から見れば熱心に祈る青年に見えるだろう。)