2023/03/31 のログ
ご案内:「城塞都市「アスピダの外壁周辺」」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >
 城塞都市アスピダの周辺
 山の中腹に位置するだけに、辺りは草原平野のようなまっ平と言うわけにはいかない。
 廃屋巡りを好む者らのような道中よりもよほど整備されているものの、多数と多数というわけにはいかない。
 飛び道具が横行し、接近戦を得意とするものらには戦いにくいだろう。

 だが、魔性が、獣性が一段と押し出される場所でもあることは確かではある。


        「今日のお前はご機嫌ですわね。」


 複数の歩兵らと城壁周りを巡るメイラ
 現在は門ではなく、城壁周りを廻りながら、反抗的な毛獣を一匹ずつ刈り取るような
 そんな山狩り行為に行動している。
 盗賊は須らく敵 此処では街道をうろつく者らよりも純粋に殺意を高めて向けられるだろう
 正義も仁義もない 目の前にいるは明確な敵だとわかるから殺すか生け捕りにし、拷問にかける。
 実に単純明快な方法を前に、迷いも躊躇いも周囲の者らにはない。



        『クルルルルッ』


 ご機嫌な撫で声を喉で鳴らすのは、大きな顎を持つ二足大蜥蜴
 逞しい脚と尾で走行し、口と脚爪で刈り取る獰猛なそれも、鞍を身に着けて跨るメイラには便利な愛馬
 馬力 首を低くして走行する姿勢は、メイラが大剣や長い槍を振り回す際、十二分に発揮される。
 寒い冬を超えて、この暖かい空気の中 血も充分に香っているせいか愛馬の調子は良いようだ。


        「お肉に困らないのはいい事ですわ。」


 首を撫でてあげながら、鼻息をフシュウと出すのにポンポンと叩く。