2022/09/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区と平民地区をつなぐ目貫通り」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 黒い革ブーツの音色 装飾品ではなく布地の擦れる音
黒 黒 黒 黒ばかりの布地 布地の柄も白のみ
赤い瞳と、ギザ歯が開くと覗く赤い舌 それだけが、色らしい色だろう。

現在のメイラの非武装の色合いは、どんな時とも同じ 黒ばかりのそれ。
遊女風の肩出しの身なりでありながら、帯には剥き身の黒い、短めの片手銅剣一本を差し込んだ姿で
適当な大通りを歩く姿がある。

顔立ちは苛つきも気色も示さず、つまらない 退屈 といった雰囲気なのか
普段魅せるような殺意の塊も、苛烈な飢えもない。
少しの間の強制のお休み期間中は、メイラの中でこそ 鈍らにさせない尖り切った何かを持たせ続けるものの
表面的に見える部分は全て、角を磨き落としてしまったかのように静かなもの。


腰に差せているそれも、銅の剣。
子供から大人まで、持つべき者が持てる規格でしかない武器
木剣のように、鍛練用模擬剣の一つ 切れ味が皆無な、打撃武器。
ミソがあるとすれば返り血を無駄に浴びることもなく、そしてメイラの手元でなじめる武器であること。

下手に丸腰にさせればなにを手に引き寄せるかもわからず、何を求めるかもわからない
下手な剣は折れやすく、下手な棍棒は曲がりやすい。
ならといっそのこと、鞘で殴りつけるも同然な、風変わりな銅の剣でも腰に差させておくと
メイラの行動の幅はそれなりに落とすことができるわけである。
メイラの行動的に、周りでよく知れた者らはうまくメイラにそんな扱いをすることで
メイラの気性が現在の つまらない たいくつ という 少しだけへの字に閉じるギザ歯のじぐざぐを覗かせる
それだけで済ませている。


「外の空気をと思いましたけれど、意外とここら辺は普通ですわね。」


流石に富裕地区の傍。
やりたい放題というわけにもいかない世界が傍にあれば、周りの空気は静かである。
今のメイラの周りで物騒が起きたとしても、その黒い衣が汚れることを理由に
メイラがノらない限りは静かなものだろう。 

ご案内:「王都マグメール 富裕地区と平民地区をつなぐ目貫通り」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。