2022/09/26 のログ
ご案内:「マグメール近郊の浜辺」にエルビーさんが現れました。
ご案内:「マグメール近郊の浜辺」にジーゴさんが現れました。
■エルビー > 今日は友人であるジーゴを連れて、砂浜に宝探しにやってきたのだった。
「見ろ、ジーゴ。
これは宝の地図らしいぞ。
従者がどこぞの古物商で見つけたらしいぞ!」
余はジーゴに地図を手渡すと、早速地図に示されたポイントを木製のシャベルで掘り進める。
穴掘りの経験はほとんどないのだが、この辺りの砂は柔らかくて掘り進めること自体はそれ程区でもなさそうだ。
ちなみに地図にはこの砂浜の図形と、バツ印で宝の目印が記されている。
「ちなみに宝は山分けだぞ?」
ジーゴに今回の目的を説明しながら、砂を掻き揚げる。
ちなみにこの辺りは最近も船が難破したとか言われている。
お宝が見つかっても不思議ではないはずだ。
■ジーゴ > たからさがしという心がウキウキする誘いは二つ返事で快諾して、着いてきたのは砂浜。
そもそも海に来たのさえ2回目だからただひたすらにキョロキョロしているミレーに渡されたのは、何やら古い紙切れ。
「うーん…」
思わず出た声は考えすぎているもの。
地図をくるくると回して、どちらが上かさえわかっていない様子だが、
周囲の様子と見比べて何とか正解を見つけようとしている。
「ね、ここであってるかなぁ…どっちが上?」
せっせと砂を掘り進める相手を見ながら気弱なことを言った。
ミレーの少年の手にもシャベルは握られているけれどまだ握り締められたまま。
■エルビー > 「え?」
二人しかいない状況で不安なことを言われ、余は手が止まる。
そうだった…この二人では地図が見れるのは余だけだった。
「あ~、まず地図で上…つまりは北がどっちかを知る必要があるわけだ。
今の時刻と太陽の方角を考えると、こっちは北になるわけだ。
でもって、地図にも書いてある森からの位置、海との位置も合っているだろう?
つまり、この辺りが地図に記されたお宝の位置と言う訳だな。」
余はジーゴの隣から地図を覗き、方角を説明する。
こういう時に便利な探知系のアイテムの類は生憎従者の一人が持ち出してしまった。
なので事前に下調べは済ませてある。
抜かりはないはずだ。
「どうだ?
これで疑問は解消されてたか?
分かったら穴掘りを手伝ってくれると嬉しいのだが。」
■ジーゴ > 「きたは知っている、ちょっとだけ」
東西南北の概念だけは習ったことがある。
それでもちゃんと理解しているわけではないから
太陽だとか、海だとか言われるたびにそちらの方向を向いて確認する。
「そっか…じゃあ合ってる!」
獣の耳は大きく上に伸びて、笑った口元からは狼の牙が顔を覗かせる。
確信を持つとそこからの行動は早い。
地図を一旦ポケットにしまうと
手にしているシャベルを砂に突き刺してはなるべく多くの砂をどかしていく。
きっとその作業はエルビーの3倍くらい早い。
王族とは違い肉体労働に慣れた体の動かし方だ。
■エルビー > 「北以外は知らんのか?
後で本を渡してもいいぞ。
外で活動する時、方角の見方を知っていると便利だぞ。」
とりあえず、ジーゴは余の説明で納得したようだ。
街ではあまり意識しなくてもいいが、外では方角を確かめるのは大事だったな。
苦労して掘った場所が間違っていたでは沽券にかかわる。
「ジーゴ、凄いな。」
余は肉体労働は正直苦手ではあるが、ジーゴは掘り慣れているのか早い早い。
しかし、あんなに力強く使ってシャベルは大丈夫だろうか。
予備をたくさん用意しておいてよかった。
「疲れたら早めに言うんだぞ。
飲み物と食べ物も用意してあるからな。」
ジーゴの横で邪魔にならない様穴掘りを続ける。
服や体に砂が掛かってなんだか気持ち悪い。
運動用の服着てきて正解だったな。
■ジーゴ > 「しってる…と思う。きたが上で、みなみが…下で…あとはにしと、ひがし。うーん、本はよめないからいいや」
西と東はどちらがどちらか忘れたので誤魔化した。
ある程度の単語はわかるけれど、本を読むとなると一苦労だ。
その間も懸命に穴を掘り進めている。
自分が砂まみれになるのはもちろん、エルビーが砂をかぶっていることさえ気にはしない。
「え、オレはらへった」
ようやく1m四方くらいの穴が掘れたところで、食べ物と飲み物の話が出ると
勢いよく掘り進めていた手がぱたりと止まる。
獣の特徴の大きな目は食べ物への期待に輝く。
■エルビー > 「う~~ん、そうだな…。
色々と方角の見方はあるのだが、説明しだすと長くなるからなあ…。」
アイテムを渡してもいいが、後で整備が面倒だろうしなあ。
方角について知識が怪しいのはなんとなく分かったが、今はこれ以上は触れない。
と言うか、余が悩んでる間も掘り進めてるんだが!?
時々、頭から砂被ってるのだが?
「よしよし。
では一度休憩して食事にしようじゃないか。」
余は魔法を使い、木で出来た梯子をかける。
穴から梯子で上がると、砂浜に椅子を二つと、テーブルを並べた。
テーブルの上にはティーポットとサンドイッチと、鳥のもも肉を焼いたもの。
全て屋敷で用意してもらった物を魔法で転送しているのだ。
「ほれジーゴ、今日は身体を使うから
肉もちゃんと用意しておいたぞ。
他に食べたい物はあるか?
屋敷から取り寄せるぞ。」
余は穴から出たあと、髪に付いた砂を取り払うために少し離れた位置へ。
先に食べ始めるのなら食べて貰おう。
■ジーゴ > まだ穴は1メートル四方で、宝は見つかっていないのに
休憩の話が出て内心ガッツポーズをしている狼。
木でできた梯子があっという間にできたのをびっくりして触ってみる。
本当に本物のようだ。
でも、これくらいの穴であれば狼のミレーである少年は簡単によじ登ってしまうけれど。王族はそんなことはしないようだ。
同じように梯子で穴から外に登った。
「わ!すご!」
スコップなんてそのまま足元に取り落として。
突然眼前に広がったテーブルと椅子に駆け寄る。
綺麗に整えられたサンドイッチ。鶏肉はまだ湯気まで立っている熱々だ。
いい香りに釘付けの少年。
そそくさと席について、それでもかろうじて相手が席につくのを待っている。
「んとね、アイス!」
王族だから大丈夫だろうと、最近知った夏の高級な食べ物をあげた。
■エルビー > ジーゴは食い物の方が喜ぶ性質だったのかな?
穴の中でガッツポーズをされると目についてしまう。
喜んでくれていることは良い事なので、余も口が綻ぶ。
ちなみに余も魔法で浮くことはできるのだぞ?
ジーゴの為に出した梯子だったが、どうやら要らなかったみたいだ。
邪魔になるようなら後で戻しておこう。
「凄いだろう、凄いだろう。
余の従者達は優秀なのだ。」
余は胸を張って自慢する。
実際、屋敷の者達が遠足に行くならと言って気合を入れて用意していたのだ。
宝探しを遠足と言われて少し不満だったが、ジーゴが喜んでいるのだしまあいいか。
余も席に着き、食事を始める。
テーブルにはフォークやナイフも並べているが、必要ないかも知れない。
「アイスだと?
ちょっと待っていろ。」
余が指を鳴らすと、テーブルの上にカップに盛られたバニラアイスが二つ並ぶ。
しかし、冷菓を求めてくるとはよく分かった奴だな。
「どうだ。 美味いぞ。」
ちなみにこれも屋敷で作って貰っているものだ。
■ジーゴ > ジーゴは食べ物への執着心が強いので、ご飯がもらえるとただひたすらに喜ぶのだ。
「いただきます。すげー、エルビーのじゅーしゃすげー」
サンドイッチは両手に鷲掴みで食べ、鶏肉を焼いたものは少しためらった後に
ナイフとフォークで口に運ぶ。
王族を前にできる限りマナーを守ろうとした結果だ。
皿に盛られた全体の半分よりは食べすぎないように細心の注意を払いながらも、すごいスピードで食べ進める。
「やった!アイス!オレ、アイスすき」
アイスなんて数えるほどしか食べたことはないけれど
とにかく美味しいおやつであることは知っている。
おねだり通り、アイスが出てきたことに感嘆の声を漏らす。
すっかりサンドイッチも肉も食べ尽くしてしまうと、アイスにも手を伸ばした。
■エルビー > 「凄いだろう。
ちゃんとジーゴが喜びそうな肉をつけてもらったぞ。
それと食器は別に無理に使わなくてもいいぞ?」
机の上には遅れてフィンガーボール、布巾も載せて。
なんだか食べるペースが相変わらず違い過ぎる。
そもそも量も違ったな。
余は食べ切れそうにもなさそうだったので、ジーゴの皿に少し肉を分けて置いた。
「アイスはあまり食べたことないのではないか?
スプーンもあるが、別に無理して使わなかくてもいいからな。
あと、余の分も食べて良いぞ。」
なんだか見ているだけでお腹いっぱいになってきた。
そもそもこの後の穴掘りで余よりも頑張ってもらうのだ。
好き放題食べて貰おう。
■ジーゴ > 「ありがとう。オレ肉すげぇすきだから!」
喜んで出た言葉は本心から。
でも続く言葉にちょっとだけ考え込んで返答が遅れる。
「オレだって、フォークとかスプーンとかつかえるもん!」
確かに、王族のマナーから見ればフォークもナイフも鷲掴みで
かろうじて使えている程度だっただろうが、本人的には使えているつもり。
フィンガーボールの水に至っては、飲み物かなと見つめている始末。
「アイスってたかいし、あんまり食べたことなかった…やった!いいの?」
エルビーの肉ももらったし、アイスまでもらっていいのだろうか
と不安になって問いかける。
もうもらった鶏肉は食べてしまったけれど。
■エルビー > 「だったな。
ちゃんと余は覚えていたぞ?
そうだったか。 でも余は面倒な時は手づかみしてしまうぞ。
それと、あれは指とか洗う時の水だな。
流石に海水で洗う訳にはいかないだろう?
飲んでも問題はないが、一応紅茶を用意してある。」
視線の先に水があったので、喉が渇いたかとカップに紅茶を入れる。
いい加減時間が経っているので温めで飲みやすいだろう。
そういえば、どこかでフィンガーボールの水を飲んだ人の話があったな。
飲んでもいい水を使っているのでかまわないが。
「構わんぞ。その代わり、しっかりと穴掘りを頑張ってくれ。
最低でもあと2メートルくらいは掘らないと出てこないだろうからな。
ちなみに余はさっきのでだいぶ疲れた。」
■ジーゴ > 「指用の水…!」
鷲掴みにしたあとは指を舐めればいいんじゃないか
と顔に書いてあっただろうが、説明を聞いてとりあえずは納得した。
どうやら目の前の水は飲めるけど指用の水らしかった。
もらった紅茶も喜んで飲み干すと、アイスで少し冷えた体も元通り。
「え、もう?」
もう疲れたのか、と驚いて声を漏らす。
王族にそんなこと言っては失礼だっただろうと、慌てて
獣の耳は大きく上に伸びる。
「あ、でもオレが、にくたいろーどー慣れてるだけだけどな」
と取り繕って。
うまかった、とにっこり笑って満足げに立ち上がると腕を伸ばして体をほぐすと
また肉体労働に戻っていく。
穴の中に飛び降りると、またスコップを手に穴を広げていく。
■エルビー > 「指を舐める行為は結局唾液が付着するからな。
油を落とすことは出来てもその後が綺麗とはいえないだろう?
もっと飲み物が欲しいなら言ってくれ。
ジュースも用意できるぞ。」
余は紅茶をお代わりしていた。
やはり紅茶が一番落ち着く。
「そうなのだ。
余はジーゴと違って体力がないのだ。」
魔法で補えば対応できるだろうが、今日はそんなことはしたくない。
椅子の上でだれている。
「そもそもジーゴと余では掘るペースが違うからな。」
といっても任せきりは具合が悪い。
余もシャベルを手に穴へと戻り。
邪魔にならない様穴掘りを続ける。
この辺りまでになると、掻き出した砂を掘り出すのも一苦労だ。
「これでつまらない宝だったら困るな。」
■ジーゴ > 「オレンジジュース!!」
もう砂の穴の中に飛び込んでいったジーゴが声を上げる。
アイスのおねだりが通ったことで味をしめているミレーだ。
だんだん穴が深くなってくると、どんどんと汗ばんでくる。
シャツの腕を捲って、ボタンも第二ボタンまで外した。
下着は着ていないから白いシャツが肌に貼り付いて不快だが、
とにかく宝を見つけることが先決だ。
力は強いが作業も雑なジーゴ。
掘った砂を上まで持ち上げる作業があまりにも雑で、
掘った砂を上空に巻き上げて自分で被っているだけになり始める。
それでも柔らかい砂だから大きな問題はなく、掘り進められているけれど。
左右にも広く、深さもそれなりには出てきた。
まだ、宝には到達しないみたいだけれど。
「あついね…」
真夏はとうに過ぎたけれどまだまだ体を動かすと暑い季節だ。
汗を雑にシャツの袖で拭う。
白いシャツは砂まみれでザラザラだ。
■エルビー > 「オレンジジュース?
別に構わんが。」
穴の中で要求されると、困惑してしまう。
どこを見ても砂だらけ。
今渡しても絶対に砂が入るぞ?
と言うか、砂の中は意外と扱い。
体を使っているからかもしれんが。
流石にこの穴の中で二人で作業は大変だ。
「ちょっと休憩せんか?」
余は冷気を放つマジックアイテムである水晶を複数取り出し、穴の中に配置する。
水晶から放たれた冷気が空調となって涼しくなるだろう。
ジーゴが手を止めたら、オレンジジュースが入ったグラスを手渡すだろう。
さて…。穴の方は…。
あれ? なんだか宝箱っぽい角が見えてないか?
■ジーゴ > 「やったー!オレンジ!」
休憩しようと言われてやっと手が止まる。
狼の毛と同じ質感の髪も、肉体労働をしている割に白い肌も全て砂まみれだ。
手を止めてもなお砂は舞っているけれど。
「やった、ありがと!」
オレンジジュースをもらうとすぐに口に運ぶ。
何やら現れた透明なものが冷気を発し始めると
思わずその透明なものに触れる。
「なにこれ…!」
興奮して感嘆の声を上げる。
冷たくて透明な何かだ。
彼の知識ではそれが水晶であることはわからないけれど。
冷たくて、透明で綺麗だ、と何回も触って。
水晶に気を取られて、オレンジジュースを飲んでいた間には気が付かなかったけれど。オレンジジュースを飲み干して、また作業に戻ろうとした時に気がついた。
穴の中。何かの角が姿を表している。
それに気がついたジーゴは、大声を上げる。
「ね!なんかある!」
砂の中に埋もれた何かに飛びついて、引っ張り上げようとする。
まだまだ砂に埋まっていて簡単には引っ張り上げられないかもしれないけれど。
■エルビー > 「その透明な物は余の道具だ。
冷気を放つのでこういう時に涼しくすることができるわけだ。
まあ、それは置いて。
いよいよだな!」
宝箱らしい姿を前に、余は興奮気味だ。
この日の為に事前に色々と準備をしてきたのだ。
だからがっちりと砂に埋もれていてすぐには取り出せない。
「これ、もう少し穴掘りできるか?
無理そうなら余が魔法でどうにかするが。」
ジーゴはだいぶ働いて貰った。
これ以上の無理はあまりさせたくない。
ちょっとインチキっぽいが、そろそろ魔法で解決させてもいいだろう。
■ジーゴ > 「あ、そっか。まだぜんぜんできるよ」
目の前に宝箱があらわれたから思わず飛びついてしまったけれど
もう少し掘り進めればよかっただけの話だ。
砂の上に取り落としたままだったスコップを持ち直して
宝箱の周囲の砂を崩していく。
宝箱に傷をつけないように真剣な面持ちで。
しばらくの間、砂を退ける作業をしていたけれど、
程なくして宝箱の砂を全て崩してしまうと
よいしょと宝箱を持ち上げようとして、宝箱が結構重かったのか持ち上がらず、
その場でたたらを踏む。
「あくかなぁ…」
持ち上げるのは諦めて、宝箱の金具のあたりをガチャガチャと触ってみて。
■エルビー > 「流石だぞ! ジーゴ。」
穴掘りについては後半の余はまるで役に立っていない。
隣で騒いだり、アイテムを出したりしてるだけ。
ジーゴが穴掘りを進めるといよいよ綺麗な宝箱が。
砂で汚れてはいるが、状態は良さそうだ。
ただ、宝箱の金具は流石に痛んでいたのか。
ジーゴが力を入れると簡単に外れてしまう。
「いよいよだぞ。
ジーゴ、中身が楽しみだな。」
箱を開ける役目はジーゴに譲ろう。
余は隣で見守ることにする。
ちなみに宝箱の中身は綺麗な真珠であった。
ただ、何故か小型で、しかも連なっていた。
はて、何に使う道具なのだろうか?
■ジーゴ > 「よかったー!」
流石にそろそろ体力お化けのミレーも少々疲れてきていた。
見つかって本当に安心した。
「開いたよ!!」
金具をかちゃかちゃしていると程なくして鍵は壊れて
宝箱の箱を開けることができた。
宝箱自体もしっかりしていて、蓋は両手で開けないといけないほどだったが。
「あれ…しんじゅ…?」
中身は箱の重さに対して小さいものだった。
砂だらけの手で躊躇なく持ち上げると、しげしげと眺めて。
きょとんとしばらく首を傾げているけれど、気がついて獣の耳はピクリと動いた。
「これ、えっちなやつじゃん!」
思いがけないところからあらわれたから理解するのに時間がかかったけれど、
真珠でできていてとても綺麗なことを除けば、見知ったえっちな道具である。
真珠の珠が小さなものから大きなものまで連なっていて、
高級そうである。えっちな道具だけど。
■エルビー > 「開いたな。
だが、その、なんだ…。」
余が良い淀んでいると、ジーゴが先にでかい声で口走る。
こいつ、凄いな。
「まあ、真珠としてはいいのではないか?
どうやら新品のようだし、どこかに売りにでも行く予定の品だったのかもな。
いらないならどこぞへ売れば確実に金になるぞ。
そうだな…今日の報酬にジーゴにやろう。
要らないなら売りに行ってくれてもいい。」
頑張った結果が結果だったので、なんだか余は力が抜けてしまう。
とりあえず、魔法を使って宝箱とジーゴ、それと余を地上へ運ぶ。
穴は危ないので魔法で砂を戻して塞いでしまおうか。
「今日の所はよくやったな。」
■ジーゴ > 王族にもこれが、えっちなものであるという知識はあったらしい。
ミレーはえっちだからどうだとも思わないので、その気まずい雰囲気までは察せないけれども。
「でっかいし、高く売れそうかも!」
流石に真珠で行為に及ぶほどジーゴは金銭に余裕があるわけではない。
出てきたものがえっちな道具だったことには驚いているが、
とにかく価値がありそうで彼は喜んでいる。
砂まみれの顔はそのままににっこりと微笑んで。
「うわっ!」
急に地面が揺れたような感覚の後に、すっかりと地上に戻ってしまったから
びっくりして声を上げた。
魔法にはどうしても不慣れだ。
「お宝あってよかった!ごはんもありがとう」
宝箱も持ち帰れば売れるかもしれないと考えたミレーは
スコップも重い宝箱も、もちろんその中のえっちなお宝も全部担ぎ上げて
帰る準備をし始める。
■エルビー > 「何、余からすればどうってことないぞ。
それに余もジーゴと久しぶりに遊べて面白かった。」
もう宝の事は余の中では関心が薄れつつあった。
こういう遊びをしてることがよりお宝と言えるかもしれない。
テーブルなど、細々した者も全て片付けてしまう。
その後は二人して街まで戻っていくことに。
途中、歩き疲れた余が魔法で街まで戻ったことは想像に難しくないだろう。
ご案内:「マグメール近郊の浜辺」からエルビーさんが去りました。
■ジーゴ > 「また、あそぼね」
一人では来づらい砂浜にこれたこと自体がジーゴには楽しく
肉やジュースも食べられた上に、(えっちな)お宝も手に入れることができた。
大満足の1日である。
途中から楽々魔法で街まで帰ると、二人の夏の1日は終わる。
ご案内:「マグメール近郊の浜辺」からジーゴさんが去りました。