2022/07/09 のログ
グラスフィーエ > ・・・まあ、骨ごと嚙み砕きかねない勢いで肉を咀嚼している女の歯が妙に尖っているような気がするのも
店にいる者たちが視線合わせたがらない一因のような気はするのだが。

「でもま、よーく調べもせずにアッシみたいなのに頼る方がマヌケっちゃマヌケッスよね、ケケケケケ・・・
話と値段次第じゃちゃんとしたネタ売ってやらないでもなかったんスけどね、アッシが下々だかなんだかだからって調子に乗るからッス」

 哀れな男の運動などしたこともないだろうデブ顔思い出したか、「うぇぇぇ」とか言いながら顔顰めて。
店内が一瞬静寂に包まれたのは、その表情の不気味さゆえか。

グラスフィーエ > 「・・・飽きたッス」

 そろそろ店主も焦れてきたか、嫌々ではあるが追い出しにかかろうとして動き始めたところで何故か天井見上げていた女が一言。
ようやっと出て行ってくれるかと店内一同ほっと胸を撫で下ろそうとした次の瞬間。

「次はえーっと・・・ニホンシュの辛いやつでお願いするッス。あ、あとつまみも頼むッスよ、この煮込みと・・・まかろにぐらたん?ってやつッス」

 そう、飽きたのはどうやら飲んでいた酒に対してだったらしく、それまでと変わらぬ勢いで追加注文始める女に、今度は店主が・・・いや店内の皆が天を仰いで。

グラスフィーエ > やがて女が本格的に飲食に飽きたらしく、色街へと消えていくと。
残された店主・店員と客は喝采上げて馬鹿騒ぎ始めたという。
・・・数日後、女が再び現れ「気に入ったんで、今度からちょくちょくヨロシクッス」と言うセリフを吐くなどとは知らないまま。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 そこそこの酒場」からグラスフィーエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 鍛冶場工房地帯」にスピサさんが現れました。