2022/05/08 のログ
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド 他」にハシュレイドさんが現れました。
ハシュレイド > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド 他」にセルウィさんが現れました。
ハシュレイド > ある日の冒険者ギルドで、依頼を探していると。
とある食事処からの依頼で、いくつかの果実や山菜の採取と、猪の肉の狩猟がセットになった依頼を発見する。
それを見つけ、店の仕入れも一緒にできるかなと少し考えた後で、手を伸ばすと、同じように伸びる手がある事に気が付く。

伸びた手の持ち主は、自分と変わらないくらいの身長の少女で。
蒼銀の髪に、赤い瞳、服装は軽装というか、ふわっとした服装で冒険者っぽくは見えないが。
感じた魔力はかなり高いので魔術師だろうか。
だとしたら、少し羨ましくも感じる、自分は召喚術と生活魔法以外使えないから。

「あ…それ、俺も受けようと思ってたんだけど」

普段なら手を引っ込め、譲りそうな物なのだが、今回はその少女にそういって声を掛ける。
何となくそうしてしまったのだが、相手は、どう思っただろうか。

セルウィ > 「あっ……ご、ごめんなさい。」

それはほんの偶然だった。
ギルドの依頼、相応に見入りもよく安全なものを見つけた少女は、
その依頼を受諾しようと、その手配書にその小さな手を伸ばし…
それがたまたま、同じ依頼を受けようとした人物と同じタイミングだった。

タイミングが重なることも、依頼が重なることも、
何方かだけならば、そう珍しいことではない。
しかし、同時に…というのは、少しだけ珍しいことだった。

「……あなたも、それ、受けるつもりなんだ。」

慌てて手を引っ込めて、息を取り直し相手の方へ身体を向ける。
さて、どうしたものかと思案しながら、言葉を紡ぐ。

ハシュレイド > ある意味でかなり珍しい状況に少し考えて。
少女をじっと見つめた後で。

「あの、良かったら一緒に依頼受けるとかどうかな。
俺は屋台もしてるんだけど、その仕入れと合わせて受けようと思ってたんだけどさ」

普通の冒険者ならこちらが迷った段階でさっさお依頼表を取って行ってしまう様な状況で。
お互いが受けるつもりでありながら、見合っている状況で、ならある程度事情を話しても受けてしまった方が見入りが良くなる気がする。

「依頼で納める以上に取れた分は、俺が調理して何食かそっちに奢るとかそんな感じでさ。
報酬はそっちが7でこっちが3くらいで分けて…どうかな?」

屋台の仕入れできる分此方が少なめで良いと、言って誘ってみる。

セルウィ > 「……ふぅん、屋台の仕入れ…。」

じぃっと、紅の瞳が相手を見返す。
上から下までなぞる様に、思案しながら。

こうして依頼が被った以上、どうしてもその取り分は少なくなる。
故にこちらがさっくりと手配書を取って自分だけ受けてしまうのが、
恐らくは一番、己にとって実入りが良い。

しかして、少女はそういう図々しいことをできる性格でもない。
かといって、そのまま譲る…というには、中々に魅力的な依頼故に惜しい。

「……7:3で…奢りもあるなら…まあ…。」

なので、その提案は渡りに船でもあった。
此方の取り分が減りはするが、それでも多く、ともすれば食事を奢ってもよいという。
かなりこちらにとって有利な条件であるが…

「…一応聞くけど、裏とかないよね?」

当然、そうしたことを疑ってしまうのもまた性分だった。

ハシュレイド > 言葉を掛けた後の少女の様子見つつ掛けられた少女の言葉に一瞬首をかしげて。

「あー、そりゃ気にするよね。
とはいえ、俺としては相手に何かするとかはないんだけど」

うーんと腕を組んで、暫く考える。
褐色肌で華奢な体格は少女とそれほど違いがあるという訳ではなく。
体が鍛えられているようにも見えない少年。

「そこは信じてもらうしかないかな、あとは、んー。
基本として、そっちが後ろに居る様にする、とか。
それ位しか思い浮かばないな…そっちで、何か契約関係の魔法みたいの使えたり道具あれば使ってもいいんだけど」

どうすれば、裏がない事を証明できるかと悩み。
出した答えは、そう言う言葉を告げて、頬をかきながら、苦笑する。

セルウィ > こうしてじっと観察する限りでは、此方にそう危害を加えそうには見えない。
しかして、だからと言って警戒がなくなるわけでもない。
例えば依頼料の持ち逃げだとか、そうしたことだって考えられる。

見た目の華奢さを考えるのなら、そうした懸念の方が、今は大きいだろうか。

「……まあ、いいよ。
何かしたら、私が10貰う…それでもいい?」

故に、少しだけ警戒を込めて強気の提案を行う。
これで拒否するなら信用できないとしてもヨシ、流石に…というなら交渉で相手を図る。
そしてもしも了承するなら…言葉通りのことを実行すればいいと。

ハシュレイド > さらに続く少女の言葉に、素直に頷いて。

「おっけー、それで問題ないよ、何かしたら全部そっちで。
それと、さっき俺が言った位置関係もそのままって感じでいいかな?」

そういってから。

「あ、一応何かに関しては、常識的な範囲にしてくれるとありがたい。
それこそ言いがかりレベルで言われると困るから」

此方も、一応の条件を言ってくる。
それこそ、肩が当たった等で、何か扱いされたら困るから、と苦笑しながら。

「とりあえず、依頼表もっていかないかな、気付かれると横入りされる気がするし。
いまも、微妙にめだってるし」

依頼が張られた前の同じ場所で話してれば、何かと思って視線を送ってくる冒険者も職員もいるわけで。
目敏い冒険者がいまは二人の陰にある依頼表に気づくかもしれないと、依頼表を取りながら、提案する。

セルウィ > 「……いいんだ。
ともあれ、それはもちろん…言いがかりはつけないよ。」

わりかしすんなりと了承が出たことに、少し目を丸めつつ、
ある意味では当然の条件に、二つ返事で言葉を返した。

「…そうだね、あんまり目立つのは、よくないし。」

持っていこうと、軽く周囲を一瞥してから提案に賛同する。
横入もそうだが純粋に、こうも目立つのには慣れていない。

少し速足で依頼を受ける為に受付へ。
おそらくはすんなりと、それは受諾されるのだろう。

ハシュレイド > そうして、受付で依頼表を差し出して依頼の受諾を受けて。
王都の出口から外へ出たて少し行ったあたりで歩きながら、ふと気づいたように。

「そういえば、名前もできる事も聞かずに此処まで来ちゃったけど。
名前知らなかった、俺はハシュレイドっていうんだけど、そっちの名前聞いても良い?」

前を歩きながら、少し顔だけ少女へ向け問いかける。

「あ、心配なら偽名とかでもいいけど、すぐ反応できる呼び方とかにしてくれるといいかな。
何かあった時、声かけて反応しきれないとかは困るし」

急いで依頼を受けて森の方へ向かっていたので、一緒に依頼を受けるならあるいみで当然な自己紹介等を飛ばしてたと気付いた様子で。
それほど危険のない依頼とはいえ、何かあった時に、自分が呼ばれている事に気づけないのはねぇ、と苦笑しながら。

セルウィ > 「ああ、そういえば…」

これから一緒の依頼を受けるというのに、自己紹介もしていなかったな、と。
共に少しの間、冒険をするのなら互いのことは知るべきだ。

「…セルウィ。
魔法とかが得意、体力ともあるから、心配しないで。」

なので、名乗りと共に必要であろうことを手短に伝える。
魔法についてはともかく体力については…
この見た目故に、そうした心配をされそうだなと考えたらしい。

ハシュレイド > 「セルウィか、よろしく。
そういえば、そっちも言わないとだった」

少女が時な事を教えてくれるのを聞いて。
一緒に言わなかtらのは、忘れてたというより、普段あまり人に言わないので慣れてないからなのだが。

「えと、体力は猪とか狩る分には問題なく。
一応召喚師の括りになるんだけど、召喚できる相手に戦力になるのが居ないんだ」

少し言い難そうにしながら少女へ告げながら。

「偵察とか、採取、見張りとか囮に使う分には使える召喚獣がいるからそっち系は任せてほしいかな。
猪とかはセルウィに任せた方が良いかもね、採取しながら猪探せる召喚獣呼んで、引き寄せしてさ」

そういって、普段は罠とかにおびき寄せるんだけどねぇ、と微笑んで。

セルウィ > 「……なるほど召喚士。」

なるほど、と一つの納得。
確かに召喚しかできなくて、その召喚対象に戦力となるものが居ないとなれば、
こうした採集の依頼は彼にとって都合がいいのだろう。

猪を借るだけなら、罠を使うなどいくらでも方法はある。
囮や誘導で、罠へと誘導するのもきっと容易いはずだ。

「ん、そういうことなら、了解。
囮で引き寄せて貰えれば、こっちも魔法が撃ち易くていい。」

期待している、と告げて頬を緩める。
警戒は完全には抜かないが、共に旅をするのだ、
いつまでも気を張りすぎても悪いだろうと。

ハシュレイド > 少女が頬を緩めたのを見つつ、此方も少し息を吐きなが。

「それじゃ、今の内に呼んでおくから、少し待って。
数だけは居るから、驚かないでね」

そういうと、街道を少し外れて呪文を唱え始める。
小さな召喚用の魔法陣が地面にいくつも現れて。
その中から小型の蝙蝠が魔法陣の数だけ出てきて。

「あっちの森の中の偵察と、獲物がいないか探して来て」

少し大きめの一体にそう告げると、蝙蝠は目的にしている森へ向かって飛んでいく。

「ああいう感じで、小型すぎて戦闘力がない、群れの魔物ていう括りしか呼べないんだよね。
戦力にはならないから、家に居づらくてねぇ…あ、これはかんけいないか」

人の前で呼ぶのは久しぶりだったからか、ふと言い過ぎた事に気づて、頬をポリポリとかいて,肩をすくめる。

セルウィ > 「ん……了解。」

街道をから少し離れた草陰で言葉を交わす。
実際に、どんな存在を彼は召喚できるのか、
純粋な興味と戦力把握としても、見ておく価値はあるだろうと。

「……へぇ、群れる魔物限定だから、あんな感じ…」

そして、結果として召喚された蝙蝠に、なるほどねと頷く。
確かにこれでは戦力として計上するには心もとない。
それこそ数十、数百と召喚できるのならまた違うかもしれないが…
さすがに、そういう事は聞く限りではできないのだろう。

「……そういう家の産まれ、ってことなのかな。
まあ、今はそれは、いいか…それよりどう、いそう?」

ハシュレイド > 「他に呼べるのも似た感じかな。
ネズミなんかもいるけど、食材集めに使うには、イメージがね」

実際には召喚獣なのでそう言った汚さなどは無いのだが。
ただ、愛玩系のネズミではなく野生に居る様なタイプなので、自分の分以外には使わないね、と苦笑して。

「あー、まぁそんな感じ。
んー…一寸待って、ね」

いそうかとの問いかけに、少し目の焦点がずれた感じで少し唸り。
んっ、と眼の様子が元に戻った後で。

「あっちの方向かな、森のそんな深くない場所で、山菜か何か食べてる。
森の外まで引き寄せたほうが楽かな?
採取中に来られても困るし」

ちょっかいを掛ければ向かってくるし、猪は引きやすいから、楽でいいよね、と微笑んで。

セルウィ > 「あぁ…それは確かに…」

たとえ汚くはない、と言われても拒否感が勝る。
それを言えば蝙蝠もあまりイメージはよろしくないが…鼠よりはましか。

「……ん。」

恐らくは、あまり触れられたくはないことなのだろうな、と…
何処か覚えのあるその反応を今は軽く流し、反応を待つ。

「……みつかった、のかな。
それならうん、外の方が、安全…魔法も当たりやすいし。」

そして獲物が見つかったとなれば、あとは誘導し、仕留めるだけだ。
誘導するという点については相手を信じて、精神を切り替えて魔法の為に準備を行う。

…と言っても、相応の構えを取り、精神を集中させるだけではあるが。

ハシュレイド > 「それじゃ、んーと…あのあたりに来させる感じで引っ張ってみる。
来たらよろしく」

そういうと、また少し目の焦点がずれた感じになる。
少しすると、多くで猪の声が上がって。

「引っかかったから、もう少しで来るよ」

その少し後で、森から蝙蝠が低空を飛んで一気に飛び去って。
その後を、ドドドドと音を立てて猪が突進してくる。
少年が指さした大体の方向に誘導は成功したらしい。

「あとお願い、こっちは距離取って逃げさせておくから」

そういうと、蝙蝠が数匹、猪の突進より少し先で、器用に飛び回る。
少し少ない気がするのは、ちょっかい掛けた時に突進を避けきれなかった個体が居たのかもしれない。

セルウィ > 「了解…仕留めるのは、任せて。」

軽くハンドサインを返しながら、近づく重い足音を待つ。
指さした先、殆ど寸分たがわずに近づいてくるそれ。
誘導は無事に成功し、そして獲物は容易く引っかかってしまったらしい。

「――”穿て”。」

ならば、あとは此方が失敗しなければ問題ない。
精神を研ぎ澄ませ、タイミングを計り、魔法を紡ぐ。

撃ち放ったのは純然たる魔力の弾丸。
依頼として仕留めるのであれば、傷が少なく、焼けたりもしていない方がいい。
故に、急所を狙えば即死を狙え、傷も然程残らぬこれを選んだ。

とはいえ、その魔法そのものはそう大した魔法ではない。
膨大な魔力と、魔法のセンスを併せ持っていても、少女にその学びはない。
故に、相応の魔力を込められた、ただ少し威力が他者よりもある程度。

それでも、猪相手には十二分な致命傷には、なるのだろうが。

ハシュレイド > 少女の言葉の後、飛んでいく魔力の弾丸を見て。
詠唱と言う詠唱もなかったことから、恐らく初級クラスの魔法なのだとは思うが。
込められた魔力量に、予想以上の威力に驚く、まぁ基礎で行き詰ってるわけなのだが。

「お…動き止まったかな」

急所に魔法を受けた猪は数歩歩いた後で倒れ伏して。
その近くへ蝙蝠を寄せて反応がない事を確認して、少女へ向けて凄いと、そんな感じで見つめてから。

「それじゃ早めに処理しちゃおう、血抜きとかしないと肉不味くなるし。
ロープとかはあるから、枝に足引っ掛ける方法でいいかな?」

少女が倒した猪へ、腰から大振りのナイフを抜きながら近づく。
近づいてちゃんとわかったのは、しっかり急所をつら似ている事と、その為か即死であろうという事。
毛皮も傷がほとんどなく、解体をちゃんとすればそちらも売れそうであること。

「毛皮も使えそうだし、魔法が上手い…魔法って上手いとかでいいのかな?
まぁ、凄いね、一発で急所うちぬいてるから、この後の処理楽そう」

そういって猪の足にロープを結んでいく。

セルウィ > 「……ふぅ、上手くいった、かな。」

無事に何事もなく仕留めたのを確認すれば、肩を下ろし息を吐く。
大丈夫だとはわかっていても、やはりどうにも…他者がいると失敗の心配で緊張が勝る。

「ん…じゃあそれで…
貴方の方が慣れていそうだし、細かいことは、任せる。」

自分はその手のことは最低限しか行わない。
面倒なのもそうだが、そうして技術を深くは知らない、と言う方が大きいか。

「……当たり所がよかったから。
燃えないようにとかは、考えたけどね。」

ともあれ、細かな点は相手の指示に従って後処理を行う。
一度やり方を支持されれば、ほとんどそつなくこなすことはできるだろう。

ハシュレイド > 「それじゃ、俺の方メインでやってくね。
えーととりあえず、近くの…」

近くにあるそこそこ太い枝に猪の後ろ脚に縛ったロープを投げて、上を通し。
その枝の歩きに布を巻いて、其処にロープを引っ掻けて、全力で引っ張り上げ、ロープを持ったまま木を数回転。
引っ張って余っていたロープを木を利用して、固定する、布は多少滑りをよくするためらしい。

「で、地面掘って…んーと、此処かな。
で、しばらく置けば血は抜けるから」

少しだが持ち上がった猪の首、血管をナイフで切れば、そこから溢れる血が地面に掘った穴に流れ込む。

「水を操作する魔法とかで、処理する方法もあるんだけどねぇ。
俺そういうの使えないし、で、その間にお湯沸かそうか」

皮を剥ぐときにお湯があると楽なんだ、と言いながら。
バックパックから、携帯用焜炉と、鍋を取り出すと。
”イグニッション”と”ウォーター”と唱えて、焜炉に火をつけ、鍋に水を入れる。

セルウィ > 「……流石に、手際がいいね。
屋台、やってるんだっけ…それも納得。」

恐らくは何度も経験が在るであろう手際。
その手法を詳しく知っているという点でも、その手の腕は確からしいと納得する。

そうしてしばらくは、穴に流れ込むその血を眺めて。

「私も、そういう細かい魔法は、知らないからなぁ。
……ああ、今のうちに準備、するんだ、賢い。」

……生活魔法かぁ、と軽く一瞥。
純粋に生活する上では、それがあるだけで随分と助ける成る魔法だと、
そう気が付いたのは冒険に出てからであったな、と。
そんな昔のことを、ぼんやりとそれを見て思い浮かべた。

ハシュレイド > 「自分で肉とか仕入れできると、屋台での儲けが多いからね。
生活するために覚えたんだよねぇ」

褒められれば、嬉しそうの微笑んで。
その分忙しいけどねぇと、作業しながら。

「俺は召喚以外は、基本こっちしか今の所使えないからなぁ。
手順覚えれば、先に何が必要か判るからね、先に準備しておくと、楽だよ」

料理なんかもそこは同じだねぇ、と血がで切ったのを見て、穴を埋めると。
地面に布を引いて、その上に猪を下ろして。

「んで、先に皮剥いで行く感じで。
内臓は、使える場所もあるから、捌く時気を付けないとね…内臓傷付けると売り物にならなくなるし」

バックパックから、解体用の道具をとりだして、皮を剥ぎ。
猪を捌いていって、使えない部位は穴を掘り埋めて、肉などは布に包んで並べていく。

セルウィ > 「順序だてて、次やることを用意…かぁ。
……なんというか、要領がいいんだね。」

少女の方は、どうにもそう言う要領はあまりよくない自覚がある。
どんくさい…とまでは言わないが、得意とはあまり言えない。

それこそ、例えば料理だって一応できるが…と言う程度のものだ。

「……今更だけど、依頼、付いてきてもらってよかったかも。
ひとりだと、ここまで丁寧には、たぶんしてないから。」

なので、素直にそんな感想が浮かんでくる。
自身にないモノを持つ相手には、やはり素直に尊敬の念を抱く。
同時に……それもできない自分の到らなさも感じてしまうのだが。

ハシュレイド > 「ここら辺は慣れじゃないかな、慣れない事は俺も時間かかるし。
生活掛かってると、覚えるの速いのかも」

解体も料理も生活の種だからかも、と微笑み。

「それじゃ、バックパックの上の方に仕舞う感じかな。
水通しにくい布に包んでおくと、荷物に染みないから」

大き目の水を通しにくい、蝋を塗った布に肉を包んで、バックパックに順番に道具類から締まっていく。

「それいったら、俺も一緒に来てもらって助かってるよ。
罠作ってそこに誘導してで猪は狩れるけど、皮とかもっとひどい状況になるし、下手すると内臓傷付けて狩り直しとかあるし」

罠の場合は、即死させる規模のは面倒で、足止めできるものだと暴れたりもするので、相応に危険や欠点もあるのだと。

「こんかいはお互いにできない部分をカバーできて、良かった感じじゃないかな。
採取は蝙蝠に少し先探させるから、近場調べよっか」

一応蝙蝠の中でも、果実食べる種類のを呼んだから、そこそこ見つけてくれるとは思うよと言って、森の中を示す。

セルウィ > 「……そう言うものかな。」

その慣れにしたって、いくらやっても慣れもしないのに。
それを口にこそしないが、自分がそうだとは、少女は欠片も思ってはいなかった。

「ん、了解……それじゃあ、お互いよかった…ってことで。」

ともあれ一通り、肉を包んで仕舞い終えれば立ち上がる。
依頼はまだこれで終わったわけではない。
果実と山菜の採集を行い、持ち帰ってようやく依頼は達成なのだ。

「…ま、そこは数が増えた分手分けして…。
場所さえ覚えとけば、拾いに行ける。」

ハシュレイド > 「うん、おかげで採集に時間かけられるしねぇ。
あ、ちなみに気づいてるかもだけど、蝙蝠の様子見る時って、自分の感覚は鈍くなるんだよね」

ある意味で弱点といえる部分を、少女に伝えながら。

「だから、蝙蝠気にするときは声かけるから、一応注意してもらっていいかな?
一人のときは、其処まで遠くにはい消せないんだけど、今はセルウィ居るから、結構奥まで行かせてるから」

遠距離からある程度召喚獣を操れるのは、利点も多いが欠点もあり。
それでも使い勝手は少年的には、そこそこ便利なので、利用を止められず。
というか、やめると生活手段が、冒険者ではなく、料理人になるので、それは個人的に避けたいのだ。

「こういうのには便利だけど、戦力としては一般人に負けるからねぇ。
戦力偏重主義とは、そりが合わないんだよねぇ」

最後の言葉は冒険者としてなのか、それとも何か違うのか、少し暗い声で言った後。
余計な事言った、とそんな顔を片手で隠して。

セルウィ > 「……ああ、そういう感じ。」

告げられたある種の弱点。
しかして真っ当に考えれば当然と言えば当然である。

あらたな視界を一つ手に入れ、そちらを覗くようなもの。
当然、そちらに視線が向けば他は疎かになるのだから。

「そういうことなら、わかった。
…確かに便利だけど、そういうのには不向きだろうね。
モノは使いようだし、役割分担…だと思うけど…。」

片手で顔を隠すのに、少しだけ首を傾げる。
けれどもその意味合いを悟れるほどに、少女は察する力も高くはない。

なので、素直に思った事だけを口にする。

「……ないものは、ないってあきらめるしかないし。」

ハシュレイド > 「欠点なしで使えるなら、それに越したことはないんだけどね。
うん、その時はお願いするよ。
確かに、一人で何でもしないでいいのは楽だよね」

こくりと頷いて、素直にお願いと。
普段一人ですることを、二人といえ人数が増えると楽だというのは実感がこもっており。

「そうだねぇ、こればかりは仕方ないし。
だからこそ、偵察とか採集なんかで使いやすい系の覚えたり。
新しい召喚も、そう言うの探してるしね」

諦めるしかないという言葉には、頷いて。
戦力以外の使い道を探してると、微笑んで。

セルウィ > 「……上手くやれてるみたいだし、
うん、どうとでも、なると思うよ。」

それは、自分にもまるで言い聞かせるように。
道を歩み、周囲に視線を配り…時折、山菜などを拾い上げて先へと進む。

少なくとも今は、こうして順調に依頼も進んでいる。
それができる程度には自分も、彼も、己の持つものでやりくりしている。
それで生きていけているのだから、今はきっと、それでいいと。

「…このあたりにあるのは、このくらいかな。
群生してるとこでも、見つかれば楽だけど…」

ハシュレイド > 「確かに、今は生活できてるしねぇ。
ん、そうだねどうとでもなるかな」

小さく、ありがとう、と呟きながら。
此方も、野生種の果実を軽く摘み。

「ん、ちょっと蝙蝠の方みるから、周りお願い」

依頼のために放っていた蝙蝠へ視界を移すと言って。
そういって、目の焦点がずれた感じになって。
少ししてから。

「あぁ、あっちのほうかな、結構果実あるみたい。
山菜は、蝙蝠はたべないから判らないけど、通り道調べながらいくしかないかな」

そういって、目の感じが元に戻り、指で方向を示す。

セルウィ > 「…果実だけでも、上々。」

暫し、集中する彼の様子を見て周囲へ警戒を移す。
こうして彼が偵察に意識を向けている間、戦えるのは自分だけだ。

幸いなことにその最中は何事もなく…

「じゃあ、とりあえず行ってみようか。」

果実があるという場所へと歩を向けることになる。
おそらくは、しばらく歩けば話を聞いたとおりに、果実の群生地を見つけられるだろう。

「……流石、果実はこれだけあれば十分集めきれそう。」

ハシュレイド > 「うん、視界見なくても位置は大体判るし」

実際着いて見れば、蝙蝠が飛んでいる周りには果実を実らせた木が数本あり。
食べない様に指示していなければ、蝙蝠が食べ尽くしていたかもしれない。

「これだけあれば、俺の方でも使う分は余りそうだし。
さっさと集めちゃおうか、上のほうのは蝙蝠に落とさせて受け止めるから、届く位置お願い」

高い位置にあるのは、蝙蝠に果実と木が繋がってる部分を切って貰って、堕ちてきたのを布を広げて受け取って。
低い位置は、基本少女に任せて、蝙蝠が堕とす位置へ駆けまわる。

「果物は、詰め過ぎない感じで、袋に、と」

余裕を持った感じで袋へ詰めて、脇へ置いていく。
山菜も、此処へ来るまでまた少し集まっており。

「帰りに、来たのと違う方向いけば、山菜もいけそうかな」

その量を確認しながらそう話しかける。

セルウィ > 「ん、じゃあ、私は低いのあつめたり、拾ったりしておく。」

これもまた、役割分担。
背丈も考えれば、低い位置にあるものを少女が集めるのは道理だ。
万が一、地面に零れ落ちたものが在れば、それも拾っておこうと。

おおよそは、そのような感じで袋へと詰めていく。
果実は恐らくこれで十二分。山菜も、あともう少し集めれば足りるだろうか。

「……ふぅ、あとは山菜だけど……んー…。
…迷わないように、方向は同じで、道はずらす感じで。」

ハシュレイド > 少女が低い位置の果実を集めて、それらも袋へしまい込んで。

「確かに、その方が確実かな。
少しずれれば、平気だろうし、念の為、蝙蝠は街道の方に出しとくよ」

そうすれば、少なくとも街道の方向は直ぐに判るので迷う事はない筈、と微笑み。
実際に蝙蝠が来た道を戻って飛んでいく。

「予想よりも早く戻れそうだね。
そういえば、奢りだけど、何か食べたいのとかある?
屋台で出すのだと、その日に手に入った食材次第になるけど、希望があったら聞くよ」

ずらした道を歩きながら、少女にそう尋ねてくる。
屋台の場合は、基本は串焼きと、スープ、手に入るか何時のジュース、ワインあたりが定番で、パンや野菜は買うんだけどね、と言うのは教えて。

セルウィ > 「…ん、そうしておくほうが、安心。」

帰り道を間違って遭難…なんていうのはシャレにもならない。
大丈夫だとは思うが念には念を。少女はそうした性質だった。

「二人だったお陰…って感じかも。
……ああそういえば、そんな話だったっけ。」

そして、自身が受け取る報酬のことを言われてようやく思い出す。
そういえば、そういう話もしていたなと、懐かしむように。

「なんでもいいよ。
特別好きだとか、嫌いだとかも、ないし。」

ハシュレイド > 「お互いに得意が違ったから、良い感じでかみ合ったからね。
そういう話だったよ、んーそれじゃ戻ったらチケットみたいの作って渡すよ。
平民地区か貧民地区の間あたりの広場か、運が良ければどっちかの冒険者ギルド前に屋台だしてるから」

忘れれてたのかぁ、と苦笑して。
奢り回数分のチケットを渡すから、それ持ってきてくれればと。

「まぁ、基本はずれはないように作ってるから、来てみてよ。
うん、山菜も十分かな、後はかえって報告だね」

そうして、街道まで抜ける間に山菜も集めきって。
報告に街へ戻ろうか、と少女へ声を掛ける。