2021/12/14 のログ
ご案内:「とある師団長室」にグレアスさんが現れました。
グレアス >  
背後で、取り押さえられている元上司二人
団長と副団長を背後にしながら後ろに手を組み窓の外を眺める。
背後で罵声が飛んできているが知ったことじゃない。
これも全ては自分たちの行いのせいなのだから。

「全く、ここまで来るのに大変だったよ」

衛兵に騎士に、貴族に根回しを入念に行い
とある情報屋から手に入れた情報の裏取りも入念に行った。
こいつらの横槍もあったが無事に、こうして取り押さえることができた。

顔を床に伏せられている二人へ身体を振り向かせ、口角を三日月に咲かせた。

「安心しな? これからは俺が団長となってこの師団を引っ張っていくからよ」

長年ただ騎士団にいたわけではない、体の傷に見合うだけの戦歴や武勲もある。
それはすべて取り押さえられている二人に黙殺されていたわけだが
この度”正式”に評価され空いた団長の椅子へと座ることが出来るようになった。

ああ、部下も入れ替えなくてはならない。
汚い奴らを一掃しもっと清いものへ、燻っていたものを登用する。
根回しをした貴族が驚きそうだ。
これから妨害もあるかも知れない――だが知ったことか。

「連れて行きな」

女の言葉で衛兵は、未だ罵声を上げ続ける二人を連行していき
部屋はそうして静かになった。

グレアス >  
そうして、静かになった部屋で、執務机――その後ろにある椅子へと近づき
後ろにくんでいた手を戻し、椅子の背もたれをそっと撫で
その椅子を思い切り蹴り倒し、口元を三日月にさせたまま、転がった椅子に足を乗せ肩を震わせる。

「このアタシが……このアタシが師団長、師団長だ。
 あはは、アハハハハハハ!!」

全くもって、清々しいしとても気分がいい。
この長年の苦労がついに実った気もする。
だからこの汚い椅子は変えてしまおう、記念だからもっと良いものに。

「ひはは……笑いが止まらないねぇ全く」

減俸されていた給料ももとに戻る、それどころか何倍になるのだろうか。
まぁ暫くは、師団の改革を推し進めよう。自分好みにするために。居場所を作るために。
やっかみや嫉妬も妨害も関係ない――すぐに、終わらせてやる。

ご案内:「とある師団長室」からグレアスさんが去りました。