2021/12/10 のログ
ご案内:「タナール砦 戦場領域」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > タナール砦 魔族軍占領領域

タナール砦 再び魔族に飲み込まれたという一報が届くと、メイラは甲冑を着こみ
槍を携えて同輩 部下を混ぜ込んだ部隊で先行した

傷を癒す暇など与えるか 砦の罠を張り替えらせる暇も与えるものか
腹を満たして捕虜を喰らい 得ただけの苦労を叶わせるような一滴の甘露を嘗めとる舌ですら切り落とす

戦場でしか己の価値を示せないような者ら
商売 取引 交渉 などの貴族の間で行われるものではなく ひたすらに暴れ狂う
鬼がどうして鬼として馳せているのか を紐解くように

役に立っているならばそれでいいと 己の無価値を狂気と混ぜれば戦場は嗤う場
ここでしか価値の無い者らを連れ増やし、メイラは余計な打算ができない者同士で集った悪鬼羅刹のような者ら

馬の上で腰を下ろし 傭兵 一兵卒を前に出す
それが当たり前の貴族からすれば鼻つまみ者で 摘まむことすらできないくらいに膨れている

愛馬足る二足大蜥蜴にまたがり、 ブィオ ブィオ と太い弦を描きならすような喉の鳴り
それと共に走り抜けるそれは馬車や馬よりも身軽で路を選ばない

徒歩抜きの馬にまたがる騎馬隊衆が先行を終え、砦を見れば争った跡と共に
躯を処理しているのか 焼いている煙が立ち上っている。

「砦の門を開けますわよ……。」

見ればメイラは、奪われた砦を 王の所有物の一つを奪ったそれに対し
赤目はより赤く、ギザ歯は研がれ、弓張月を描く口角ではなく、楕円を描く食いしばりのそれだった。

ご案内:「タナール砦 戦場領域」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。