2021/11/14 のログ
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。

その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。

なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。

「──はーいお疲れチャン。また来てくれたまへ」

そんな中の一室から、満足げに出ていく宿泊客を笑顔で見送る、スタッフ用の作務衣姿の金髪の男が一人。
今日も今日とて知り合いからの依頼で、臨時のマッサージ師として仕事に精を出しているのだった。

「ふぃー……こういう普通のマッサージも悪くはないのだが、そろそろ一発エロマッサージでもしたいところであるなぁ」

個室内に戻り、施術用のベッド脇の椅子に腰掛けながらそんな詮無い独り言を漏らす。
今日は現状、立て続けに男の『標的』にならない客の来訪が続いたため、男はごく普通のマッサージ師として
仕事をこなすばかりであった。
男としてはそれもそれでやりがいを感じなくはないのだが、やはり役得の一つぐらいは欲しいところであった。

「まああそれも時の運というヤツなのだが……──おっとと一息つく暇もなさそうだったな」

ボヤキを続けようとしたところで、閉じたばかりのカーテンが開く。
各個室は廊下に面しているため、稀に受付を経ていない誰かも紛れ込むこともあるようだが、それはさておいて。
現れたのは男の『標的』になりうる客か、それとも……。

エレイ > ともかく、男は客を迎え入れ。カーテンは再び閉ざされ──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都近郊の森林(日中)」にマグゴブリンさんが現れました。
ご案内:「王都近郊の森林(日中)」にクロミヤさんが現れました。
マグゴブリン > 暖かな日差しに穏やかな風が吹き抜ける秋。
王都北部の森林地帯は豊穣の季節真っ盛りとなる。
樹々は果実を実らせて、滋養に富んだ茸があちらこちらで姿を見せる。
動物達は冬ごもりに備えて、脂肪たっぷりの肉を付けて肥ゆり、
近隣村落の狩人や王都の一般市民も、挙って自然の恵みに与ろうとする。

「――――……、」

だが、その豊穣の実りを得ようとするのは人間の専売特許ではない。
森の奥に住まう小鬼の集団、ゴブリン達にとっても同様である。
唯一、人々と彼らの異なる部分を挙げるとするならば、
その獲物の対象に、自身の仔を孕ませるための雌という存在が含まれるか否かで。

クロミヤ > (懐に余裕があれば仕事も選べるけれど、そうでなければ仕事なんて選んでいられないし薬草などといった素材採集の仕事もやらなければいけないのが冒険者である。
生憎、今の少女には余裕はなかった。朝早くに宿を出ていそいそと準備を整えて鬱蒼と茂る森を歩き回りながらせっせと素材採集に励んではや数時間。
顔には既に汗が流れ、表情にも既に疲れが浮かび始めている。しかし、思ったよりも集めるべき素材の集まりが悪く予定していた量を下回っているのが現状である。)

・・・あと5個くらい集まったら休憩しようかな。

(そろそろ疲れ始めている自覚はある。けれど、依頼の期限は明日まで。集まりきらなかったらまた明日、という訳にもいかず期限までに規定量を集めなければならない。休みたいのは山々だけど、少し疲れた身体を引きずって少女は鬱蒼と茂る森を彷徨う。)

マグゴブリン > 森の奥へと迷い込んだミレー族。
その姿を遠目に覗える茂みに潜んだゴブリン達は互いに目配らせをし合う。
獲物に狙いを定めると、弓に矢を番えて構え、油断や隙を窺い、

「――――……」

だが、彼女の内に底知れぬ魔力を感じ取ったのか。或いは、別の理由があるのか。
ゴブリン達は首を左右に振るえば、弓を下ろして、踵を返せば森の奥へとひっそりと帰りゆき。

ご案内:「王都近郊の森林(日中)」からマグゴブリンさんが去りました。
クロミヤ > (目標の量を全て集めきればふぅ、と一息。特に何事もなく集めきったようで木々の根本に座り込めばしばしの間休息を取った後またふらりと立ち上がり仕事を再開する。

後日、依頼は無事に達成し何事もなく金銭を手に入れて平和な日々へと戻っていったという。)

ご案内:「王都近郊の森林(日中)」からクロミヤさんが去りました。