2021/06/04 のログ
ご案内:「夜の街」にテンタさんが現れました。
■テンタ >
辺りをキョロキョロ何かを探すように歩く少女。
路地をのぞき込んだり、道行く人に尋ねてみたり。
「――あぁいたいた、探したっスよ、薬屋サン」
裸足で歩く少年に走り寄り、声をかける。
人々の夜を彩る薬は、一部の触手の質の良い餌ともなるのだ。
「今日はいつもの、持ってまス?」
開いた胸元の深い谷間や腰の隙間から触手が顔を出す。
みんな彼の薬で育っている自慢の触手だ。
■タン・フィール > 「―――っ んぅ?… …ぁっ、しょくしゅやさん、こんばんはぁっ。」
ぴたりと止まる裸足の足音。
小さな人影に歩み寄った少女の方へと振り返り、
にこりと、夜の街の挨拶とは思えぬ朗らかさで応対して。
「っふふ、しょくしゅさんたちも、こんばんはぁ…
いつものも、ちゃあんと思ってきてるし… 今日はいつものより、ちょっと濃くてスゴイ、新作も試し売りしてるよーっ
…っふふ、ためして、みる?」
見知った仲なのか、彼女の服の隙間から挨拶するかのように顔を覗かせる触手にも臆することなく、
ふりふりと薬が山と積まれたバスケットを振りながら、
いわゆる「お得意様」である少女と、彼女の触手達を歓迎する。
■テンタ >
「はぁい触手屋さんスよぉ」
ひら、と手を振って返事を返す。
基本ダウナーだが、薬屋と言う職人相手には少し態度も柔らかくなる。
「新作っスか。いいスね」
新作、と聞いて頷く。
質のいい薬は質のいい触手に繋がる。
何より触手たち自身がその新作の薬とやらに興味津々らしく、薬の入ったバスケットに先端が群がっているのだ。
「あぁこら、まだ買ってないんだからダメっスよ……じゃ、さっそく行くっスか、薬屋サン?」
彼のことはよく知っている。
薬の効果も、売り方も。
■タン・フィール > 媚びに媚びた娼婦の掛け声や、厭らしい変態紳士や貴族の猫なで声に、
いちいち辟易とする幼子ではないが、
それでも彼女のダウナーな声のギャップに、ふにふにとリラックスした様子で
「ふふーっ…ちょっぴり、しょくしゅやさんと、しょくしゅさんたちの感想が楽しみで、
新作をしこんじゃったとこもあるから、ねっ…♪
…あー、ほらっあわてないのっ。
いいこにしてたら、きっと買ってもらえるよ~?」
「彼女」から伸びてくる触手たちにも、怯えることも動じることもなく、
友人宅のペットにかまってあげるかのように優しく撫でつつ、
触手にとって有害なものまで取り込まぬよう、しっかりと制しつつ、
彼女からの言葉に、こくりっと頷いて
「…ん、じゃ、いこっ! 今日は、どっちのオススメの場所にしよっか…♪」
二人連れ立って、夜の街の奥深くへと消えていく…。
■テンタ >
「まーある意味『いい子』ではなくなりゃー買ってあげるんスけどね」
当然、盛大に暴れてもらうつもりだ。
お値段にもよるが彼のことだ、少なくとも品質には問題ないだろう。
よしよしと、彼と触手を同時に撫でつつ、歩き出そう。
「そういや薬屋サンが好きそうな子も増えたんスよ。今ウチにいるんで、見に来るスか?」
彼がその提案に乗れば自宅へ、そうでないなら彼のオススメのところへ着いていくだろう――
■タン・フィール > 「あははっ… まぁ、そのとおりかも。」
くすくすと少し顔を赤らめつつ、
触手と一緒くたによしよしと撫でられて、なんだか照れ恥ずかしそうにしつつ…
「へぇっ!みたい、みたーいっ!
じゃあじゃあ、しょくしゅやさんのおうちでっ!」
ぴょんぴょんと、好奇心満々の表情とリアクションで、彼女の提案した触手の園へと。
まるで遊園地や行楽に行くような無邪気さではあるが、
連れ立って向かう先で何が起こるかは、二人と触手のみが知るところ…。
ご案内:「夜の街」からテンタさんが去りました。
■タン・フィール > 【移動します】
ご案内:「夜の街」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「平民地区 鍛冶屋区域」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (町の中でも、大いに活気に溢れていることが判る場所、鍛冶屋区域。親方らしき人の怒鳴り声が響き、金属を打つ音が、引っ切り無しに響き渡って居る。
そんな鍛冶屋区域に冒険者の男は、大きな背負子に、大きな木箱を乗せて歩いている。
その手には、簡素な地図があり、その地図には目的地がバツ印で書かれていた。)
「確か、この辺、だったはずなんだけど、も。」
(今回の依頼は荷運びの依頼で、大量の金属を、とある鍛冶屋に届けるという物。分量が多く、普通の冒険者などでは持ち上げられなかったらしい。
ただ、依頼人には、魔法使いを擁するパーティに依頼をだせるほどの報酬が出せなかったようだ。
そんな折に、通りがかった冒険者イディオは、ギルドの受付の人に、此奴なら、と言われて引っ張られて、依頼を受けさせられた。
当然、持ち上げることが出来たので、そのまま運ぶ流れになった。
ゾンビのような眼をした冒険者は、背中に大きな木箱を背負うというなんか、善くない物を運んでいるような風貌の儘に歩いていく。
一歩歩くごとに、ズシリ、と、石畳が軋むのだけども、それを意に介した様子はない。
元々、そういう事ばかりしていた自分としては、懐かしい気分になっていて、ほんの少しだけ、深淵の底のような眼に光が。)
■イディオ > 「流石に……と。」
(いろいろと武器や防具などは見ているだけでも目の保養になる、冒険者的に。盾は良いとして、鎧などはそろそろもう少しいい物が欲しくなる。
武器も防具も修繕などはして使えるようになったとしても、限界はあるし、壊れていくし、減っていく。
其れを考えれば、予備武器も欲しくなるし、ボルトも追加もしたいと思う。
そうはいっても流石に今は依頼中だし、この木箱を納品して買い物に出かけたいもので。
メモに書いてある店の特徴を、見て、そして店の看板などを眺める。)
「ああ、ここか。」
(木箱の届け先を見つけて、男は軽く息を吐き出して、安堵する。持てるとは言っても、重さを感じないわけでもない。
辛さを感じないわけでもないので重たい荷物をようやく置くことが出来るという安堵に男は、店の扉をノックする。)
「すみません、冒険者ですが、依頼を受けて、荷物を届けに来ました。
このギルドの管理表にサインをお願いします。」
(親方の気迫のある返事、おお、怖い怖い、と思うのだが、親方の方が引いている。何故、と思う物のそれを口にすることも無く。
荷物を引き渡し、確認をしてもらってから、ギルドに報告するための管理表に差し出して、サインをもらう。
サインをもらった管理表を戻して、荷物はここで?と確認しつつ。
問題がなさそうなので、男はその鍛冶屋を退出する。
色々武器と噛みたかったが、親方の雰囲気から、積み荷を使って、鍛冶をしたそうなので、諦めることにした。)
「さて、と。」
(軽くつぶやいてから、男は鍛冶屋の作ったであろう武器防具を売っている店を、探し始める)