2021/03/08 のログ
ご案内:「路地裏」にアウロラさんが現れました。
■アウロラ > (――ぴちゃり、と雨が降った訳でもないのに踏んだ床には小さな水溜りのような感触。
ふわ・・・、と欠伸混じりに歩いていた足をふと止めて、目を擦りその道の先を見つめてみればそこにあったのは他の国や街であれば異常な けれど、この国であればありふれた ありふれてしまった光景。
道の先に倒れているのは裸の女。腹を僅かに膨らませ、全身は白い体液で濡れ、こぽこぽとその下の穴からはやはり同じように白濁した精液を溢れさせ、尻穴さえもぐっぽりと大きく開いた有様。
まるで水溜りのように広がった精液の海の中に倒れている様子。
この場所まで連れ込まれたのか、それともここで襲われたのか。それはわからないけれど、ここで陵辱・輪姦に遭遇した様子。精液の量が明らかに一人のものではないし、恐らく複数人に襲われたと思われる。あちらこちらに変なものがごろごろ転がっているし、悲惨な目にあった様子である。
私も、この国に来る前であったのならば、この光景に狼狽した事であったのだろうけれどもうこの国に来てそこそこ立つ。慣れて良いものではないだろうけれど、嫌でも慣れてしまった。私があちら側になってしまった事も・・・何度かあったと思う。)
えっと・・・この近くだと詰所はどこでしたかね・・・。
(かといって、この寒空の下放置していて大事に至っても寝覚めが悪い。しかし、動けない人間人一人抱えて歩き回るのも少々大変であるし、宿はここからそこそこ距離が合ったと思う。で、あれば詰所の衛兵に伝えて救助しにきてもらうのが一番の策か。
この近くだと衛兵の詰所はどこであっただろう、顎に手を添えてもんもん、と周辺の地図を思い描く。)
■アウロラ > (あぁ、思い出した。確かこっちの方に・・・。
記憶をたどり、詰所へと向かって事情を話す。ただ、まぁ・・・この街の衛兵の質というのはあまり良いものではない・・・と思う。きちんと救助されたかどうかに関しては少し真面目そうな雰囲気を感じる人に声をかけることでせめてもの祈りとしよう。)
ご案内:「路地裏」からアウロラさんが去りました。
ご案内:「廃城地下」にアーシアさんが現れました。
■アーシア > 「ど、どうしましょう……すっかり、迷ってしまいました……」
――荒廃した城の地下に、情けない声が響き渡った。
栄華を誇ったであろうその大きな城はかつて魔の手により陥落し、
長い年月を経て遺跡と化したそこは今、冒険者達の手によって調査が進められている。
建物の殆どは既に調査が終えられ、下級の冒険者が行うのは調査道具の回収が主な仕事。
声を震わせ暗い地下を歩む彼女、アーシア・ノグレーもまたその内の一人だ。
本業は修道女である彼女は、時折日銭を稼ぐ為に癒し手として冒険者に同行している。
簡単な回収任務である今回。力量としては決して高くない彼女でも参加を認められ、
意気揚々と参加したはよいものの……作業に手間取る内に他の冒険者とはぐれてしまった。
絆も何もない即席パーティーである集団。数をこなす事が前提の低級任務。連携などある筈もなかった。
灯りの無い地下の廊下を、ランタン一つ掲げ修道女は歩く。
見取り図は先導者が持っており、自分がどの位置に居るのかすらわからない状況に心細さが募る。
調査され尽くした遺跡とはいえ、地下区画には魔に属するモノの出没が確認されており
非力な彼女の力で抗えるとすれば、せいぜいが最下級のモンスター一匹。複数と遭遇すれば危険だ。
左を見れば、扉の向こうには拷問部屋らしき昏い小部屋。右を見れば虜囚を捕らえていたであろう牢屋が続く。
下層にはカタコンベも存在し、開けた空間には朽ち果てた墓石がいくつも並ぶ不気味な地下空間。
「…………っ、何かの、気配……? 気の所為、でしょうか……?」
――突如、アーシアの背筋に悪寒が奔り思わず歩みが止まってしまう。
自分以外の何かがこの地下空間に存在する、そんな気配を感じたからだ。
はぐれた仲間が迎えに戻ってくれたのだろうか。はたまた、鼠の類かの気配だろうか。それとも――
気の所為かもしれない。考えるまいと首を振って己を奮い立たせると、アーシアは再び脚を進める。
不運に見舞われた修道女の未来を決めるのは、気配の正体次第であろう――
ご案内:「廃城地下」にグライドさんが現れました。
■グライド > (廃城――そんな場所に赴く連中が、必ずしもひとつとは限らない
単独での侵入を赦されているのは、既に熟練の傭兵と認識されているが故
廃城地下に未だ跋扈する魔物の、生息調査を任された形だ
勿論討伐でも、殲滅でもない、悪魔で様子見、でしか無い仕事だが
敢えて地下へと踏み込むのだから、回収目的の調査隊よりは危険な役割か
其の、道中。 仕事を終えて帰還途中の冒険者達と出会う。
何やら揉めているらしき様相に、声を掛けては聞いた事情
どうやら、仲間とはぐれたが、危険を鑑みて其の儘置いてきたらしい
仕方ないだろう、と割り切る者と、今からでも探すべきだという者と
言い争いの声が、随分通路に響く有様で、やれやれと溜息を零したのが、つい先刻
まぁ、探しに行くにしても、まだ若い連中では何をしでかすか分かりはしない訳で――)
「―――――………うーい、生きてるかー。」
(至る、今――――
がしゃん、がしゃん
重々しい金属の音を響かせながら、暗がりより姿を表したのは
全身、金属鎧で身を固めた傭兵――この暗がりの中、緊張の糸が張り詰めている状態では
少々威圧感の強い姿かも知れないが、兎も角
少なくとも響かせた声だけは、暢気なものだった)。
■アーシア > 「はぁ……はぁ……はぁ……」
冒険者ではないアーシアは、体力に乏しい。
加えて修道服は歩き易い服装とは程遠く、地下を征く中で体力を奪っていった。
そんな彼女は今、疲弊した身体を休める為歩みを止め廊下の途中で蹲っている。そんな折――
がしゃん、がしゃん、と。先程感じた気配が近づき、重々しい音を響かせ近づいてくる事に気付く。
「……っ、誰、ですか? どなたか、いらっしゃるのですか……?」
金属音に続いて暢気ともとれる異性の声が聞こえれば、小さな声を投げかける。
男が近寄れば、そこにはすっかり疲弊し蹲る修道女の姿が在るだろう。
■グライド > (声が聞こえた。 思ったよりも近い。
通路の向こう側へと歩みを進めれば、角を曲がった其の奥で見つかる人の姿
蹲り、随分と疲弊している様にも見える其の姿に、やれやれと僅かに肩を撫で下ろし。)
「よう嬢ちゃん、怪我はねぇか?
それと、此処に来てた調査隊の、はぐれた一人ってぇのは、嬢ちゃんの事かい?」
(歩み寄り、其の側まで近づけば、兜を脱ぐ
一応、己の人相くらいは見せておかねば警戒も解けまい
そして、年のために、相手が己が(ついでに)探している相手なのか
確かめる為に一応、名を名乗る様に促しては
腰に下げていた水筒を取り、相手へと飲むようにと差し出そう。)
「随分と奥にまで踏み込んじまってたなあ
次からは、はぐれたら基本、其の場から下手に動かねぇ方が良いぜ。」
(其の方が、逆に危険も少ないもんだ、なぞと告げる暢気な声
けれど、実際の所――この区画は、然程油断もしていられない場所だ
何せ本来、己が調査を依頼されていたのは、もっと浅い階層だったのだから)。
■アーシア > 「……え?ぁ……ありがとう、ございます……」
互いの姿が認識出来る距離まで近づき、水筒を差し出されれば立ち上がってそれを受け取る。
兜を脱いだその顔を見上げれば、修道女は安堵の表情を浮かべた。
「……私はアーシア・ノグレーと申します。
はい。仲間とはぐれてしまい、なんとか自力で地下から出ようと……
奥……まで、来てしまっていたのですね。人にお会い出来たのは幸運でした……」
男の言葉を聴けば自分の軽率さに眉尻を下げて苦笑いを浮かべ、
頂いたアドバイスに今一度感謝を伝えながら頭を下げる。
「貴方は……どうして此処へ? 調査団には、いらっしゃらなかった……ですよね。
調査品の回収依頼であれば既に終了しております。後は撤収するのみ、という頃でしたから……」
暢気な声の調子が緊張をほぐすのか、
目の前の修道女から表情からはみるみる疲労が失せていく様がわかるだろう。
頂いた水筒を一口飲み、男へ返しながら質問をする修道女の状態は悪くないものに見える。
■グライド > (どうやら、少なくとも見目は負傷など無い様だ
憔悴も、何方かと言えば精神的な摩耗から来る物が大きいのだろう
話す内に、大分表情もマシになったなら僥倖か
アーシア、と言う名前も、先にすれ違った連中から聞いていた物に間違いない。)
「嬢ちゃんの調査団とは別の用事でなぁ、下層の様子見だ。
上の騒がしい連中が踏み込んじまったら、迷子が増えるだけになりそうだしよ
用事ついでに探してたって訳だ。」
(まぁ、人が見つかった以上、優先は此方だ。
依頼主も鬼ではないし、多少調査に粗があっても文句は言わないだろう。
返された水筒を再び腰へと掛け直した後で、改めて
一息ついた娘へと――此方は、漸く大事な話を。)
「さて、早速こっから連れ出してやりてぇとこなんだが…。
実はな、俺様が来た方向は、落とし穴を滑り落ちて来てる。 つまり、一方通行だ。
つまり――向こう側の道に行かないとって事だ。」
(――探索は、し尽くされている筈、だ
だが其れでも、絶対の不変が約束されている訳ではない
棲み着いた魔物や、何者かの侵入によって、環境が変わっている事は有り得る。
自分が来た道とは反対の方向を示せば、その先に在るのは
一本の通路と、左右に並んだ、いくつもの牢獄のような部屋
――変化さえ無ければ、道程は把握している。
だが、先も告げた通り――保証は、何処にもない
娘が歩けるようなら、立つように促して。)
「先行はしてやるが、気を付けな。
男にゃ反応しない罠、なんて物も、ごまんとあるからよう」