2021/02/28 のログ
ご案内:「タナール砦 領域外」にトルナードさんが現れました。
トルナード > 大陸 メグ・メールにおける戦場は無意味なものと意味のあるものが存在する
息を続けているだけの古戦場や、国境線上の小競り合いがそれに触れるのだろうか。
なら意味のあるものは、この腐敗した中でも緊張感が混じった場所 戦士達が足り得る場所
魔族国ルート 要塞都市 そして

            タナール砦

魔族国への道を繋げる防衛線であり、魔族側もまた、人間らに足を延ばさせまいと襲撃をかけ続ける場所
奪い、奪われを繰り返す其処は人間と魔族以外でも敵対者がいる

同日 昼間 タナール砦 領域外 上空
冷たい空気が、空を支配している。
速度を上げれば、上げるほど凍えさせるだろう 翼を生やす者だけが味わう、空の温度
数人の空を駆ける魔族側の兵が仕掛ける相手は 野竜

魔族でもなければ人間に加護を与えるわけでもない
野生という枠組みにおいて先端に位置するクラスだろう
知恵も足りず、金貨を寝床にせず、ただ焼き、喰らう
獣という枠組みで恐ろしい方向へ差し向けられた存在

気まぐれか 迷いこんだのか
緊張感の走った後で始まった空中戦闘は決して討伐ではない
追い出すだけで十分の追放戦闘だ。

「―――~~~~っ! こいつ、かったいよ!」

右手に武器を携え、耳にはアケローンでも見られる中継用魔具を改良されたのか
意思疎通の連絡を取り合うイヤーカフに親指サイズの水晶が固定された代物
連絡を取り合い、連携し、鋼の翼が空を舞う。

やり過ごせればよかったものの、砦屋上にいた見張り番をバクリと喰われたのならば話は別だった。
獣が相手ならば 対価に見合わぬ戦果を知らしめればいい。

トルナード > 上空戦闘は続く
竜の炎は紛れもない炎ながら、二種類の混合液を舌の筋肉でミスト状に速射し、空中発火させるもの
特別な温度も無ければ一瞬で融解するような反則的なものではない
翼で体を守ることができる上に、赤く熱するにも至らない。

トルナードと他1名が竜の目の前で誘導し、残り二名が気転を利かせ、その龍の双角へと降下しながら掠めるような蹴りを放つ
それが竜の脳内を震わせ、緩やかに落ちていくのを見届けた。
意識が戻った後は、すごすごとその場から出ていくだろう。
連絡用のイヤーカフ形状のそこへと砦に連絡をし、任務完了 未だ鋼の翼は熱を持ちながらも、バサリと翼を広げなおす

「ぷふぃー……。」

それは久しぶりの緊張だった
あの顎で咥えられてしまえば、肉はひとたまりもない中を飛び回る
人が乗るようなワイバーンのようなサイズではなくそれよりも肥えた飛竜
遠くへ行ったのを見届けてから、一人一人が緩やかに戻っていく。
トルナードもまた、上空偵察という形を続けながら、空を飛びつつタナール砦周辺をうかがった。

ご案内:「タナール砦 領域外」からトルナードさんが去りました。