2020/07/25 のログ
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。

その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。

なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。

「──はーいお疲れチャン。また来てくれたまへ」

そんな中の一室から、満足げに出ていく宿泊客を笑顔で見送る、スタッフ用の作務衣姿の金髪の男が一人。
今日も今日とて知り合いからの依頼で、臨時のマッサージ師として仕事に精を出しているのだった。

「ふぃー……こういう普通のマッサージも悪くはないのだが、そろそろ一発エロマッサージでもしたいところであるなぁ」

個室内に戻り、施術用のベッド脇の椅子に腰掛けながらそんな詮無い独り言を漏らす。
今日は現状、立て続けに男の『標的』にならない客の来訪が続いたため、男はごく普通のマッサージ師として
仕事をこなすばかりであった。
男としてはそれもそれでやりがいを感じなくはないのだが、やはり役得の一つぐらいは欲しいところであった。

「まああそれも時の運というヤツなのだが……──おっとと一息つく暇もなさそうだったな」

ボヤキを続けようとしたところで、閉じたばかりのカーテンが開く。
個室は廊下に面しているため、受付を経ていない誰かも稀に紛れ込むこともあるらしいが、それはまあさておいて。
さて、やってきたのは男の『標的』になりうる客か、それとも……。

エレイ > 「──ナヌ? 出張マッサージ? しゃあねえな……じゃあ行ってくるべ」

カーテンの向こうから現れた知り合いの従業員から客室への出張マッサージの依頼を
通達され、やれやれと言いつつふたたび立ち上がると個室を後にして──。

ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都周辺」にアレエルさんが現れました。
ご案内:「王都周辺」にチェルシーさんが現れました。
アレエル > 結局、宿でさらに一泊してたっぷりと楽しんでからチェルシーと一緒に宿を出てきた。
まだ朝方で人通りも少ないが、やはり通行人は男と並んで現れた
チェルシーのバニー姿にチラチラと視線を向けてくるだろう。
しかも、連れ込み宿から朝帰りとなれば
男にたっぷり種付けされたであろうこともお見通しのはず。
町の男の羨ましそうな視線から彼女を独り占めするように肩を抱いて
しばらく一緒に歩いて行った先で一度手を離した。

「それじゃあ、離してた通り今日はこれから一緒に冒険に出かけようか、
いちど別れて、お互い自分の宿の荷物や装備を持ってきて、
町外れの所で待ち合わせにしよう」

そう言ながらその場で詳しい場所を相談して決めたりすると、
チェルシーの手を取って引き寄せる。

チェルシー > 「………はぁぅ……。」
アレエルと連れ添い、宿から出てきたチェルシー。
初心な少女から一夜で女にされてしまい、まだ夢見心地でぼんやりとしている。
そんな状況なので、彼女の扇情的なバニー姿に向けられる視線にもまるで気づいていない様子。

「う、うん……!
 冒険の事だったら誰にも負けないからね、頼りにしてておくれ!」
ひとまず、今日は二人で一緒に仕事をする流れに。
昨夜の事から頭を切り替えて、今日も頑張ろうと気合を入れる……

「……ふぇっ!?」
と、不意に手を引き寄せられる。
素っ頓狂な声を上げてアレエルの傍へと。

アレエル > こんな格好をしていても元気よく返事するチェルシーを
急に抱き寄せると自分の胸元に寄り添わせて
その頬を撫でて見つめおろし、微笑む。

「もちろん、頼りにしてるよ。
軽く稼いで戻ってきたら、またいっぱいエッチしようね」

何かの悪いフラグみたいなセリフだけど
楽しげに言いながら顔を近づけると人目もはばからず唇を重ねて抱きしめる。
甘いキスと彼女の味を感じれば
一日中愛し合っていたときのことをすぐ思い出し
背中に回した手がついつい彼女のお尻を触り出す。

「……んっ…、じゃあまた後でね。
途中で他の男に引っかかったりしたらダメだよ」

色々したくなる気持ちをなんとか抑えると
なんとか体を離していったん別れることにする。

チェルシー > 「ふぇっ……!?
 ……う、うん……わかった……!」
さっきまであんなにしていたというのに、
帰ったらまたしよう、と。
戸惑いながらも、つい反射的にうんと答えてしまった。

「ふぁっ……。」
尻を触られ、つい甘い声を漏らしてしまう。
……外で、公衆の面前だと言うのに。

「……そ、そういうのは、帰ってから……!
 それじゃ、また後でね……!」
全身真っ赤に赤く染めながらアレエルから離れて、
自分の宿の方へ逃げる様に走り去っていく。

なんだかんだで、帰ってからはしてもいいと言質は取れた。

アレエル > 「帰ってから、ね。約束だよ……」

恥ずかしいことを言ったりエッチな触り方をして
彼女の慌てる姿を楽しそうにして笑う。
そんな格好してるくせに、と思うがこの時は聞きそびれてしまい
そのままチェルシーと別れた後に自分の宿に戻った。

置いておいた荷物や装備を身につけるが、軽装鎧や軽い剣だから
冒険姿が町での姿とそれほど変わるわけでもない。
精算して宿を引き払うと、約束していた場所に向かった。

町のはずれにある壊れた石壁の所で、
辺りを見回しながら近づいて行って、
チェルシーがまだ来ていないようなら適当な場所に佇んで待つことにする。

町から出る道は朝早くから出発の者達がけっこう多く
馬車や人が通り過ぎていく。

この道をしばらく進んだ先に初心者用みたいな洞窟があるらしいので
そこへ行こうかと考えていた。

チェルシー > 「……うぅ……ちょっとだけだよ……?」
去り際にそう言い残し……
少女はそういうものの、きっと「ちょっと」では収まらないだろう。

「……待たせたね、アレエル君!」
しばらくすると、少女もやってきた。
最低限の荷物、武器は短剣2本の軽装。
……そしてやっぱりバニースーツ姿なのであった。

「さて、何処に行くんだい?
 この僕がついているからね、どんなダンジョンでも楽勝さ…!」
情事の時は散々しおらしい姿を見せていたくせに、
冒険となると強気で自信過剰な態度を見せる

アレエル > チェルシーの声が聞こえてくると、にこやかに振り向いたが、
その姿を見ると一瞬凍りついてしまう。
冒険の支度を整えてくるはずなのに、バニー姿のままだ。
人間界の知識に少々疎いらしい自分でも
それが非常識ってことくらいは分かる。

「あ、こっちこっち……って、えッ!?
……え、チェルシーその格好のまま?」

通行人はここでもジロジロと二人に視線を向けて
痴女をこんなところまで連れ出して、と言いたげな目をしている。

「あのね……この辺りで一番簡単な洞窟に行くつもりだけど
それでも、鎧とかちゃんと着ていかないと危ないんだよ、死んじゃうよ!?」

そもそも、男の方は彼女よりレベルが低すぎて
チェルシーがその姿でも遥かに強いことも理解できていないので
自信満々な彼女に対し、思わず本気で可哀想な子を見る目になって
どうやって常識を教えてあげようかと悩んで戸惑ってしまう。

チェルシー > 再びアレエルと会ってみると、
何故だか怪訝な顔をされる。

「え、服装?
 うん、僕はいつもこの服だよ……?」
何かおかしいのだろうか、という顔で首を傾げる少女。

「大丈夫!
 これ、案外動きやすいし、防護魔法である程度は身を守れるから!」
例え身の安全は確保できようが、
そもそもバニー姿でそこらへんをうろついているのがまずおかしい。

……そんな常識が、少女の頭には何故か無い様だが。
えっちはあんなに恥ずかしがってたくせに、服装だけ痴女みたいなアンバランスさがどうにも不自然だ。

アレエル > 「いやいやいや……!?」

確かに出会ってからずっとその格好だったが、
ほとんどお尻丸出しみたいなバニー姿で
平気なんて言われてもにわかには信じがたい。
そんな格好で動きやすいなら全裸最強ということになってしまう。

「うーん……。
とりあえず、冒険までそんな恥ずかしい格好をしてたら
周りの人は痴女だとしか思わないよ?
このマントでも貸してあげるから、とりあえず着ておいて……」

混乱のあまり、ずけずけと直接失礼な言い回しになってしまっている。
話しながら自分の荷物からマントを取り出すと、
それを彼女の肩から羽織わせてあげようとする。

チェルシー > 「え………
 ……この格好、そんなに恥ずかしい……?」
今初めて知らされた、みたいな顔つきで愕然とする少女。
手渡されたマントを、ひとまず羽織ってみるが……

「……ひぐっ!?」
一瞬、電気が走る様な激痛。
直後にマントは見るも無残に、散り散りに裂けてしまった。

「……あ、あれ……?
 ごめんね、なんだかマント駄目にしちゃった……。」
痛みで目を回しながら、
マントだったモノの残骸を手にアレエルに謝罪。

アレエル > 「普通の女の子ならかなり恥ずかしいんじゃないかなあ……。
これ着てれば大丈……って、えええええッッッ!?」

親切心から困り顔のままマントを着せてあげたが
次の瞬間にまだほとんど新品のマントがビリビリに裂けて弾け飛び
思わず劇画調の驚き顔になって叫んでしまう。

どうやってそんな事をしたか分からないが
攻撃魔法でもマントだけ切り裂くなんて技は器用すぎる。
目の前で起きた光景がまるで信じられず、がくりと膝をついて落ちるが
地面に散らばった布端の破片がそれを現実だと物語っている。

「こ、こんな馬鹿な……。
マントは気にしなくてもいいけど、これは一体どういうこと?
普通の服を着るのがそんなに嫌だったとか?」

チェルシー >  けど、前も違う服着ようとしたらこうなっちゃったっけ……?」
マントが弾け飛ぶ際、
微かに邪悪な魔力が迸るのを感じたかもしれない。
……それは、所謂呪いと呼ばれる類の物。

「別に違う服が嫌な訳じゃないよ?
 だけど、なんだか最近はこの服が一番しっくり来るというか……。」
それもやたらと根深く強固な呪いだ。
少女の意識も改変してしまうほどの。

……しかし、特に命に関わる様な深刻な物でも無さそう。
純粋な嫌がらせの呪いなのだろうか。


事の始まりは、とあるダンジョンの最深部で見つけた魔法のうさ耳バンド。
何気なくそれを身に着けた瞬間、彼女はバニースーツ姿になっていた。
その時彼女は、この呪いを身に受けてしまったのである。

アレエル > 「うーん、わざとじゃないなら……呪い!?
しかも自分で恥ずかしい格好ってことも分からないなんて、
だからいつもそんなバニー姿でいたってこと?
そんな呪いがあるなんて聞いたこともないけど……」

改めて目を凝らしてみると、確かに変な魔力を感じるような気もする。
それも魔王クラスの呪いなのか、桁違いでレベルの低い自分にはよく分からないのだった。
しかし、いつも素直で元気なチェルシーが言うことだし、ただの嘘だとも思えない。

しばらくその場で色々聞いて原因などを探ろうとして
彼女がいつからバニー姿なのかとか、
そのときの状況を聞き出したのだった。

「……そっか、チェルシーは頭のおかしな子じゃなかったんだね」

チェルシー > 「んなっ!!?
 もしかして、僕の事頭おかしい奴って思ってたの!?」
衝撃の事実に驚愕する少女。

「うぅ、酷いよ……。
 ……それじゃ君は、そんなおかしなヤツとセックスしたド変態だし……!」
咄嗟に言い返すが、
言ってて自分で恥ずかしくなってきて、全身赤くして顔を伏せるのであった。

「うー、そんなに変かなぁ……?」
改めて自分の恰好を見直す少女。
……どちらかと言えば、明らかに変である。

アレエル > 「あっ……いや、そういうわけじゃ……。
ほら……娼婦とかそういう商売の人かと思ってただけだよ。
まあ、ずっとその格好はあまり普通ではないと思うけど……」

驚くチェルシーの顔を見て、慌てて取り繕うとする。
この国では特に、そういう仕事もそれを買うような男も珍しくはないが
エロ好きと言う意味では変態という言葉は否定しきれない。

「でもさ……僕もそれが呪いだってことは信じるけど……
そしたら、チェルシーも初めて会ったばかりの僕みたいな男と
1日以上セックス漬けで過ごしたのも呪いのせいだったってことかな?
僕とのエッチが好きって言ってくれたのも
本当のチェルシーはそんな恥ずかしいこと言うような女の子じゃないんだ……?」

二人だけで過ごしたあの濃密な時間も間違いだったかもしれないと思うと
今度は自分の方が寂しく悲しい表情になってしまう。

チェルシー > 「し、娼婦、って……
 ……い、色んな人と……えっちする人だよね……?」
そんな恥ずかしくて刺激的な仕事は、とても自分には無理……
などと思う純情な少女。

「……そ、その……昨日は、いつの間にか、流れで……。」
流されてそのまま情事に至ったのは事実ではある。

「……だけど……君とのえっちは……
 ……とっても気持ちよくて、楽しかった……かも……。」
顔を燃える様に赤くしながら小さな声で呟く。

アレエル > 「……ただの流れ?
でも楽しかったと思ってくれるってことは……
僕に何度も犯されながら変態さんみたいに気持ちよがってたのは
チェルシーが元々あんなエッチな子だった、ってこと……?
娼婦みたいに誰とでもじゃないなら、
チェルシーがあんなに気持ちよくなる相手はしばらく僕だけ?」

彼女の言葉を聞くと、急にちょっと意地悪く笑って
耳元にそんな言葉を囁きながら肩を抱き寄せる。

チェルシー > 「う、うぅ~~……!
 僕、そんな変態じゃないし!!
 もともと、えっちな事なんて興味も無かったんだし……!」
意地悪な物言いに、涙目で頬を膨らませる。

「……僕は変態じゃないから……
 ……えっちするのは、君一人とだけだよ……。
 ……君に初めてを捧げたんだし、ね……?」
肩を抱かれながら、そんな純情な事を言う。