2020/07/17 のログ
ご案内:「魔導図書館」に獣魔目録さんが現れました。
ご案内:「魔導図書館」にソラムさんが現れました。
ご案内:「魔導図書館」から獣魔目録さんが去りました。
ご案内:「魔導図書館」に獣魔目録さんが現れました。
■獣魔目録 > 数多の英知の眠る図書館。
魔法の教科書ともいえる初級の魔法が網羅された魔導書から、古の魔女が好んだといわれる料理の作り方までもが並ぶ図書館に今宵は1冊の魔導書が並ぶ。
書架、ではなく貸し出しカウンターの上に。
誰かが返却したようにも誰かが忘れたようにもただ1冊だけ置かれている。
貴重な魔導書達が最低限の灯りで照らされた図書館は薄暗く、今宵の雨空も相まって、今夜は何時も以上に不気味であった。
それでも普段であれば時折人が訪れる。
冒険者、道楽貴族に魔道に精通したものあるいは魔女、若しかしたら魔法に興味のある一般人、様々な人がそんな不気味な図書館に足を踏み入れる。
だが、今宵はその1冊の本が貸し出しカウンターに存在してからというもの、なぜか訪れる者がいないようで何時も以上に静寂が、その静寂を破るのは雨音だけと、よく言えば風情が、悪く言えば何時も以上に不気味な図書館であった。
1冊の魔導書。
その名は獣魔目録(じゅうまもくろく)
ある魔術書が初級魔術を網羅する本であればこの本は大陸に存在する人の手で一度でも発見された魔獣について生態やその姿のイラストが描かれた魔導書である。
その特徴はその情報量の多さ、ではなく。
もし手にしたモノが願うのであれば本に刻まれた魔獣を召喚しただ一度だけ交渉をする事が出来る。
――…魔導書は己を手に取るものを待っている。
有り触れた装丁の本でありながら、見る者を手に取るように誘うように魔力を垂れ流して待っている。
うぞり
時折雨音に混じり、何かが図書館の床を這うような、淫靡で不気味な音を奏でながら。
ご案内:「魔導図書館」にレリアさんが現れました。
■レリア > その図書館に新たな影が生まれる。
壁に伸びる影のシルエットを見れば、その凹凸から女性であるということは窺い知れるだろう。
女は故郷の村の為、とある噂を聞きつけてこの図書館に足を向けたのだった。
さて、目当てのその本を見付けることは出来るだろうか。
女の影は動き、無数に立ち並ぶ本棚の列へと目を向け、その目当ての本を探し始める―――。
■獣魔目録 > 今宵は1冊の魔導書の悪戯で司書どころか書架を整理するために配備されたゴーレムすらも存在しない無人の図書館。
雨音と時折ほんのりと図書館の中を照らすランプの炎が揺らめく音が混じる程度で、静寂は変わらない――…が。
其処に木製の重厚な扉の開く音が混じり。
誰かの人間の足音が混じり、呼吸音が混じる。
そして室内を照らす橙色の灯りに生まれた影が誰かが来たのだとその姿をシルエットを浮き上がらせれば魔導書は小刻みに震え始める。
それは喜びの震え、歓喜の身震い。
彼の本より魔導書より滲み出す魔力は量を増し、来客を歓迎するように徐々に徐々にであるが図書館の床に薄霧を敷き詰め広げていく。
これより始まるのは来訪者が望みをかなえる物語か、それとも獣魔目録にあたらな記述が刻まれる物語か……。
長い夜が始まるのであった。
ご案内:「魔導図書館」から獣魔目録さんが去りました。
■レリア > 本棚の中に様々な本を指先でなぞり、そのタイトルを見詰める。
目当てのその名前が刻まれていないのであれば、次に、そしてまた次に―――。
何度か、いや何度も何度もその繰り返しを続けていく内に周囲の気配が変わる。
無論、何か特殊な力を持つ訳でもない女がその気配の変わりぶりに異質な何かをあるとは捉えられず、
やがてその図書館に眠っていた己の目当ての「本」と遭遇することは間違いなかった―――。
ご案内:「魔導図書館」からレリアさんが去りました。