2020/05/23 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。

その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。

なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。

「──はーいお疲れチャン。また来てくれたまへ」

そんな中の一室から、満足げに出ていく宿泊客を笑顔で見送る、スタッフ用の作務衣姿の金髪の男が一人。
今日も今日とて知り合いからの依頼で、臨時のマッサージ師として仕事に精を出しているのだった。

「ふぃー……こういう普通のマッサージも悪くはないのだが、そろそろ一発エロマッサージでもしたいところであるなぁ」

個室内に戻り、施術用のベッド脇の椅子に腰掛けながらそんな詮無い独り言を漏らす。
今日は現状、立て続けに男の『標的』にならない客の来訪が続いたため、男はごく普通のマッサージ師として
仕事をこなすばかりであった。
男としてはそれもそれでやりがいを感じなくはないのだが、やはり役得の一つぐらいは欲しいところであった。

「まああそれも時の運というヤツなのだが……──おっとと一息つく暇もなさそうだったな」

ボヤキを続けようとしたところで、閉じたばかりのカーテンが開く。
さて、やってきたのは男の『標的』になりうる客か、それとも……。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」にユキノさんが現れました。
ユキノ > 「こんちはー、お願いしまーっす!」

ばっ、とカーテンを開けたのは一人の少女だった。
先ほどまで湯を浴びていたのだろう。
肌はほんのり桜色、まだ金髪は少し湿り気を帯びている。
何がそんなに楽しいのか、と思えるような上機嫌でマッサージ室に踏み入る。

「んー、いい香り……あ、今すぐ行けそうですか?
 もしかして休憩中です?」

にこにこしながら首をかしげつつそんな事を聞く。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」からユキノさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」にユキノさんが現れました。
エレイ > 「──おーいらっしゃい。ワハハ、元気のいいお客サンだなと関心顔になる。お風呂上がりですかな?」

入ってくると同時に響く弾むような声に軽く目を丸めた後、ケタケタと笑ってそう言いつつ
客である少女の姿をジロジロと眺め。
『標的』に申し分ないその肢体を見定めれば、密かにキラリと目を光らせ。

「ここはアロマを焚いているのでマッサージ中も充実したリラックスタイムが認可される。
いや、問題ないべお客サンを待たせては申し訳ないからな。早速カカッと始めるとしましょう」

問いかけにそんなふうに答えつつ笑顔で立ち上がると、カーテンを静かに閉じ。
その後のことは、カーテンの奥に秘されて──。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」からユキノさんが去りました。