2020/04/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリサ・エルバさんが現れました。
リサ・エルバ > ある日の夕暮れ時。
所属する娼館から使いを頼まれて訪れた鍛冶屋。
その扉を開けて中に入れば店主を探し。

「こんばんは、ガルディさん」

目的の店主を見つければ笑みを浮かべながら声を掛ける。
直接会うのは初めてではあるが、お互いの仕事がら商品を仕入れる過程で顔は見知っており。

鍛冶場にはふさわしくない格好で相手に近づいていき。

ガルディ > 仕上げの一振りをして、槌を置く。
気づくともう日暮れ時で、一服終えた後には本業の方に顔を出さねばとため息を吐いた。
目の保養だらけのイイ仕事ではあるが、偶には疲れを覚えもする。

「あぁ、こんばんは。こんな格好で悪いね」

汗だくの頭を拭いながら、やってきた客に視線を向け。
みずさしから直にがぶがぶと水分補給を済ませ、向き直る。

「それで、今日は何用だ?」

場に合わぬ衣装も、男には見慣れたもの。

リサ・エルバ > 「いきなり来たんだし気にしないよ。
 それに私、男の人の汗は嫌いじゃないし」

返事を返してきた相手に肩をすくめながら。
実際特に気にした様子は見せず。

「またうちの娘がダメになっちゃって。
 数人工面してもらえないかと聞いてきてって頼まれたんだけど」

相手とは取引に使うカンター越しに話しかけ。
腕をカウンターの上に置いて小さく首を傾げる。

自身の所属する娼館はほかの娼館よりNGはほぼなく娼婦が好きに決めるスタイル。
医療体制は整えているものの、目先の金銭欲しさに無茶をしたり客に押し切られたりでダメになる比率も高く。
今回もその交代要員工面に関して相談に来た形で。

ガルディ > 「またか?こっちは儲かるから良いが……。
 こうあんまりペースが早いと、特別料金発生するぜって言っとけよ」

水をグラスに注ぎ直し、傾けながらにカウンターへ向かう。
この国において、ただ頭数を揃えるだけならばそう難しくないことではある。
それに加えて客の要望に応えてやるというのが、己の腕の見せ所。

「それで、ダメになった奴らで使えるのは引き取るとして……今度はどんなのが良いって?
 ご要望と、予算は?」

片眼鏡を掛けて、簡単な書類の作成に筆を執る。
娼婦を引き取ることと、新たに引き渡すための契約書。

リサ・エルバ > 「娼婦といっても命掛けの仕事よ?
 自分の許容範囲も理解できないようでは壊れてもしかたないわ」

数人は自分が面倒を見たものも含まれているが。
そこらへんはシビアに考えるタチでもあるため、相手の忠告には軽く流し。


「そうね、人数としては何人でもいいけど最低4・5人は欲しいわね。
 できれば丈夫な、元傭兵とか冒険者とか兵士崩れみたいなのであれば嬉しいかな。
 最近お客さんも血の気が多くなってるのか手荒な人も増えててね。

 予算はまぁ、そちらの言い値に任せるらしいわ。」

書類をまとめる相手と向かい合い、淡々と要望を述べていき

ガルディ > 「構いやしないが勿体なものは勿体ないって話だ……情じゃなく、費用って面でね。
とりあえず4・5人、と……。」

女の物言いは、そのまま傭兵や冒険者のような雰囲気。
『商品』として扱う己とはまた別の物の見方ではあるが、否定はしない。

「あぁ、最近の噂のアレ絡みか。
皮肉にも、その血の気の多いの絡みでぼちぼち在庫が増えてるよ。
五体揃ってなくってもいいんならもっと話が早いんだが。
となるとあんまり気の強い……のはダメだな、それなりのところで折れるくらいのじゃねぇと……」

椅子に腰を下ろし、片眼鏡に触れる。
レンズを入れ替えては覗いて、書類に記して。

リサ・エルバ > 「あぁ、不揃い品でも構わないわよ。
 そういうのが好きなお客さんもいるし。
 少しおまけしてくれるならいくらでも仕入れるわ」

まるで八百屋で野菜でも買うかのような話し方で相手の言葉には肯定し。

「そういう意味ではあまり表の娼婦向きじゃなくてもいいのよ?
ただしその場合はメインの仕入れとは別枠で清算するから、主力は揃えてほしいけど……ね」

書類に逐一此方からの注文を記入していく様子を眺めながら。
そういう物であればこちらも消耗品として安く仕入れて使うこともできるしと補足し。

ガルディ > 「個人的なツテから数も揃えられるにゃ揃えられるが、個人的には量より質なの。
特にお前さんがたのところで使い物になるところまでが長ぇんだから」

『そういうの』に見合う女ばかり集めても季節のイベント程度にしかならないだろう。
どうせ仕入れるのなら『商品』は長く使って貰えた方が仕入れ甲斐もある。

「お前さんみたいなキレイで強い女が野生でそうそういると思って貰っちゃ……困るね。
さて、そんじゃ数は揃いそうだし時間もちょうどいい。
今から早速引き取りに行くか?」

必要なところに必要なだけ実らせた細く、引き締まった男好きのしそうな身体。
艶やかさと靭やかさを兼ね備えた肢体を一瞥して。
書類を書き終え筆を置き、シャツを羽織る。

リサ・エルバ > 「ふふ、それは誉め言葉として受け取っておくわ」

相手のお世辞に小さく笑みを浮かべ。
続く言葉には首を縦に振って頷き。

「えぇ、いつでも引き取ってもらえるように準備してあるから」

相手が身体を見る視線を感じればわざとスリットをずらして生足を横から見れば腰あたりまで見えそうな風に出し。
相手の準備ができればともに娼館まで向かうだろう。

ガルディ > 「もう少し早い時間に訪ねてくれりゃ、ひとっ風呂浴びてから向かっても良かったんだけど。
残念ながら今日は忙しくなりそうだ」

ちらりと曝される生足に、憚らず視線を向ける。
割引仕事か引き換えか、交換条件に乗るのにも吝かではなかっただろうが。
ルーチンワークに飛び込みの仕事を加えるとその日はもうコレ以上腰を落ち着けられそうにない。

早々に鍛冶屋から男女の姿が消え、気安くも内容は不穏な会話は絶えることなく。
爛れた手続きは、滞りなく済ませられて――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からガルディさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリサ・エルバさんが去りました。