2020/03/06 のログ
アニエル > ダンジョンの通路、空中に突如光の粒子が集まる。
粒子同士が結合し、一瞬の閃光となって弾けると、そこに出現する人影がひとつ。
……それは、帯剣した冒険者風の女だった。

「……私とした事が、テレポ―ターなんかに引っ掛かるなんて。ああもう、頭がクラクラするじゃない!」

女は、眼底にこびり付いた眩暈を堪える様にかぶりを振って、光苔の繁茂した天井を仰ぐ。
単身ダンジョンに踏み込むくらいであるから、トラップ類に関する知識・心得はそれなりに有しているが、
時にはこうして、ドジを踏む事も有る。興味をひかれた物事が有ると、注意力散漫になりがちな性分は自覚していた。
今回は、探索中に奇妙な形のオブジェを発見して、思わず触れたらこの状況である。
冒険者にとっては避けられない事故だが、だからといって腹立たしい気分が収まる訳でもなく。

「で。どの辺り、なのかしらね此処は。相も変わらず辛気臭い風景だけど。まあ……いいか」

独りごちて、軽く鼻を鳴らす。ついでに、サンダルのつま先で無機質な床を軽く蹴った。
床に対し不平不満を表明し、後は黙って歩き出すのみである。
この場こに留まっていても、事態は悪化する事は有れど好転は決してしないだろう。

ご案内:「ダンジョン」からアニエルさんが去りました。
ご案内:「魔獣牧場」に獣魔目録さんが現れました。
獣魔目録 > ――…此処は王都の郊外にある魔獣牧場。
大きな木製の門をくぐると、其処には広大な草原が広がっており、幾つか並ぶ小屋には1頭1頭魔獣が飼育され、或いは魔獣が預けられている。

空を飛ぶ魔獣には小屋と共に特別強固な結界が張られ、大地を駆ける魔獣には厳重に首輪と鎖が、水辺に住む魔獣には小さな泉か水槽が小屋の中に用意されている。

24時間出入り自由で、その為に木製の門の傍にも小屋があり、其処には冒険者ギルドから依頼を受けた信頼された冒険者が案内係とじて常駐している……万が一に備えてでもある。

牧場の敷地は魔法で結界が張られており、外からの侵入や中からの脱出を防ぐため出入り口の門以外はたとえ上空でも地面でも水中でも脱出することは不可能で、今夜はそんな魔獣牧場に異様な空気が広がっているのであった。

その原因は1冊の魔導書。
魔獣の皮で装丁された本に獣魔目録と赤い染料で書かれた魔導書なのであるが、是がまた魔獣と相性が有る意味よろしくなく、偶然この魔獣牧場に姿を見せたその魔導書から溢れる魔力で牧場の魔獣たちは妙に興奮をしているのだ。

もし、魔獣を預けているなら牧場の敷地に並ぶ小屋の一つに入り魔獣の様子を見てもいいし引き取ってもいい。

新しく魔獣を飼いたいなどあれば見学も自由、小屋を覗きお気に入りになった魔獣の小屋へと入り込んで愛でてみるのもいいだろう。
もし迷ったら入り口の小屋に常駐する冒険者に尋ねれば好みにあった魔獣が飼育されている小屋を教えてくれる。

勿論見学も歓迎で魔獣を見て回るのも良いかもしれない。
普段冒険でしか見られない魔獣たちの姿をゆっくりと見る事が出来るだろう。

牧場に張られた結界が獣魔目録の魔力に反応して壊れていなければ……だが。

ラウンドウルフ、グリフォンにマジックオクトパス、コボルトなどの獣人その他諸々。

何れも人と比べ物にならぬ力を持った魔獣たち
彼らが獣魔目録に影響された魔獣たちが来訪者を待っている。

ご案内:「魔獣牧場」にレフェーリアさんが現れました。