2020/02/28 のログ
ご案内:「古城」に獣魔目録さんが現れました。
獣魔目録 > 此処はメグメール自然地帯に存在する小さな古城。

何時から存在しているのか、誰が城主だったのか一切の情報がなく、城内を探索してもその手の情報が一切見つからない不思議な古城である。

外見からして広くは無い古城なのだが、中に入ればその広さよりも清潔感があり灯りがともっているようで場内は凄く明るい。

それどころか今の今まで誰かが生活していた気配すら感じるかもしれない、が古城の中を探索しても誰一人会う事もすれ違うこともなく、定期的に冒険者ギルドが古城の情報を得るためにクエストを発注するも毎回情報を得られず終わる事が殆どのようだ。

――…さて、今宵その古城に不思議なことが起こる。
あれだけ冒険者が城内を散策しても何も見つからず、の古城なのだが、新しい扉が見つかる。

その扉を発見した冒険者はギルドに報告し早速クエストとして扉の向こう側の探索が始まるわけだが、その扉の位置に向っても扉を見つけられる者と見つけられない者がいるようで……。

――…もし、今宵も誰かが古城に迷い込んでくる、或いは調査にクエストを受注して、理由は様々があるが古城を訪れるのであればその扉は容易く見つかるだろう。

そして扉を開き奥へ向うならば、其処は真っ直ぐな廊下。
奥は曲がり角で、其処に至るまでに幾つかの扉と壁側には陰で見づらいが絵画が大きな姿身を挟みながら何枚も並んで飾られている。

扉を調査するのもいい
飾られている絵画を調べ、気に入れば回収して報酬にしてもいい
奥へと進んで曲がり角を曲がって先を目指すのも自由だ。

だが、その選択肢は選んだものの運命を決める。
そしてどのような運命が待ち受けているかは選ばなければ判らない。

或いは注意深く観察し進むといい。
其処には必ずヒントがある筈だ。

獣魔目録 > 廊下は明るい筈なのに並び飾られている絵画は何を描かれているかは認識し辛いだろう、其処だけ見ようとしても霞んで見えない、ハッキリと確認するのであれば近づかなくてはならない。

姿見も同様で遠くから見ても何が映っているか是も確認し辛いだろう。

だが逆に廊下の奥の曲がり角の先からは人の声が聞こえ、賑やかな音楽が徐々に廊下に響き渡る、但し気配を探れば其処に人の気配など一つもない。

それにだ。
曲がり角に向う最中にある扉の幾つかからは何かが外へ出ようとしているのかガリガリと扉を引っ掻くような音が響いている。

全てが罠に見えてもおかしくない。
だが扉を振り返り古城の広間に戻ればその気配も雰囲気も全く感じないゆったりとした時間の流れる何時もの不思議な古城に戻れる、だが廊下に続く扉の先は格段に危険な気配を感じるだろう。

――…そして不思議な事に古城の外は急に雨が降り出している。

星の瞬き輝く夜だと言うのに古城に近づいた瞬間陰り、冷たい雨が降り始める、早く古城へいこう?と誘うようにである。

獣魔目録 > 危険な世界と安全な世界、両者を隔てる扉が静かに閉まる。
冒険者、或いは古城を研究するものが現れれば扉は再び開くだろう、今はその時が来るまで静寂が古城を支配するのであった。

ご案内:「古城」から獣魔目録さんが去りました。