2020/02/21 のログ
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 「ん…っ んぅ… ふぁあ~~っ
……うーーー…昨日のおくすり…やっぱり、摂りすぎは良くない、よね」

少年薬師のテントの中で、淡い焚き火の温もりと薪が弾ける音で緩やかに起き上がる小さな影。

昨日、栄養補給や強壮の効果がある精力剤を自作し、
味見と実験…と称しておやつがわりに味わいすぎた反動で、
異様にしゃっきりとしてしまった頭と、発散させる場所を求めるような身体の疼き。

何度か寝起きの屈伸を半身を起こして行い、その後ぴょん!と元気に飛び上がって、薬屋として開店への下ごしらえを開始する。

「よっ…っと、 ほっ! ぅわ、カラダ、すっごい軽いや…!」

いつになく軽快に薬瓶を出し入れし、重たい鍋も軽々持ち運び、
日頃どちらかというと大人しい幼子とはうって変わっての、
動き回りたくって仕方が無いといった快活さ。

タン・フィール > 「さて!これで開店準備おしまい! さて…ちょっと運動、したくなってきちゃったな…」

鍋を磨き、瓶を整え、今日、売り切るための生薬を用意したところで、
その他の買い出しなどにも行こうかと、沸き立つ体力を少しでも発散させようと、テントの天幕を思い切り開いて、外に飛び出していく…

ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡/塔の最上階」に獣魔目録さんが現れました。
獣魔目録 > 無名遺跡に存在する塔。
それは神々に挑む天を突くような塔に有らず、まるで周囲の遺跡を監視するかのように高くも無く、されど低くも無い、誰が何の目的で作り上げたか、遺跡と同じだけ謎の多い塔である。

だがしかし今宵の問題は其処にはない。
正しくいうのであれば今宵の問題は其処にはなくて、塔の最上階にあった。

魔力や波動を感じることが出来る者がいれば、塔の重畳には危いくらいに魔力がゆるやかな速度で集まり始めている。
もし熟練の冒険者であるならば嫌な予感というものと同時に宝のある予感も感じるだろう。

――その事象の原因は1冊の魔導書。

塔の最上階、塔の縁にそってぐるりと縁を描くように苦悶と愉悦の表情を浮べた女神や天使、そして人間やミレー族を模した石像が並ぶその中心に一枚の扉がある。

左右をガーゴイル像に支えられた木製の扉。
裏に廻りこんでも扉、表から見ても扉。
真鍮のドアノブに獣を模したドアノッカー。
どこから見てもどこにでもありそうな扉である。

ノックをして中にだれかいるのか何かあるのか確認をするのか、それとも気紛れにガーゴイル像に触れてみるのか、或いは魔力を感じとり、若しくは其処にそれがあると信じて、魔導書に願い請い、一縷の望みをかけて扉を開くのか、何が起きて何に巻き込まれるかは屋上を訪れた者が選び取る行動によるだろう。

が、その先に幸運があるとは限らない。
あるのは絶望のみかもしれない、それでも扉に触れてみたくなる、そんな妖しい誘惑すら扉は放つだろう。