2020/01/23 のログ
ご案内:「無名遺跡/温水湖」に獣魔目録さんが現れました。
獣魔目録 > 紙と水の相性は悪い。
湿度が高くても紙は変質し、水に触れるとふやけてしまう。
だと言うのに今宵獣魔目録が発見されたのは無名遺跡の地下にある温水が満ちる地底湖である。

周辺には温水の水気で光苔が繁殖しほんのりと明るく輝き、地底湖の其処に沈む魔石の所為で湖すらうすらと輝いている。
その水は清涼で覗き込めば奥深くまで覗き込めそうな透明度、中に稀に魚が泳いでる姿こそ見えるが、底は闇に染まり怖ろしい深さだというのが理解出来るだろう。

さて、そんな地底湖ではあるが、迷宮らしく誰の手で創られたか判らぬ縄と板で作られた架け橋が架かっており、その橋の行く先には小さな島が見え、その島には何故か大理石の台座が見える。

今宵はその台座の上に獣魔目録が収められている。
遠目から見れば微かに本がある事がわかる距離で、魔力を感知するならば膨大な魔力がその書から溢れ、湖の中にまで広がっているのが感じれる。

そして……怖ろしいことに獣魔目録は開かれている。
誰かが捲ったのか、そういう風に最初からなっているのか、それも知らず水浴びを始めれば当然獣魔目録より呼び出された魔獣の餌食になるだろう、何とも卑猥な顔をしたタコのバケモノか、或いはクラゲのバケモノか……。

周囲を警戒しながら橋を渡り、獣魔目録の書に駆寄るのであれば獣魔目録が呼び出した水棲の魔獣に襲撃されることなく書を手に入れることが出来るだろう、問題はその後である。

ただひとつ架け橋の朽ちかけた姿に慎重に若しくは怯えながら進むのはお勧め出来ない、何故なら獣魔目録が呼び出した水棲の魔獣がその脚に触手を巻きつけ深い湖の底に攫う可能性があるからだ。

ともあれ、本は開かれ、其処に存在してしまった。
後は誰かが閉じるか時が過ぎて獣魔目録が鎮まるのを待つしかないだろう。

ご案内:「無名遺跡/温水湖」にレフェーリアさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡/温水湖」からレフェーリアさんが去りました。
獣魔目録 > 温水の湖面が吹く風もないのに揺らぎ、清浄なる水の中に何かが潜む気配を感じさせる、だがそれが顔を出すことは今宵は無さそうで、獣魔目録は誰の手でもなく自らパタンと本を閉じて、今はジッと誰かが訪れるのを待つのであった。
ご案内:「無名遺跡/温水湖」から獣魔目録さんが去りました。