2020/01/11 のログ
■デドロス > (幾度か酒瓶を傾け、冒険者への依頼書の一枚を手に取る。
酒瓶の中身はいつしか空となり、最後の一滴までを貧乏がましく啜り取るように口づけし。
挙句舌を伸ばして最後の香りまで楽しんでから、ようやく酒瓶は机の上に降ろされた。
煙草をもう一本、手に取り。依頼書を片手に受付の方に近づいていく。
手渡した依頼書にサインを走らせ。旅の準備をする為に一旦ギルドを後にしていく。
ここからの旅路を考えればそれなりの準備は必要になるだろう。
煙草を咥え、ギルドを後にする男の姿。
後に残ったのは受付の人間と、売れ残りの依頼書だけが残る冒険者ギルドだけだった。)
ご案内:「冒険者ギルド内」からデドロスさんが去りました。
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 夜もふけ始める頃、自宅にして店舗である薬屋のテントの前で、
焚き火の前で暖を取る、小さな人影。
「ふぅー…っ…寒い…っ …でも、しっかりアタマ…っ、 冷やさなきゃ。」
雨風を遮れる上質な素材でできたテントの中には、薬を煮詰める鍋などが並んでいることも有り、室温は十分。
では何故寒空の下で少年店主が焚き火にあぶられてるかといえば、
実験中の風邪の予防薬を味見してみた結果、予期できた副作用の一つ、
異様な火照りと気分の高揚に襲われてしまい、
身体はしっかり温め、頭は冷やす頭寒足熱の処置で鎮めようという魂胆。
夜風が吹けば、少し汗ばんでいた額が一瞬心地よい冷気にさらされ、
数秒も続けば寒さを覚える、真冬の夜涼み。
ご案内:「薬屋のテント」にティネさんが現れました。
■タン・フィール > 「う~んと…熱は平熱かやや微熱… セキや頭痛はないけど、
微弱の… えーっと…なんてかくんだっけ、 めーてー、かん?」
シャカシャカと懐から取り出した羊皮紙に、
自分の身に起こった薬の作用を簡潔に記していく。
具合や気分が悪いわけではないが、どうにも発散させどころのない熱に朦朧としながら、
羊皮紙には子供らしからぬ達筆で滑っていく医学の専門用語。
■ティネ > ふよふよ……と夜闇に紛れて現れる小さな妖精。
春になるにはもうしばらくといった時期に、タンはどうしてわざわざ表にいるのだろうか?
あいさつもせず後ろから近づいて肩に着地すると、羊皮紙を覗き込んで読み始める。
「うーん、わからん」
首をかしげる。
■タン・フィール > 何度も店に、あるいはこうして少年の肩や頭にひょっこりと姿を表す妖精に、少年も慣れてきていて。
さながら、庭先に遊びに来た子猫や小鳥と戯れるように、指先でちょいちょいと彼女の頭を撫でつつ
「んー?……っふふ、これはね、風邪の予防薬の実験♪
ヘンな副作用がないかどうか、確かめてるのー。
…効果としては、なんかちょっと、熱っぽくなっちゃうかな。」
と、少しぼんやりとした口調で妖精を迎え入れて。
彼女に触れる指先は、確かに少年の普段の平熱よりも、わずかに高く、
汗ばんで湿り気を帯びている。
ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「薬屋のテント」からティネさんが去りました。