2019/06/29 のログ
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「……く、はは。流石に、赤子から母親を奪う様な真似はしないさ。其処まで、狭量な男にはならぬよ」
射精を終えても尚肉棒は熱を帯びてはいるが、溶かされていた理性は少しずつ形を取り戻しつつあった。
本能のままにではなく、彼女を愛でる様にブラウンの髪に手を伸ばし、緩く撫でた。
そうして触れた己の掌が随分と汗ばんでいる事に気付けば、どれ程彼女に精を注いでいたのかと内心苦笑する。
「……随分と、無理をさせたな。もう少し優しく抱いてやるつもりだったのだが…」
肉棒によって塞がれていた彼女の膣口から零れる液体の量と、その糸が己の肉棒と膣口を結んでいる様を見れば、僅かに眉を下げてよしよしと彼女の髪を撫でるだろう。
尤も、己の肉棒は未だ萎えず、硬度と熱を保ったままずりずりと戯れの様に彼女の下腹部に押し当てられたまま。
寧ろ、なまじ戻った半端な理性は、彼女の柔らかな身体を穢したいと訴えていた。小さな唇で。細い手で。豊かな双丘で。柔らかな太腿で。己の恋人を白濁で穢す様が脳裏をよぎれば、ビクンと僅かに肉棒が跳ねる。
「……ふむ?何、心配する事は無い。聞かれたところで、堂々としていれば良い。……とはいえ、警護の騎士達には些か申し訳ないとは思うがな」
資本を重んじるホーレルヴァッハ家は、無駄な事に金をかけない。来客と密談する応接間や書斎。執務室などはこれでもかと言わんばかりの防音設備や魔術の防護が施されているが、寝室など精々侵入者を検知する魔法や、襲撃に備える魔道具で守られている程度。とどのつまり、褥の上での交わりは廊下何処か隣の部屋まで聞こえてしまうかもしれない、ということ。
とはいえ、彼女を人攫い同然に屋敷に連れ込んだ己としては、寧ろ使用人に知られる事など承知の上。それが彼女に取って悪影響を及ぼすならまだしも、恋人として認知されるのならば歓迎だとすら思っていた。
尤も、夜回りしている男性騎士達には、流石に配慮しなければならないかと苦笑い。仕事中にあれだけの嬌声が耳に入るのは、少し可哀相かと雇用主としては思ってしまう。
■クレマンス > 「赤子は頻繁に泣くものと聞きますわ。…お腹の中にいる間はこうしていられますが、産まれましたらそれどころではないのでしょうね」
労わり合い、この雰囲気を味わう空気になってくると、聖女の笑顔も未だ汗を滲ませながら、少しずつ熱気を抑えたものになってくる。
語り合うのは近い将来。愛し合った結果の命が育てば、それ以上嬉しいことはないだろうが、
女から母へ、男から父へと変わっていく寂しさも感じる。
だからこそ今の触れ合いが愛しく、申し訳なさそうにする恋人を見上げ、首を左右に振った。
「私が求めたのですから…………ん…はぁ…♥
……まだ小さくなりませんね。汚してしまいましたし、舐めましょうか…?」
刺激を求めるように下腹部で擦られる感触は、硬い。
抜いた瞬間から溢れてくる精液は量が多かったせいか、まだたまにトプッと音を立てて塊のようなものまで出てくる。
これは一旦湯浴みでもしなければ眠れそうにないが、その前に、と。
身体に掛けたいとの願望までは見透かすことができず、舌で清めることを提案するのだった。
「堂々とというのも羞恥心があって難しいものですわ。
聞こえるのなら、ギュンター様が私を愛していると仰ってくださる言葉が聞こえれば……嬉しいのですが。
…うふふ。だって自慢できますでしょう?」
恋人となって未だ二日。誰かに惚気たい時期。
彼と共にいるようになってからはすっかり恋に溺れ、それが第一になってしまった聖女は悪戯じみた声音で笑う。
王都の生活に慣れ次第だが、教会を覗いてみたり、手伝ったりしてみなくてはますます俗にまみれた生活になってしまいそうだ。
ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」からクレマンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール ホーレルヴァッハ邸」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──くーわわわ……」
温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
──そんな中の一室で、施術台の横の椅子に座って待機しながら大欠伸をかましているのは、スタッフ用の作務衣に身を包んだ金髪の男。
男は正規のスタッフではないが、スタッフの一人である知り合いの頼みでヘルプとしてこの場に入っていた。
一応、名目としては冒険者としての依頼という形にもなっており、報酬も出すとのことなので、男としては断る理由もなかった。
「……難点は客が来るまでヒマだということなんだがな。──ンン?」
待機し始めてしばらく、客の来る様子もないので男は暇を持て余していた。
が、詮無い独り言を呟いたところで、出入り口のカーテンが開かれたので男はふと顔を上げた。
個室は廊下に面しているため、受付を経ていない誰かも稀に紛れ込むこともあるらしいが、それはまあさておき。
「──やあやあいらっしゃい。マッサージをご所望……でエエですかねぇ?」
男はへらりと笑い、その来客を迎え入れる。