2019/05/11 のログ
ご案内:「平民地区/狐喫茶ミヤビ」にミヤビさんが現れました。
ミヤビ > 「今日もこともなし、でしょうか」

喫茶店の一角でお茶を飲みながらぼーっとしているミヤビ。
一応ここが薬販売の窓口なのである。
とはいっても外見上ただのテーブルとソファがあるだけであり、狐の少女がお茶をしているようにしか見えない。
机の隅に「薬販売」と書いた卓上POPはあるが、ただお茶をしているようにしか見えないだろう。

誰か来ないかなーと思いながら薬茶を飲む。
薬茶程度の弱いものは、喫茶店カウンターで販売なので、日に1人客が来ればよいほうであった。

ミヤビ > 「暇ですし」

テーブルにいくつか薬草を取り出し調合を始める。
基本的に火を使う調合はしない。すると娘にすごく怒られるのだ。
2回目に怒られた時に道具没収をされたので、それからは混ぜるだけにとどめていた。

乳鉢に、さて、何を入れようか。
色とりどりの植物が、机の上に広げられている。
混ぜるだけでも面白いものがいろいろできるが……
ゴリゴリと適当に葉っぱを混ぜ始めた

ミヤビ > 「んー」

暇そうにしているのがいるならこのマッドでドラックなティーパーティーに誘うのだが……
きょろきょろと周りを見回すが、今日は人が少なめであった。
娘たちはのんびりと給仕をしているし、邪魔はできない。

手は動かしたまま、ぴこーん、ぴこーん、と耳と目線でお茶仲間を探し続けている。

ご案内:「平民地区/狐喫茶ミヤビ」にダストさんが現れました。
ダスト > 平民地区に面白い薬師がいると知り合いの魔術師に聞き音連れた喫茶店。
扉を開けた鐘の音で給仕の女の子たちが近づいてくるが軽く掌で制して。

「ここでクスリを売ってるって聞いたんだけど?」

そういえば給仕の少女は奥で乳鉢を混ぜる狐の耳を持つ少女の方に視線を送り。
それで察したのか、女の子に紅茶を頼んだ後そのテーブルに向かい。

「こんにちは、ここに座ってもいいかな?」

フードを外して顔を見せながら、相手に問いかけつつ正面の椅子を引き。

ミヤビ > 「どうぞ、何をお探しですか?」

常連じゃない人で、薬をこの店に求めに来る人は珍しい。狐印の薬自体、それなりに販売されているが、大体は商会経由で売られており、こうやって店に買いに来るのはごくわずかなのだ。
新規客に嬉しそうに尻尾を振りながら、お茶を勧める。新作の薬茶だ。疲労回復効果と甘さが特徴の自信作である。

見た感じ結構若そうに見えるが……何を求めているのだろうか?

ダスト > 「ここで変わった薬を売ってるって聞いてね」

相手の承諾を得れば席に腰掛け。
給仕の子がお茶を持ってきてくれれば軽く礼を言って一口飲んで喉を潤す。
茶葉特有の甘みの中に感じる薬効、薬学に詳しくないが少なくともとても美味しく感じられた。
カップを置けば一度息を吐き出し。

「例えばそうだね……使えば気持ちよくなれるものとか、人の自由を奪えるものとか、発情する物とか、そういった非合法なものも扱える?」

周りの目を気にしてか、身を乗り出してやや小声で問いかけ

ミヤビ > 「非合法のものは無理ですよ」

ちょっと驚きながら話をする。さすがに平民街で喫茶店もやっているど真ん中で違法薬物を売るところはあるまい。
知り合いの騎士を呼ぶかどうしようかすら考えながら、理由を尋ねることにした。

「なんで違法なものを求めるんです? 合法な媚薬ならありますけど……」

非合法なものを作らせようとする者もいなくはないが…… 大体おかえりいただいている。中にはセレネル海で乙姫様と踊っていただいている人も居るが。

ダスト > 「ふふ、聞いただけだよ」

相手の回答を得れば少し満足したように笑みを浮かべれば身を起こし。
背もたれに身体を預けて。

「薬師ってのは有能な人が多いからね、法の目をくぐり抜けてたまに売りさばいている人もたまにいるんだよ。
 こそこそ売ってるならまだしも街中で売られると、迷惑になっちゃうでしょ?」

実際、パトロンの貴族の中で悪徳に手を染めている人から懸念を伝えられたものここに来た理由の一つでもある。
自分たちの商売の邪魔にならないか調べてほしいとのことだったが問題なさそうではある。

「じゃあ、合法的な。例えば強い痛み止めとか精力促進剤とかはあるの?」

ミヤビ > 「痛み止めは、目的によって内容が変わりますね。精力剤なら強いのがありますよ」

笑ってごまかされたが、警戒は解かない。いきなり聞いてきた相手だ。
変な風に使われて面倒ごとに巻き込まれても困るので、ひとまず痛みだけが和らぐ薬と、一番強い高級精力剤を出す。

「あとは女性向けの媚薬とかですかね。これとかお茶ですから人気ですよ」

赤い花びらの薬茶を見せる。きれいな赤色になる薬茶だ。効果は軽い媚薬。あと甘いから非常に評判がいい。当然お高いのだが。

それらを見せて、ダストの前に置く。

ダスト > 「へぇ~、プレゼントとかによさそうだね」

渡された茶葉を手に取れば窓から差し込む明かりに照らす様に眺め。

「僕も少し魔法は嗜むんだけど、魔法ってあまりムードを作れるようなものじゃないからね」

茶葉を相手に返し、同時に出された痛み止めと精力剤を見ながら話し。

「人によるけど僕の魔法治療ってこういう薬の効果を代わりに引き出すイメージだからさ。
 良い薬師が作る効果とかすごく参考になるから知っておきたいんだよね」