2019/04/23 のログ
ご案内:「夢の中:処刑台」にルイスさんが現れました。
ルイス > ――ここは夢の中、少女の無意識が作り出した歪んだ欲望の世界。
現実に酷似していながらも現実とは違う、「都合のよい」世界――


「は――、ぁ・・・・・・」

ざわめく観衆の中、広場の中央。
妙に風通しのよい高台の頂きに少女は居る。
あどけなさの残る顔には光を閉ざすための布が幾重にも巻きつけられ。
細くも色香を実らせた身体には粗末な布切れを被せられ。
白く華奢な腕を戒められた格好――それはまさに“処刑”されるものの格好。

首元へ雑にくくりつけた縄を乱暴に曳きながら役人らしき男が崩れ落ちた少女を立ち上がらせ、その手枷を絞首台へと繋ぎつるし上げる。

「あっ、ぃ・・・たい・・・」

徐々に床から離される爪先、少女の身体はロープ一本を頼りに完全に宙吊り状態となった。

朧な意識の中、少女は自分の置かれている状況を必死に思い出す。
少女が課せられた罪を。
少女が与えられる罰を。

(あたし・・・どうしてこんなところに・・・
帰りたい・・・アルマ・・・パパ・・・みんなはどこ・・・?)

つつ、とあふれた涙はしかし目元の布が隠すのだ。