2019/04/03 のログ
ご案内:「王城・訓練所」にザイヴァーさんが現れました。
ご案内:「王城・訓練所」にレオーネさんが現れました。
■ザイヴァー > 時は昼間。王城の訓練広場、王国が帝国からの「お客さま」でお祭り騒ぎでも、兵士たちは訓練に励んでいる……はずだ。
ザイヴァーもまた、軽く汗を流すために、100人切り訓練をやっていた。
「まだまだぁ!来い!」
『はい!』
兵士が、実物の剣なのに対し、ザイヴァーは木刀だが、次々と兵が倒れ、魔術師によって回復させられている。
そして、百人目をたたき伏せれば……
「よし、昼の鐘が鳴るまで休憩!」
『おいおい、ザイヴァー。昼の鐘、後1分でなるぜ?』
「黙れ愚剣。それだけ休めれば十分だ」
『鬼だねぇ……』
ゴーン、ゴーン。と、昼を告げる鐘が鳴る。
「よし、休憩終わわりだ!全員、装備を着てグラウンド20周。ぐずぐずするな!
それが終わったら飯の時間だから、全力を尽くせ!」
そう言って、兵たちの先陣を切り、グラウンドを駆けるザイヴァー。
これが、ザイヴァー率いる部隊の訓練の様子だ。
そして訓練が終われば……
「よし、全員、水分と塩分を取りつつ、お待ちかねの飯だ……よく頑張った。明日も扱くから覚悟しろ!」
そう言って、ザイヴァー配下の兵士たちは解散する。
その後、ザイヴァーは兵たち一人一人と会話した後……
訓練場の木陰で、一息つこうか……
『鬼だねぇ、ザイヴァー。そんなガッツある兵ばかりじゃないだろ?』
「黙れ愚剣。俺が元いた第一師団はもっと厳しかったぞ……俺の時代はな」
『あーはいはい。長話何て聞きたくねぇよ』
なんて、剣と漫才しつつ……訓練後の、ゆったりとした時間を過ごそうと……
■レオーネ >
訓練を終え、木陰で休憩を取るザイヴァーに向け、重厚な甲冑の足音が近づく
まだ陽も高い、陽光が照らし出すその煌きは少々眼に優しくないものもある…
そんな黄金色の甲冑からたなびく蒼い髪を覗かせて、一人の女騎士が声をかけた
「相変わらずのようですね、ザイヴァー将軍」
疲労困憊で訓練場を後にする兵達を眺めるように視線を巡らせる
「貴族騎士達では貴方の部隊はとても務まらない…というのがよくわかるわ」
■ザイヴァー > 昼間の日光が、黄金色の鎧に反射して正直とてもまぶしい。
そして長い蒼髪に蒼い瞳は、とても麗しい……
「……ん、レオーネか」
そう、自分の二世代後の第一師団をになう、師団長を見上げよう。
「ふ、貴族連中にも、骨のあるやつ確かにいるが……俺のしごきについてこれるのは、ほとんどいないな」
そう言って、力強く笑んで……
「レオーネ、君もしっかりと鍛錬しているようだな」
そう言おうか。
「君の鍛錬、ちゃんと見ているぞ。たゆまず、しっかり基本を抑え……
師団長にふさわしい鍛錬をしているのは知っている」
そう言って、隣をさし、
「まあ、立って話すのもあれだ、座るか?」
そう言って……
■レオーネ >
眼の前の相手は、第一師団の前々師団長…
第一師団の中でレオーネが敬語で離す数少ない人物である
「お陰様でなかなか苦労をさせていただいているわ。
第一師団は貴族騎士が多いのに、皆貴方の独立部隊への配属を嫌がるんですもの」
そう言って苦笑を浮かべてみせる
相変わらず、その年齢相応に見えぬお方だなどと思う
詳しくは知らないが、その身に呪いを受けている…とか
彼の本来の年齢は自分と二回り以上も違う、らしい
「…そう、ですね。栄えある第一師団の長を務める者として、
恥ずかしいところは見せられませんから」
その鍛錬を褒められれば、僅かに複雑そうな表情を浮かべて…
「んー…視察を終えたので執務室へ…と思っていましたが」
たまにはこういった時間も大事かもしれない、と
ではお言葉に甘えて、その木陰へと腰を降ろした
■ザイヴァー > 寒い季節から、暖かい季節に移り変わる季節で、小鳥が囀る昼の木陰。
そこは適度に涼しいだろう。
そこに、彼女が腰を掛ければ……
「ふ、騎士貴族も、質が落ちたよ……昔語りはしたくないが、な」
そう、自分の部隊に配属を嫌うものが多いことに返答しよう。
「今の貴族は、肉欲と物欲にあふれている……まあ、昔からそうだといえばそうなんだが、
今は、特にな。だから、そんな中騎士になる気は認めないこともないが……質はいかんともしがたい……」
『おいおい、ザイヴァー。せっかく後輩の可愛い師団長さんだぜ?そんな堅っ苦しいと語ってないで、
酒にでも誘えって!』
そう語っていると、バスカードが割り込んでくる。
「黙れ愚剣。まだ昼間だぞ……」
『ったく、お堅いんだからよぉ……』
そうやり取りした後……
「……しかし、君の活躍は聞いているよ。すさまじい戦果をあげているようだな…」
そう、彼女の活躍に言及しよう。
「なんでも、斧の一振りで、大地を割り敵を蹴散らしたとか…
すさまじい、の一言だな。一言、なのだが、な」
だが、ザイヴァーの表情は、あまりすぐれないようで……
「……なあ。レオーネよ。何か、悩みごとはないか?」
そう、少し心配そうに聞こうか。
■レオーネ >
「第一師団は対国家戦線を見据えた大規模な騎士団…。
逆に言えば、他国が表立って攻め込んで来なければ、ほとんど戦場に出ることはありませんから」
故に、騎士としての名誉、地位…そして誇り…
そういった世間体を得るためだけに、貴族騎士の身の落とし所となってしまっている現状がある
師団に所属する騎士の仕事と言えば、王都の警邏、王城の警護…ともかく王都近辺に在ることが多い
豊かな暮らしを享受しながら…というのも一つの理由なのだろう
ただし貴方の部隊のような特殊な例を除いて、と笑いながら付け加えて…
「相変わらずのようですね、聖剣様。
お酒は、私も最近多少嗜むようになりました」
歯に衣着せぬ、彼の剣とのやりとりをこと面白げに微笑む
「……あ、ええ、はい。タシカニソノヨウナコトモアリマシタネ…」
すすいっと眼を逸らす
たまたま己の一撃と局地的な地割れが重なっただけの超幸運である
けれどあまりにもそれが必然として起こるため、自分自身の実力を発揮できない…というのが彼女の悩みである
しかしそんなことを一体どう説明すれば良いものか…必然と化す偶然など存在し得るものではないのに
「う、うーん、悩み事は尽きません、が…そうそう弱音を吐くわけにも行きませんし、下の者をむしろ導く立場ですし。
規範となるべく、将軍から引き継いだ第一師団の栄光を地に落とすような真似はいたしません」
笑顔でそう応えてみせる、蒼い瞳には強い光が宿っていた
「先程言ったように、息抜きの仕方も憶えましたし、ね」