2019/03/01 のログ
ご案内:「王都~ダイラス間の定期船」にトルテさんが現れました。
トルテ > (王都からダイラスへの旅は、馬で5日、馬車で1週間、徒歩では半月はかかるだろう距離。それが定期船を用いれば天候次第で3日程に短縮出来る。金銭にある程度の余裕のある者の移動手段としてはかなり有用と言えるだろう。今は公言出来ぬ物の、一応は辺境伯令嬢であるトルテもまたそうした旅客の一人であった。そんなお嬢様は現在、魔法灯のぼんやりとした明かりに照らされた狭苦しい廊下を甲板に向けてフラフラと進んでいた。)

「――――う、ふぅ……っ。……はっ、……はぁ、………んッ、ん、ぅ……っ。」

(白レースのハンカチで上品に隠した口元にて押し殺される悩ましげな声音。それだけ聞けばドキッとしてしまうくらいに蠱惑的だが、血の気の失せた辛そうな表情を見れば、いかがわしい行為に浸っているわけでない事は分かるだろう。このお嬢様、現在絶賛船酔い中なのだ。昼過ぎに出港し、最初の1、2時間はどこまでも広がる水平線やら潮騒やらに大はしゃぎしていたのだが、外洋に出て波が多少高くなってきた所で元気がなくなり、そこからはもう推して知るべし。お腹の中身をすっかり全部お魚さんの餌にして、その後は夕食も取らずに自室で眠っていた。それがつい先程目が覚めて、今は甲板で新鮮な空気でも吸おうと部屋を出た所である。)

ご案内:「王都~ダイラス間の定期船」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > 波に揺られる船の上。
たまにはと思い選んでみたが、やはり退屈さを感じざるを得ない。
波に揺られながら本を読んだり船室の窓から外を眺めていたりしたが、気分転換に夜空の星でも眺めようと甲板へと向かおうと、ついでに船の中の散歩を始める。

程なくして正面に現れるのは自分よりも少し年上にも見える相手。
顔は白くハンカチで漏れる声は悩まし気ではあるが苦しそうでもあり、少女の興味を惹く。

「もし、お辛そうですが、大丈夫ですか?」

と、つらそうな相手に少女は問いかけながらゆっくりと足を進め距離を縮めていくのであった。