2019/02/06 のログ
リス > 事務室へ戻ってから少女は、何時ものように帳簿を確認する。
 帳簿に記載されている金額と、現在の資金に間違いがないかをチェックしていく。
 なれた作業は速度も速く、少女のお金を数える速さはそれなりのものである。
 視線は帳簿、手は金貨という感じでジャラジャラと、音を立てて数える。
 そして、一定枚数ごとに袋に入れて、別けて締まっていく。
 金庫に全部のお金をしまうにさほどの時間はかからなくて。

「お金の方は問題がなさそう、ね。
 あとは……と。」

 ほかに何かチェックすることはあったかしらね、と。
 店内の店員を呼んで、いま現状を確認するために問いかけた。
 店員は、問題がないとの返答が帰ってきた。

リス > 問題がなさそうだ、と少女は状況を確認して頷いた。
 金庫の鍵もしっかりと掛けて、うん、とうなづいて。

「さぁ、てと。」

 今日はもう帰ろうかな、と少女は大きく伸びをする。
 あとはよろしくね、と、店員に伝えて少女はカバンを持って店を出る。

 そして、今日も護衛を共に、店から去っていく―――

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。
ご案内:「富裕地区 宴会場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 綺羅びやかな照明のホール、立食形式で並べられた料理。
周囲の者達も、紳士淑女然とした衣装であり、まさに貴族の宴という雰囲気だ――見た目だけは。
スポンサーのお招きでやってきた男は、その宴の中、料理を食べつつ周囲を伺っていたが、

「(うわあ)」

と呆れのような感嘆の様な声を、心に零した。
それもそのはず、よく見れば、女は顔が紅潮しているし、男もまた、何処か目つきが嫌らしい。
恐らく、女は、薬を盛られているか、或いは何らかの性的な玩具を膣の中に入れられているのだろう。良く匂いを嗅げば、甘い雌の香りが辺りからする。

「(要は宴の名を借りた盛り場、乱交場――かあ)」

恐らく貴族だけでなく、平民なども騙されて、呼ばれているのだろう。見た目だけはドレスで着飾されて。
寧ろ、貴族からすれば、同じ身分よりそれより低い身分の方が気兼ねなく欲望をぶつけられる筈。
今の所、ホールでおっ始めるような真似は誰もしていない――個室に誘導された者までは知らない――が、しかし、そのうちおっ始まるだろう。

「(さて、どうするかな)」

今回はスポンサーのお招きだ。
面目を潰さないためにも、一人ぐらいは抱いておきたいが……
いい女は居ないかな、と男は周囲を見渡してみる。