2019/01/27 のログ
■ボブ > 「はっ! はっ! ふんっ!」
(愛用の槍と長さが似た練習用の木槍を振り回し、1対多数を想定した戦いを想像上で練習している褐色肌の男。
すでに顔だけでなく、身体中汗をかき、白のシャツはその汗で透けるくらいになっていても男の動きは止まらずにいて)
「はぁはぁはぁ……やべぇな……ちょっと身体の切れが鈍ってやがる。
こんなんじゃ、春先に冬眠から覚めた獣たちと五分でやりあえねぇぞ」
(もし見ている者がいたとしたら鋭い突きや切り払いをしあげていると見える男の口から出てくるのは
腕の鈍りを悔い、もっともっと鍛えないと…という自分への叱咤の言葉。
それを体現するように男は身体の動きを緩めずに、槍を振り払いあげ続けていく)
■ボブ > (かなり熱心に槍の鍛錬をしていた男、その鍛錬も一区切りつけようと思いっきり前に木槍を突き出した体勢を繰り出していけば
その体勢のまま男は大きく息を吐き出して、突き出した槍を下ろしていき)
「ふぅ~~~うっ……、本当にヤバい。
身体の切れを取り戻すにはこの一冬しっかりここに来ないとな」
(額に浮き上がった汗を手の甲で拭きあげながら、軽くぼやいていけば男は壁際に置かれたベンチに腰掛けて
水袋を取り出し、その水を飲みあげていけば、息を整えるように深く呼吸をしていくか)
■ボブ > (ベンチに腰掛け、休息を取っていた男。
その男の耳に金属同士がぶつかり合う音……訓練用の木製武器しか扱わない修練所内では発せられる事のない剣戟の音が聞こえて)
「ん? ……どっかのバカ同士が頭に血が上って本物に手を掛けやがったな。
刃傷沙汰になったらここの使用ができなくなるじゃねぇかっ! ちっくしょっ!!」
(剣戟の音の響き方からいって、まだ戦いは序章といった感じと耳で感じ取った男は舌打ち混じりに
ベンチから立ち上がれば傍らに置いていた木槍を手に、剣戟が行なわれていると思われる場所へと駆け出し、
この場から立ち去っていった)
ご案内:「武道修練所」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグ・メール 平民地区:眠らぬ図書館」に幻鏡の迷宮さんが現れました。
■幻鏡の迷宮 > 王都マグメールに点在する図書館の一つ、通称眠らずの図書館
24時間誰でも利用できる小さな図書館で、人間の代わりに魔力を動力して動く人形達が本の貸し出しや書架の整理を行っている。
だが今夜は眠らずの図書館で眠らずに働く魔導人形たちの姿が図書館の何処を見渡しても存在せず、貸し出しカウンターにもその姿は無い。
何時もなら彼ら(彼女ら?)が動く度に為る軋んだ音も歯車のまわる音も何もかもが聞えない、聞えないし気配も無く、魔力を追っても其処に人形はないだろう。
何が起きているのか?好奇心に駆られたか、それとも本を借りようとしただけか調べ物に来ただけか、図書館の入り口の扉を開き、その中に入るものが居れば、日常とと非日常、外界と閉鎖空間を隔てる薄い図書館の扉は来訪者を閉じ込めるが如く閉じ、不可思議な力により扉は壁と一体化して、是より始まる迷宮を攻略するか、若しくは外より新たな人が迷宮に踏み込むか、しない限り開く事はなくなる。
そして入り口を潜り抜け正面を見れば、貸し出しカウンター、そのカウンターの僅か上に宙に燻した銀の如く輝きは無いが何処か艶めかしい光沢の呼鈴が浮遊しているのが見えるだろう、その呼鈴からは途切れる事無く紫色の妖しげな陽炎が立ち上り、見る者の好奇心を煽り、触れたいという衝動を与える……。
眠らずの図書館
悪夢の芽が鎮座する事も知らず、入り込んでしまうものは居るだろうか?
それこそ、神のみぞ知る、と言うものだろうか。
幻鏡の迷宮は待っている。
己を踏破し宝を得る勇士を、己に堕ちて溺れる犠牲者を…
■幻鏡の迷宮 > 図書館の広さ、書架と光の加減から生まれる影の多さが、幻鏡の迷宮にとって良い環境であるのか、幾度か狙われてしまっている図書館。
また何れ災いの種が芽吹くだろう。
だが今宵は芽吹かず、静寂から再び賑やかな魔導人形達の駆動音が響き渡るのだった。
ご案内:「王都マグ・メール 平民地区:眠らぬ図書館」から幻鏡の迷宮さんが去りました。