2019/01/06 のログ
ご案内：「王都マグメール/平民地区/図書館」に幻鏡の迷宮さんが現れました。
■幻鏡の迷宮 > 眠らない図書館
王都マグメール平民地区に点在する図書館の一つで、蔵書の数が多いとか禁断の魔術書があるとか何かが封じられているとか全く無く、24時間本好きの為に開かれていると言うだけで、極々何処にでもある普通の図書館である。
そもそも図書館の正式な名称も「眠らない図書館」ではなくて、図書館に多大な寄付（時にはお金ではなく本も）をした貴族の名前に「図書館」ととってつけた貴族が名前を売るための良くあるアレやコレと言う奴だ。
管理者や私書は深夜帯には在中しない、無人であって怠惰な人間の代わりに魔導の力で動く物達が本の埃や利用者が片付け損ねた本などを掃除し、片付け、並べ直したりしているのであるが、今宵はまるで眠らないものが夢の世界に落ちたかの如く、人形たちが忙しなく動く音もない不可思議な静寂がこの図書館を支配していた。
今はまだ迷宮化はなされていない。
しかし、既に災厄の種は図書館の中に存在している。
燻した銀に非常に良く似た色の細工で彩られた呼鈴『彷徨いの呼鈴』、それは図書館の貸し出しカウンターにそこにそうあるべきと言わんばかりに鎮座し、今宵の図書館に迷い込む犠牲者の訪れを待ちわびている。
ご案内：「王都マグメール/平民地区/図書館」にディパさんが現れました。
■幻鏡の迷宮 > 静寂を乱すものは結局のところ訪れる事は無く、暫くした後に眠らぬ図書館は本来の賑やかさを取り戻す、とは言え賑やかなのは魔導を動力として動く人形たちだけで、その賑やかさを嫌ったのか貸し出しカウンターに鎮座いしていた筈の呼鈴は霞の如く、その場にはほんの僅かに感じれるほどの魔力の痕跡を残して消えているのであった。
ご案内：「王都マグメール/平民地区/図書館」から幻鏡の迷宮さんが去りました。
ご案内：「王都マグメール/平民地区/図書館」からディパさんが去りました。