2018/12/18 のログ
ご案内:「設定自由部屋2」にナインさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋2」からナインさんが去りました。
ご案内:「富裕地区 某貴族邸」にナインさんが現れました。
■ナイン > (…少女一人の体重程度で、不平を訴えるような寝台ではないだろう。
だからと、精々勢いを付け、その身を投げ込んでやった。)
――――っ、ふ。…は……ぁ。
(そうやって仰向けに横たわった辺りで初めて。
招かれたからとはいえ、余所の貴族に愛想を振りまいてきた事による疲弊を自覚した。
取り分け同じく招かれた、だが主賓と見なされていた老齢の大貴族。
今後を考えれば取り入るに越した事はなかったが、孫程の仔娘に対し、良くも彼処迄色目を使ってくれたものだ。
思い出すのも煩わしいと目を閉じ、幾許かの酔いに身を任せかけ…直ぐに、開けた。
せめてもの詫び代わりか。館の主は、今夜泊まる部屋を用意してくれていた。
だが、与えられた一室が、唯眠るだけで済む筈はない。
一夜の無聊を、慰めるような余興を準備してくれているか。
…或いは此方が、そうやって誰かに供されるという罠なのか。)
――どちらでも良いさ。けれど、まぁ…無体は見せられない、か。
(そう思うから。誰かがやって来る前に、投げ出した侭の身を起こした。
柔らかく広い褥に、全力でその身をダイブさせた、子供っぽい仕草など。終生、誰にも見せてやるものか。)
■ナイン > (宴席の残り香が未だ、仄かな酩酊を生んでいる。…寧ろ宴の最中に在った時点より。僅かだが強く此の身を蝕むような。
きっとそれは。単純な酒精による物ではなく。列席した誰もに微かな熱をもたらすような。
そんな、館の主か…宴の主催か、主賓か、それ以外の黒幕かの仕込みなのだろう。
欲を煽り、その分理性を目減りさせ。心に大きな隙を作らせるのは、権謀詐術数の常套手段。
道理で。少女が宴席を辞する辺りには。宴等とは名ばかりの、有る意味でこの国らしい有様が。晒されていた訳だ。)
たく。…今だけは、仔娘で助かった――かな。
(正直、未だ。差程酒を飲めなかった。だからか、あの場で我を忘れる事は無かったのだろう。
…とはいえ。緩慢な効き目を、少しずつ知覚させられている。
耐えられない程ではない。だが、耐えなければならないという理由は…有る、のだろうか。
今なら。未だ、誰も来ない内になら。
僅かに、内腿を強張らせ。心の臓を確かめるかの如く、そ、と。左の胸に掌を――)
ご案内:「富裕地区 某貴族邸」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 己の――というよりも己の実家の――財力に群がる貴族達に、時には愛想を、時には嫌悪を振りまきながら、招かれた晩餐会を過ごしていた。
宴もたけなわ、といった時刻となり、迎えの馬車が表玄関に列を成す頃。
館の主から泊まっていかないかと勧められたのが運の尽き。
屋敷の書斎に溜まった書類を思い出さない様にしながらも、主の顔を立てて渋々頷いた。
そして、荷物を預け案内された部屋の扉を無遠慮に開き――
「……邪魔をした様で済まないが、娼婦を頼んだ覚えは無いがね」
開いた扉の先。視界に映るのは寝台に横たわり己の左胸に手を添える少女の姿。
呆れた様に溜息を吐き出しながら、扉を閉めて部屋の隅に設けられたソファにどかりと腰を下ろした。
■ナイン > ――!
(だが。どうやら。思ったよりも早く、後詰めはやって来たようだ。
徐に扉が開かれ、反射的に手を下ろす。…座した姿勢でじろりと、その人物へと目を向けた。)
…ホーレルヴァッハの長子殿か。そういえば、先の宴でもお見かけしたよ。
お互いこんな酔狂に巻き込まれて、実に面倒な事だけれど――
(するりと足先を絨毯に下ろし、立ち上がった。
立ってしまえば姿勢を乱す事などなく。一直線に男…否、未だ少年か。その下へと歩み寄る。
座した相手を見下ろし、僅かに口元を綻ばせてやれば――躊躇なく。
その頬目掛けた右の平手。)
――――私も宴の客なので。娼婦呼ばわりは実に心外だ。
グリューブルム家当主、レーヴェナイン。
お見知りおきを願おうか?ホーレルヴァッハ殿。
(その平手が、当たったか否かに関わらず。痕から名乗りを上げてやろう。
規模も何も違うだろうが――己も亦、同じカルネテルの血族なのだという事を。
…少年の勘違いか、それとも揶揄かを助長した媚熱に、明確な怒気が付け加えられた事で。
いっそう頬を朱に火照らせながら、ではあったが。)
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 姿勢を正す少女に興味は失せた、とばかりに視界を酒棚に移す。
だが、投げかけられた言葉にその瞳を再び少女に向け、興味深そうに一瞥。
此方を見下ろす少女を見上げ、何処かで見た顔だと思った矢先、頬に衝撃が走った。
「……成程成程。これは申し訳ない。共に宴を過ごした方を娼婦呼ばわりとは、私も配慮が足りなかった。謝罪しよう」
平手によって逸らされた視線を少女に戻すと、ゆっくりと立ち上がってゆるやかに笑みを浮かべる。
しかし、その謝罪の言葉は空虚なもの。これっぽっちも気持ちの籠らない言葉は、寧ろ無礼ですらあるかもしれない。
「さて、グリュームブルム卿。貴家の窮状については私も度々耳にしている。当主として家を支えるその奮闘ぶりは、尊敬に値すると言っても良い。だが、今夜。卿は私が寝室にと案内された部屋に“用意”されていた。その意味が御理解頂けるのなら良し。御理解頂けぬのなら、身なりを整えて部屋を変わるが良いでしょう」
頬を朱く染める少女に、穏やかな笑みを浮かべたまま言葉を続ける。だが、不意にその表情に僅かではあるが獰猛な色が混ざると――
「……覚悟の無い貧乏貴族を抱いてもつまらんからな。同じ血脈を継ぐ者としての情けだ。矜持を守りたいのなら、部屋から出ていく事だな」
少女の瞳を見つめながら、小さく肩を竦めてみせた。
■ナイン > あぁ、それで良い。
貴男がそう言ってくれるなら。お互い水に流そうじゃないか。
(口を出したのは向こうだが。先に手を出したのは、間違いなく此方の方だ。
それをお互い様なのだからと、しれっと棚に上げてみせるのだから。無礼の度合いは、双方似たような物だろう。
唯違いが在るとすれば。欠片も気持ちの籠もらぬ物か、露骨に感情を含んだ物か、というだけの事。
そして。少年も亦立ち上がり、互い、面と向き合ったなら。)
――――いや、いや。そうだな。意味は重々承知しているさ。
此方の当主殿が渡りを付けてくれたというなら、感謝こそすれ…
(それが、誰にとっての。ホーレルヴァッハの政財と繋がる事を、誰が望んだ故にしろ。
直接の供物となった少女自身にとっても、契機である事は変わらない。
一歩だけ、後方へ踵を退き。襟元へと手を宛がえば、唯々真っ直ぐに。その瞳を重ね合わせた。)
私にとっての矜持とは。唯一の当主たる事であり――我が一族と臣下を護る、その責を果たす事。
血族の義務よりも、我が身可愛さを優先するなどと思われるなら…それこそ。
もう一撃くれてやりたい所だな。
(浮かべた笑みの餓え方もまた、表面のみは似ていたのかもしれない。
その侭、指先は衿からタイを引き抜いた。釦を外し、袖を抜き…
やがて、下着のみの姿を。少年の前にさらけ出す。一切、躊躇う事の無い侭で。)
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「卿の厚情に感謝しよう。王国を支える者同士、仲違いをしても良いことはなかろうしな」
少女が此方の謝罪を受け入れようが受け入れまいが、己にとってはどうでも良い事であった。
強いて言うなれば、その強気な態度は好みであるな、という程度。
「…ならば良い。私も、それ以上は言うまいよ。流石に、女性から二発も打たれるというのは勘弁願いたいものでな」
此方に瞳を合わせ、此方と同じ色を湛えた笑みを浮かべ、強い意志を持ってその姿を晒した少女に薄く笑みを浮かべた。
そして、動物を観察する様な仕草で少女の肢体を眺めた後――
「とはいえ、最初から乱暴にするのも好かぬ。先程邪魔をした詫びもある。そこの寝台で、此方の気が乗るまで一人で先程の続きをしておけ。それとも、人の目があっては捗らぬか?」
その視線を少女の碧眼に合わせると、寝台を顎で指し示しながら穏やかに笑みを浮かべた。
■ナイン > (しこたま叩いてやったより。仮初めでも謝罪を受けたより。
国を支える一助なのだと、そう認められたかもしれないという事に。
柔く口元を綻ばせた。…多分、今宵初めて。本当の意味での微笑みを、刹那だけ。)
共に新たな王を見出し、支え。この国を永久に。
…あぁそうだな。私としても。貴男と繋がりを持てるのは、望ましいのだから。
(其処で「貴男の家と」と言わなかったのは。
半分は、目の前の張本人をこそ立てる為…少年自身を見る事なく、家の看板として扱う他家の者達を出し抜く為であり。
もう半分は…実際に。繋がりを深めるのなら、将来的には。
同世代であり、同時代を生きる事となるだろう少年の方だという長期の目論見。
だからこそ、少年に肌を晒すも、その先も。決して厭う事はないのだが。)
……それは。…また、何とも。
矢張り貴男も…趣味が悪いものだ、な。………
(も、と言えてしまう程。この国の、かの血族達は爛れ果てている。
が――少女も亦、人の事は言えないだろう。
自らを慰めろと。その痴態を、見世物として供せよという少年の言葉に。
うっすらと微笑んでしまう程度には…未だ熱に囚われ続けているのだから。
共に踊る相手の如く、脱ぎ終えたブラウスを指先に絡めながら身を翻す。
神大へと向かう歩みは軽やかに、そう、男の視線に対し。半裸の侭での舞を見せ付ける為。
数歩で褥へと戻り着けば、今度こそブラウスも放り…その上に。一枚、もう一枚。
シーツの餓えに身を預けた時には。その身には何一つ纏っていなかった。)
――――唯。…気が乗る迄、というのは気にくわないな?
乗る物じゃぁない。乗せる物、乗せてみせる物だと思うから――
(そう、此方が。少年を、その気にさせねばならないだろう。
これも亦義務であり、覚悟を以て望むべき物。
ひたり。矢張り真っ直ぐに少年を見返す面持ちの中。指先に紅い舌を、糸引く唾液を絡めてみせれば。
引き上げた両脚の狭間、隠す事のないその秘華へと。濡れた指は落ち掛かり――)
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 僅かに微笑んだ――様に見えた――少女の姿に、少し驚いた様な色己の瞳に浮かべる。
「私に出来得る事など、たかが知れているがね。気安く引き受けられるのは、金と武具の注文程度だよ」
そして、少女の言葉を耳にして、その色は嗜虐心と憐憫を同時に湛えた複雑なものへと変わるだろう。
憐憫は、少女が浮かべた笑みの理由と、己の身を捧げてでも家に尽くそうとする姿故に。そして、その高潔な思いを踏み躙ってしまいたいという欲望が故に。
「人に誇れる様な趣味を持っていれば、こんな夜会になぞ参加せずに其方に勤しむさ。他者を貶める事でしか、我々貴族というものはその立場を確固たるものに出来ぬ故な」
舞うように衣服を解き、寝台へと歩みを進める少女を眺めながら、薄く唇を歪める。
「…成程。良い心掛けだ。ならば精々、哀れな男が貴様の蜜に溺れる様に、その痴態を曝け出す事だ」
少女の後を追うように、ゆっくりと寝台へと歩みを進める。
そして褥の前で足を止めると、高慢な笑みと共にその痴態を見下ろし、愉快そうに笑みを浮かべる。
尤も、その嗜虐的な精神に身体は追い付かず、年若い身体は精を発散させたいと強く主に訴えている。
それは既に、下衣を強く押し上げ、衣服に皺を作っているだろう。
その様を他人事の様に一瞥した後、自らも寝台へと上がり、少女に見せつける様に緩く腰を突き出した。