2018/10/28 のログ
カイサー > 森の奥にある美しい泉の近くにポツリと建てられたガラスの東屋。昔から隠れ家として使用しているこの東屋には白く清潔な大きなベッドが鎮座しており、ベッドの上には女が穏やかに眠っている。
森の奥深く人が踏み入れない場所に建てたこともあり、完全に安心しきった様子でスヤスヤと寝息をたてている姿からは、普段の聖騎士としての姿は想像できないだろう。ベッドに白銀の髪を散らし、騎士服ではないシンプルな服のまま無防備に眠り続けていた。ベッドには数冊の本が置かれており、本を読みながらいつの間にか寝てしまったのだろう。

ご案内:「設定自由部屋2」にエズラさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋2」からエズラさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋2」からカイサーさんが去りました。
ご案内:「ドラゴンフィート」にヴィクトールさんが現れました。
ご案内:「ドラゴンフィート」にマリナさんが現れました。
マリナ > 「そう……ですかぁ。治安がよくても色々あるのですね。
 マリナはあまり出掛けることがなかったので、比べる対象も皆様より少ないのですが……でも、ここは大好きなんです」

頭を撫で髪に触れてくれる手は、いつもぬくもりを感じさせてくれて、少女の心は和む。
人手を割くことに対する心苦しさだけでなく、いつまでも一人前になれない不甲斐なさだとか、それらも慰めてくれる。
彼はもちろんのこと、ミレー族の少女たちも彼のお兄さんも、少女にとっては大事な繋がりの一つ。
だからあまり負担にはなりたくなかったのだけれど、心配させたくもない。
今後声が掛かるという訓練には気負い立つことだろう。――運動能力などによる結果はともかく。

「……ヴィクトール様、お兄様のことをお話する時はすごーくお優しい顔になるの、気付いてますか?」

優しいのは元々だけれど、悪戯っぽかったり意地悪だったりする彼とは印象が違う。
それが羨ましくて、嫉妬を覚えるのはどちらなのか。
同時に興味が向くのも当然のこと。彼をこんな顔にさせる人とは。
近頃[お兄様]と呼ぶのは従兄より彼のお兄さんを示すことが多く、嬲られた記憶が薄まっている傾向でもあった。

優しい彼の意地悪な面は、色心が高まる時に顕著になる。
少女も同じく彼に虐められると昂る傾向にあり、彼の色に染まっている証。
何か言われているわけでもないのに視線を強く感じ、少しずつ空気が歪んでいくのを感じていた。
許可を得ると、ようやく解放されたように腕が制服へと伸び、肌が布に隠されていく。
気にするように彼をちらりと見ると、約束通り視線を外した姿がそこに。
熱を帯び始めている股間の膨らみはどうしても気になるけれど、口にすると
そこに視線を向けてしまったことが知られてしまうと思えば、頬を染めて唇を結ぶしかない。

サイズはピッタリだった。動きを邪魔しない丁度いい着心地。
防具の役割も果たすそれは、少女が王城で身に着けるような富貴さを重視し、機能性を軽視したものとは真逆。
最初に受け取った時と同様、しっかりした重みもあったけれど、すぐに慣れる。
白いブラウスのボタンをきっちりと留め、若葉のような浅緑のスカートを摘まんで揺らせば薔薇が舞う。
―――可愛い。それに、ここに来てからずっと憧れていたシルエットがそこにあった。
嬉しくて嬉しくて、ベッドに上がると両手両膝をついて、仰向けになっている彼を覗き込む。
金糸垂らして顔をほころばせる少女が、声を跳ねさせた。

「ヴィクトール様、ヴィクトール様。見て下さい」

見るなと言ったり見てと言ったり忙しなく、急かすようにその名を呼ぶ。
彼の下半身を気にするのも忘れ、とにかく見てほしくて。

ヴィクトール > 「マリナを狙う悪い奴がいても、そうそう見抜けねぇからなぁ。じゃあ今度、ちっこい娘のお出掛けの引率してやれよ? 護衛とは別に引っ張るのが必要だからよ」

たとえその面倒を背負い込んでも、そこに王族の姫君が居るということだけでもメリットは大きい。
自分達をよく思わぬ輩が刃を向けるに難しくなり、姫君を預かる組織と事を構えるデメリットが大きくなる。
それだけ国に任せられた存在と謀反を起こすならず者、どちらが信用なるかは言うまでもない。
とはいえ、少女にそこまで政治の話をする気もない兄から口止めされていた。
代わりにと、今の少女でもできそうな事をお願いすることにした。
時折そこらをちょろちょろと駆け巡る子猫達も、敷地を出たがる事もある。
そのまとめ役をやらせるのも、今後の行儀教育の教師としての練習にもなるだろうと思えば、相変わらずの悪そうな笑みで提案していった。

「ん? ぁ、あぁ……俺に取っちゃ、唯一の肉親だからな。腹違いだけどよ、ちゃんと弟だと殴ってくれるバカ真面目な兄貴だ」

指摘されれば、何処か照れ臭そうに視線をそらしながらポツポツと言葉を吐き出した。
荒くれ者に人らしい知識を授けて、人里で暮らせるように引っ張ってくれた大切な肉親だ。
時に言葉で、拳で。
そんな記憶が回れば、やはり表情は和らぐのだった。
だが、今は兄よりも目の前の少女を可愛がりたい。
悪戯に視線を身体へ這わせていくと、何気なくだが……腹部周りに視線が少し止まったのに気付くだろうか?
無論、太ましいわけではなく、言葉にするなら柔らかそうな肉付きをしているなという印象。
少しだけ洋梨を思わせる様なくびれ方は、それはそれで色香があると満足気に目を細めて倒れていった。
制服は、肌触りも普通の面とも異なる。
ぎゅっと圧縮された様な繊維の密度は、柔らかながらも重たさと靭性を感じさせ、ボタンを通すのも少し力がいるだろう。
それでもスカートがふわりと舞うのは、あくまで布地である証拠。
華奢な身体にたわわに育った乳房を括りだすような、ハイウェストスカートは、少女のコンプレックスを少しは和らげるだろうか。

「ぉ、ご機嫌だな? っと……おぉ、いいじゃねぇか。似合ってるぜ? この服だとマリナの胸も尻も……際立ってたまらねぇな」

天井に広がる明かりが遮られ、満面の微笑みを浮かべる少女が金糸のカーテンを掛ける。
こそばゆい刺激に目を細めつつ、子供をあやすように頭を撫でれば、するっと身体を抱きしめながら身体を起こす。
股座の上へ女の子座りさせるように跨がせると、若草色の様な緑のスカートに絞られたウェストラインが美しく、乳房の周りに折り重なる色香ある皺が欲を唆る。
スカートの舌からでも臀部の丸みがよく分かるボディラインに、にんまりと笑いながらも、満足具合を示すように布地越しに肉棒で太腿をぐいっと押し上げた。

マリナ > 「え?マリナがお姉さん役ということですか?……すごい。初めてです」

難しいことはできないけれど、与えられた仕事に浮き立って興奮を見せる。
人生経験の浅い少女は何かと教えられてばかりだし、兄弟もいないがために
初めて妹を任せられるような感覚に、心が弾むのは抑えきれない。
高揚感を孕ませた口調は、少女が表情以上に張り切りそうな予感をうかがわせる。
張り切り過ぎて妙な失敗をしなければいいけれど。

兄弟に対する憧れを強めたのは、彼が浮かべる表情も一因だっただろう。
少女からしてみれば常に自身より余裕があり、照れた様子なんて見たこともない彼。
そんな存在が、面映ゆい様子でお兄さんを語るのだから。

「ヴィクトール様のそんなお顔、初めて見ます。ずっと見ていたくなるお顔です」

そんな顔をさせる存在が羨ましいことは事実だったけれど、肉親に敵う筈もない。
むしろこんな表情がお兄さんのおかげで見れたと思えば、ラッキーだったかもしれない。
少女が初めて見る彼の顔を堪能した一方、自身の体には視線が注がれる。
胸の膨らみ以外は未成熟な部分も多々あり、肉付きとくびれのバランスが整った女性とはまた違う。
今後どう成長するかは誰にもわからないけれど、今はその点に関しては気にするお年頃。
褒めてくれるのは嬉しいのに、褒める言葉の選び方があまりに彼らしくて。

「そう言われると……ちょっと、恥ずかしくなっちゃいます。少しは大人っぽくなります……?」

制服の力を借りたくびれに照れながら、撫で抱き締めてくれる彼に身を寄せて甘えきる。
似合うという言葉だけでなく、欲情も覚えてくれているのだということに嬉しいような恥ずかしいような。
彼の上に座った状態で太腿に感じる硬さが、可愛いと褒められたい一心だった気持ちに、少しずつ色が差し込まれていく気分。
かすかな吐息のような声と共に睫毛が震え、重なり合っていた視線が一度下がり。

「――――……ヴィクトール様……、マリナは……お傍にいられて、嬉しいです……」

気持ちが昂った様子で、素直な感情を言葉で紡いだ。
どうしても彼と距離が近くなると胸が騒ぎ、淡い気持ちに翻弄され、こうして伝えたくなってしまう。

ヴィクトール > 分かりやすいほどに喜び、今にも飛び跳ねそうなほど声が踊る。
任せるぜと囁きながら頭を撫でるも、あまり張りすぎて転ばないように伝えておかねばと、違う心配も浮かんでいく。
とはいえ、独り立ちしようと無理に力を求めて大怪我するよりも、役に立つことで満たされる方が良かろう。

「男の顔なんざ見てたって何もねぇよ?」

ずっと見ていたくなると微笑む様子に、苦笑いで紡ぐ言葉は照れ隠しそのものだ。
ここまで兄との関係に触れられるのはあまりなく、少女の無邪気さがあまり触れぬ感情を擽っていった。
しかし、それを表にずっと出しつづける事はなく、振り払うように腰元に座る少女の脇腹へと両手を添えていく。
防具としての意味合いもあるハイウェスト部分の骨が、きゅっと腹部を絞っていくも、軟質素材の上から押し込み撫でて分かる柔らかさ。
乳房でもなく、臀部でもなく、なぜか腹部を触るのも、先程見た姿から改めて触りたくなったのだろう。

「可愛いなぁ、まったくよぉ? ん、そうだな……まだお姫様って感じだけどよ、それがいいぜ。可愛がりたくなる可愛さだからな」

身体が重なり、身を寄せるなら背中へと両腕を回して抱きとめる。
相変わらずの硬い胸板に感じる、布地越しの柔らかさ。
それに目を細めながら耳元へ唇を寄せると、大人っぽさとは異なる答えを重ねていく。
背伸びすることも、大人びることも望んでいない答え。
絵本から抜け出したような姫君である、少女ならではの可愛らしさ。
少女自身がコンプレックスとしていそうな擦れの無さ、白さを愛らしいと褒めながら肉棒が脈を打つ。
ぐいっと太ももを押し上げると、何処と無く色香を交えた吐息が首筋を擽る。
金色と碧眼が重なる中、思慕を語る声に、ぞくぞくと甘い嗜虐心が沸き立って肌を痺れさせた。
クツクツと笑いながらも、肉欲はぱつんと限界を振り切ったらしい。
堪らねぇと囁くと共に、背中をなでた片手が顎先に掛かり、こちらを向かせて直ぐに唇を奪う。
重ねるだけのキスのまま、ベッドへと押し倒すように転がしていき、覆いかぶさる。
明かりを背に、影の掛かった顔が見下ろすも、金色は肉欲にぎらぎらと輝いて見えるか。
唇を啄むようにキスを繰り返し、幾度も重ねる合間、両手を両手で捉えて指を絡める。
恋人のように掌を重ね合わせた握り方の手を、ベッドへと押し付けて唇を貪りつづける。
僅かに開いた瞬間、舌先は無遠慮に滑り込んで、少女の小さな舌を絡め取るだろう。
外の喧騒とこの世界を隔絶するように、二人にしか聞こえない、淫猥な唾液の混ぜ合いの音色を聞かせて。