2018/09/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の路地裏の一つ。大通りの裏側に位置するちょっとした裏道に、
ふらりと一人の男が無造作に姿を現す。路地の中でも少し広くなった場所を探し当て陣取り、
手にしたカバンを地面に置く。すると機械仕掛けの玩具の様に
パタンパタンとカバンが開いて大小二つの陳列棚を持つ小さな露店が姿を現した。
棚の上に薬瓶やアクセサリーなど商品を陳列し店としての体裁を整えれば胡坐をかいて店の奥に座り込む。

「よし、それじゃあ開店だ。場所の選択が間違って無きゃいいが」

露天の常として場所選びが悪ければ商品以前に目に留まらないのはよくある事である。
若干不安を感じながらも時折人の流れる道行を眺め。

ジード > 「よし、そろそろ切り上げ時だな。次はどこにだすか考えにいこうかね」

さて、次はどこに店を出そうか。
そう考えながら立ち上がると、そのまま軽く荷物を整えてから、
路地の裏へと消えていくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都平民地区娼館通り/『天国への階段』亭」にエンジェルさんが現れました。
エンジェル > 長かった日も気付けば短くなっていた。
日中の暑さも和らぎほんのりと涼しい風が抜けていく。
しかし、そこは夜の闇に支配されず、また人々の熱気に満ちていた。
娼館通り、今宵もまた一晩の愛を求めて男女が行き交う。

その通りに一際派手な娼館があった。
まるでお城のように豪奢な佇まいのそこは『天国への階段』亭。
娼婦と連れ添い上る大階段が由来と言われている。
飾り窓から覗き見える中にはまさに高嶺の花と言った娼婦たちが談笑している。
そして、窓の前には小さな椅子がひとつ置かれていた。
そこにはあまりにも場違いに見える程幼い少女がにこにこと笑顔を浮かべて座っていた。
天真爛漫な笑顔はあまりにも場違いで、迷子が迷い込んだかのような印象を与える。
しかし、薄い下着で包まれた幼い身体を惜しげも晒しているその様子は、少女もまたこの店の商品であることを強調する。
時折片足を抱くように椅子の上へと載せて姿勢を変えたりする姿が以前よりも艶っぽく見えるのは、ほとんど抑揚のなかった身体のラインが少女らしいものへと変わってきているせいだろう。
小さな膨らみは生意気に尖り、ネグリジェの上からでもその青い果実が見て取れる。

ご案内:「王都平民地区娼館通り/『天国への階段』亭」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 最近の魔導機兵騒ぎのせいで遠出ができない上に
体質の変化に伴い、昼間が苦手になってしまったことで、最近は夜の仕事が多い。
依頼が終わる頃には深夜であることも多いが、今日は比較的早く終わった。
状況が状況だけに、稼ぎもよろしくはない。やはり今は世間を騒がしているものの処理に仕事がもっていかれてしまっているのだろう。
少し寂しい懐のままに、ふと通りがかった娼館に視線を送る。

底に見えた少女の姿に少し笑みを深めて、ひらりと手を振って見せて。
最近仕事のタイミングが悪かったのか…通りかかっても姿を見ることはなかった。
手を振る姿に気づくかどうかはわからないが、歩み寄ってみるとする。
仕事のじゃまにならなければいいが。

エンジェル > あざとい笑顔を振りまき客引き兼マスコットとしての仕事を真面目にこなしていると視界の端に見知った少年が手を振っている姿が見えた。
ちらりと視線を向けると珍しく近付いてくる様子。

「おにーちゃんこんばんはー♥」

舌っ足らずな挨拶と共ににぱーと笑って見せ、少年の袖を引いて屈ませる。

「あ・と・で、な。それとも今日は客か?」

少年の耳元へと可憐な唇を寄せ、そっと吐息混じりの声で囁く。
ネグリジェの首元をそっと引っ張ると少年に中を覗かせ、膨らみと言える程度に膨らんだ胸元と日焼け跡を見せつける。

ブレイド > 「おう、元気そうで。ったく、仕事熱心だな…」

今更自分に愛想を振りまく必要はないとは思うが
店でのキャラクターや見ている客候補に対するアピールもあるだろう。
甘い調子の声に苦笑いしつつも袖を引かれて

「景気がよけりゃそれでも良かったけど…いや、よくねーか。
素のエンジェルのほうがいいしな。まってるよ……
なんか、体つきよくなったか?」

囁く声には思わず身体を震わせてしまう。
少女の軽口には同じように軽口で返すも、胸元を見てしまえば余裕はすぐになくなってしまう。
いつもどおり、ペースは向こう側のようだ。

エンジェル > 「えっへー♪」

天真爛漫な天使ちゃんで売っている少女は店の前では決してキャラを崩さない。
あざとく小首を傾げて満面の笑顔を見せ、少年の頬へとちゅっと甘い口付けを落とす。
そうしているうちに中から少女を呼ぶ声、どうやら今晩の客が決まった様子。

「家で待ってろ。」

最後にそっと耳打ちし、長すぎる金髪を砂で汚さないよう持ち上げ店の中へと戻っていった。

ブレイド > 「んっ…お、おう…」

頬にキスを受けただけで赤面してしまうあたり
敵わないなとおもってしまう。
慣れないと言うか…少し変わったエンジェルの身体のせいでもあるだろうが。
呼ばれた彼女から離れてうなずく。

言われたとおりに家へと行けば、厨房に立つことにした。

「食いたいもんくらい聞いときゃよかったな…」

まだ暑さも残っているが…体力のつくものがいいだろうか。

エンジェル > 「よー、ただいま。よーやく帰って来れたぜ。」

結局少女が二人の家へとやって来たのは昼近くだった。
ドアを乱暴に開けた少女は珍しいスカート姿で暖炉の前のお気に入りのソファにどかっと腰掛ける。

「お前は元気してたか?なんかちょっとやつれてねーか?」

ソファの背もたれ越しに少年へと顔を向け、じろじろと眺めながら声を掛けた。

ブレイド > 「おう、おかえり。今日は遅かったな。
体つき良くなってるし、日焼けとか今のうちだしな…おつかれさん」

ソファに腰掛ける少女の前に果実水をおいて、大きく伸びをして。
昼間となれば少しばかりだるい感じではあるが
彼女が帰ってくるまでは休憩できたし、屋内なのでまだましだ。

「元気…とは少し違うかもしれねーけど、まー生きてるよ。
なんか食うか?」

少女の視線を受けながら、隣に腰掛ける。