2018/08/10 のログ
ご案内:「レアン村」に芙慈子さんが現れました。
芙慈子 > 異国めいた領主の屋敷。
一人娘は寝間着姿で縁側を歩いていた。
静々とした足取りながら、縁側は古ぼけたような軋みを生む。

やがて辿り着く一室。――客間。
障子を少し開け、悪戯げな瞳が室内を見回した。
灯りは消えているが、煙が立っているところを見ると消して時間が経っていない。

「眠れません。………遊んでくださいませんか?」

眠っているのかいないのか、確認することもなく今宵もてなした客人に声を掛ける。
その声はささやかに。客人を起こしたとあっては母に叱られるから。

ご案内:「レアン村」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > (大まかな経緯はこうである。
ギルドの依頼で、希少価値のある薬草を集めに山脈へと脚を踏み入れていた。
数日程たった辺りだろうか、少なくとも自分の記憶にはない場所で村を発見。やや怪しんだものの、薬草の一部と交換で何か温かい食べ物でも貰おうと思っていた。そもそもは野宿をする心算だったのだ。
しかしながら、妙に歓迎ムードからあれよあれよと客人待遇、気が付けば主人の館に連れてゆかれ、食事をとり、風呂に入り、で現在横になっている。
――という訳で、当然の様に警戒していた。
遅くまで起きていては妙だろうと寝たフリを、していた訳だが。
人の気配が近づいてきた当たりで、僅かに片目を開き)

「…………」

(ヒトの気配が入ってきた。さてどうしたモノか。寝たふりをしたまま様子を伺うかとも思ったが、実際にここまで寄られて起きないのも変だろう)

「……どうしたんだ、こんな夜更けに。
生憎、子供が喜びそうな遊びには、疎いんだがな」

(わざとらしく欠伸をかみ殺すと、前髪を描き上げて。
のっそりと上半身を持ち上げると、そこにいた人物。領主の娘、だったか?其方の方へと視線を向けた)

芙慈子 > 眠っていた様子の客人に対し、申し訳なさそうにするでもなく、起きてくれたほうに喜びを示し、目を細める。
あまりここで長居すると、それこそ母にでも見つかる危険性があり、
開けた障子の隙間をするりと縫うように室内へ。

真っ暗な室内に、障子から透き通る月明りだけ。
少女はそれを背にしていることになるので逆光となり、表情は分かりにくいかもしれない。
逆に少女側から見れば、客人の姿がうっすらと闇に浮かぶように見える程度。
その場で正座し、笑みを含ませた声音を彼へと届けよう。

「それならおしえてさしあげます。お手玉というあそびはご存知ですか?
 お母さまのお国で流行ったあそびらしいので、ほかの地域ではあまり見ませんけど…
 ご興味がおありなら私の部屋からもってきます」

真相はどうであれ、寝ぼけまなこな客人に対し遠慮がない。
無邪気な邪気を孕んだ子どもらしさを垣間見せつつ。

「それか、おとなの遊びしかご興味がないのでしたら、まねごとくらいならいたします。
 このとおり、私の身体はまだおとなではありませんから」

一応大人に譲歩もする。
どちらの遊びも少女にとっては大差ない。

アシュトン > (向かい合って言葉を交わす選択をしたが、さてどうしたモノか。
子供一人で己の命か、或いは別のナニカを狙いに来た、とは考えにくいか。
もっとも、子供で油断させて、という方法も考えられるのだけれども。
そんな考えを巡らせながら、今しがた起きましたよとばかりに首を左右に動かし骨を鳴らせば、次は大きめに欠伸を吐き出した)

「オテダマ?いや生憎と聞いたことはないな。
どういうモノか興味はあるが、今から取りに行って戻ってくるのか?
何ぞ別のモノで代用は出来んのかな」

(脚を崩してややだらけた体勢を取れば、部屋の中を見回す。
彼女の言では、ナニカ道具を用いて行う遊びなのだろう。とはいえ、今さらながら往復させるのも、といった感じ。
代用品を探すか、或いは話ていればその内眠くなって出て行くだろうと。そんな風に考えていたのであるが)

「さて、おとなの遊びなら、それなりに得意だがね。
真似事ねぇ、どれぐらいまでなら、大人の遊びごっこが、出来るのかな?」

(予想外の応答に、一瞬と目を丸くとするが。次いで笑うように喉を鳴らし。
脚に被っていた布団を捲り上げると、自分の傍をポンポンと叩いてから。
軽く片目を閉じて相手を見るままに、手招きをして呼び寄せる)

芙慈子 > 「やわらかく、ある程度まるいものなら代用出来るかもしれません。
 睾丸なんてちょうどいいのですが、取り外しが出来る方をいままで見たことがありません」

考えるそぶりを見せた後、困ったことに、とでも言いたげな微笑みで呟く子ども。
自分に睾丸がない以上、それを期待するのは客人に対してなのだが勿論出来るとは思っていない。
大人の夜伽を知り、子どもの遊びを知っている少女ならではの説明を交えた冗談というのか。

「教えられたのは性器や肌をなめること、口づけの仕方。
 あとはお客さまが私の身体にふれたり弄ったり、指を挿れたりもされますけど、
 それは教えられた訳ではないので“出来る”ことになるのか分かりません」

真面目な答えが返ってくる。
呼ばれて立ち上がる少女は長襦袢一枚で、ほのかな月明りを受けて透け、
まだ成熟しきっていない華奢な身体を浮かび上がらせる。
小さな足音と共に彼の布団に上がれば、腰下ろすも再び正座。
暗がりで、柔らかな笑顔を向けている。

「勿論添い寝だけでもよろこばれる方はいらっしゃいます」

色々な行為で客人の相手をしてきたらしい。

アシュトン > 「睾丸……さらっと恐ろしい事を言う。
アレを使ってやる遊びは……流石に、子供の遊びとは言えないんじゃないか。
気が合うな、俺も取り外し式の睾丸を持ってる奴は知らないし見てないし聞いたこともない」

(想像すると、まさにその問題のタマにヒュンとした感覚が奔る。
まぁ、何らかの要因でタマごとサオも失くした奴らは知っているが、これは根本的に別の事だろう)

「教えられた? この家の風習かい、それともこの村全体で?
山間の集落とかじゃぁ、血が濃くなるのを避けるために、旅人を歓待して代わりに種を……なんて話もあるが
その言い方だと、直接交わった経験は、無いって事か。」

(と仮定すると、この村にきて妙に歓迎されたのも納得がいく。外界との接触が少ない為、近親婚が進みやすく、それを避ける為に行われたりもする訳だが。
言葉の内容からして、矛盾している部分もあった。その辺は、年頃の問題なのだろうか。
近づいてくる様子を眺めれば、頭の天辺から、脚の先まで。たどり着けば、再び視線が上ってゆく。
やがてすぐ近くまでとやって来れば、此方か上半身を傾け近づけて)

「そいつも中々魅力的だが。生憎、俺はそれだけで満足できるようなタイプじゃ、ないらしい」

(抱き枕にして寝るのも、なるほど。柔らかくて寝心地が良さそう、ではあるが。
抱きしめて寝るだけで満足できるほど、大人しいタチでもなかった。
まずは軽く肩口へと掌で触れるようにしてから、くすぐるように流れる指先は胸元へと。
寄せる身から更に顔を近づけて、触れる程度の口づけを二度三度と、重ねてみようか)