2018/04/25 のログ
ご案内:「タナール砦 前線」にノーガルトさんが現れました。
■ノーガルト > 「…………ふぅ。」
(抜き身の漆黒の剣を片手に、ノーガルトは空を仰ぎ一息ついていた。
周りには、同じく黒い肌をした見た目的にも魔族、といっても過言ではない人型が転がっている。
周りだけではない、人間も魔物も転がってもはや物言わぬ肉の塊となり果てていた。
右の脇腹を少し抑えながら、ノーガルトは肩を上下させていた。
いくら魔剣をふるえるといっても、やはり生身の人間だ。
囲まれれば当然傷つきもする。
口の端から血を垂らし、少し痛みに顔をしかめながら、今日生き残れたことを神に心の中で祈った。)
『ふん、割とまともに戦えているではないか。ここのところのぬるま湯生活でまともに動けないと思っていたがな。』
「はぁ……そいつはどうも…。」
(ただ、そこまで余裕があるわけではない。
当然のように、能力を使っていたために疲労の色は濃い。
ダインの皮肉にも、簡素な返事を返すのが精いっぱいだった。)
■ノーガルト > 「…とりあえず、第一波は退けたか…。」
(見上げれば、太陽はすでに西の空に沈みかかっていた。
赤い夕陽を見ながら、ノーガルトは傷を負った脇腹を抑えている手をそっと外し、眺める。
赤く染まっているそれだが、そこまでひどい傷を負っているわけじゃない。
動けない傷など何度も経験したし、この程度ならば気になるような痛みでもない。
口元をぬぐい、ダインを鞘に戻すと踵を返す。
立っている人間は冒険者や騎士団ではあるが、数はそれなりに減らされている。
今回は退けたが、次はどうなるかわからないなと、ノーガルトはため息をついた。)
「相手の規模がわからん以上……無用な消耗戦は避けたいな。」
『その通りだ、しかしそれを探る手立てなどない。ハバキリの能力を使ったとしてもな。』
(資格を強化する能力を持つハバキリだが、だからといって遠視能力がつくわけではない。
やはり見える範囲は、ノーガルトの視野である以上、遠方を眺めることなどできないのだ。
魔族の規模がわからない以上、むやみに戦闘をしてこちらが消耗してしまう前に、カタを付けるべき。
それはわかるが、そこを考えるのは自分ではない。
そう思い、ノーガルトは考えるのをやめた。)
■ノーガルト > 「…とりあえず一休みだ、怪我を手当てしておきたい…。」
(いつまた、敵に襲われるかと思うとあまり、このまま生傷を抱えた状態を続けるわけにもいかない。
幸い、後方支援の舞台は前哨基地で待機している。
今は攻めてくる気配がないので、ノーガルトは傷を手当てするために、一度広報まで下がった。)
ご案内:「タナール砦 前線」からノーガルトさんが去りました。