2018/04/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の住人たちの塒が多くある区画の一つ。
その裏通りに店を構えている露店があった。
並べられているのは傷薬類のポーションや気付け薬、病薬の類で
普段男が取り扱っている如何わしい類のものは表に出されていない。

「…この辺で夜の道具をうっても売れないしねえ」

お世辞にも身なりが良いとは言えない子供に傷薬を手渡して
その後ろ姿を見やりながらぽつと呟く。
それなりに繁盛はしているものの、儲けの少ないものばかり取り扱っているので収益は左程でもない。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」にフトコロ・ニーレルさんが現れました。
フトコロ・ニーレル > 「貧民地区っていうのは緊張感があって楽しいですね」

裏通りを通る大きなカバンを背負った少女が三つ編みを揺らしながらきょろきょろしながら進む。
何かないかというのもあるがどこからか襲われないかと用心してのことだ。

「ん?露店ですか……」

ふと道の先を見ると露天商を発見する。
貧民地区だからこその掘り出し物などごくまれにあったりする。
それを目当てに露天商へ近づいていく。

ジード > 「やあやあ、お嬢さん。何か探し物かい?
 あまりこの辺りでは見ない顔だけど、こっちの住人って訳でもなさそうだよね」

ゆったりとした時間を過ごす間にも客は幾度も入れ替わっていく。
そうするうちに、今日出くわす客の中では初めて知り合いではない顔。
軽い調子で笑顔を向けて見せるとここぞとばかりに売り込みにかかるあたりはやはり商人らしい。

フトコロ・ニーレル > 「えぇ、何かお金になりそうな物。お値段以上の価値のある物をさがしているんですよ」

近づいただけでこの接客とても期待できますね。
現在、商売人をしてるせいか別の視点でお店というものを評価してしまう。

「ここの自慢の商品はなんですか?」

慣れている以上なにか自慢の商品を仕入れているはずだと当たりを付けて尋ねる。

ジード > 「そこを俺に聞くというのも中々大したもんだだけど、
 そういうの嫌いじゃないよ。さて、お金以上の価値ってなると難しいなあ」

ある意味自分の欲を隠そうともしない様子に思わず手を叩いて笑う。
しかしこちらもその程度で動じるタマではない様子で
考え込む仕草を見せた後に一つ瓶を手に取り。

「なんでもとは言わないが多少の傷位はたちどころに治す傷薬――
 なんて面白みのない物、探してるわけでもないんじゃない?」

言葉と共に一つの瓶を相手に差し出して見せるとすぐに意地の悪い笑みを浮かべ。

「こいつは普段は繁華街の方で売り出してる物だけどね、
 まあ有体に言ってしまえば媚薬の類だよ。効果のほどは、口で言っても仕方ないと思うけどね」

何せそんなもの幾ら綺麗な口上を並べた所で怪しい道具のセールストークと変わりない。
こればかりはどうにもならぬと肩が揺れる。

フトコロ・ニーレル > 「ふふ、一番自信をもって売っているものを直接頼んだ方がわかりやすいですからね」

主人の性格、鑑定眼その他もろもろがこの質問でわかるとフトコロは思っている。
さて、何が出てくるかなと身構える。

傷薬に媚薬。確かに魅力的なものだ。
さらに隠すべきところは隠しているし、興味を惹かれる内容である。

「ほうほう、いいですね。して、それはいくらです?そして、どこから仕入れたものです?」

名前のある人がつくった薬であるならば、その名前を出せば飛ぶように売れたりする。
逆に無名であれば無料であっても使わないなんて人もいる。貧民地区では特にそうなのではなかろうかとフトコロは考える。

ジード > 「それは道理だね。だが、それを面と向かって本人に言うやつは初めて見たよ」

もうちょっと駆け引きの一つでもあって良さそうなものだが、と
少し呆れの混ざった眼差しを向けるこちらも遠慮はない。
食いついて見せる相手の様子に目の前で薬を振って見せ。

「値段は応相談ってところだけどそこまで相場以上にする気はないよ。
 ここの薬は全部俺が作ったものだからね。
 残念ながらどこの物、って訳ではないさ」

それだけに元の取り方は色々あるのだと含むように笑って相手を見据え。

フトコロ・ニーレル > 「おや、あなたがつくったものでしたか。ふむふむ」

改めて傷薬や媚薬を見ていく。
手に取り内容量を確認して、もう一度ふむと呟く。

「塗り薬と飲み薬みたいな感じで使い方とか服用の仕方にちがいがあったりしますか?」

考えうる限りの商売に必要そうな情報を仕入れに走る。
更には露店主の言葉尻からなんとなく、『特別値引き』がうけられそうな雰囲気を察する。

ジード > 「それは特に――やろうとおもえばやれるけど、そこまでする意味がないからやってないね。
 何より普通の売り物にするのにその手の特性は問題が多すぎるよ」

だから普通の飲み薬なのだと笑って言い返しながら首を横に振る。
しかしながらも相手の反応が少し変わった様子を見て取ると、
どこか楽し気に相手の出方を伺いながら目を細め。

「入用になってくれたら行ってくれたら色々と用立てはられるよ?
 勿論、それなりに高くはつくと思うけどね」

フトコロ・ニーレル > 「それは確かにそうですね。そうですね……」

んーとぼんやり考えつつ何をどれぐらい買おうか思案する。
どのみち、傷薬か何かを先に試して効果のほどを確認しようと思っていたので何かもっと楽しいことが出来ないかと考える。

「教えてほしいんですけれど、何かリクエストした場合、それを作ることは可能ですか?傷薬と似たようなものになると思うんですが」

ジード > 「うん?それは物による、という答えにはなりそうだけどできるよ。
 何が欲しいのかにもよると思うけどね」

問いかけには安請け合いしながら荷物から何やらおかしなものを取り出す。
フラスコらしいものがいくつも入ったカバンであった。

「流石に毒薬とかになると事都市大によっては断るけどね」

暗に作れはするが作らないと匂わせながらに言い返し。

フトコロ・ニーレル > 「もう、あるかもしれないんですけどね?
処女膜を復活させる薬ってあります?」

そんなものがもしもあるなら場所によっては高く売れる。
ないなら作ってもらえばいい。
媚薬の効果もあるならば、また別の所でも売れるだろう。
値段は自分のがんばり次第。これはとてもやる気になってしまう。

「毒はいらないですよ。さすがに私もまだ捕まりたくないですからね」

かなりの実力者であることがやり取りでわかってくる。
これはひょっとしたらひょっとするかもしれないと心が躍る。

ジード > 「あー…作れないことはないけど材料費がかさむからそれなりに高いよ。
 それに、商うのは止めないがかなり面倒ごとに巻き込まれることは覚悟した方がいいね。
 それで面倒ごとに巻き込まれた商人何人か知ってる。
 可愛い子がそんな目に合うのは好みじゃないしね」

あっさりと言い返しながらも口説くような言葉を混ぜる辺りが実にそれらしいところではある。
つかまりたくないという言葉にそれが賢明だと笑ってうなずいて見せ。

「とりあえず売りつける相手は選んだ方がいいんじゃないかな」

フトコロ・ニーレル > 「おや、お上手ですね。でも材料費がかさむのはいただけないです。とりあえず材料だけメモしておくだけメモしておきましょうか」

何かの拍子にそれを得ることが出来ればまたここに持ってこればいい。
そんな事を思いつつ、によりと笑う。

「よし、とりあえずあなたの実力もよくわかりましたし……媚薬をいくつかいただけますか?傷薬も少し……あとは眠気をある程度吹き飛ばす薬なんかもあれば」

無名遺跡の中腹までそれを持っていってダンジョン内アイテム屋をするだけでもだいぶすごい儲けが出てくる。
あとは原価を出来るだけ安く安く抑えるだけである。

ジード > 「その辺りは随分とちゃっかりしてるね。
 勿論、それくらいはかまわないけど――」

それなりに量はあるよといいながら本を見もせずに複数の素材をつらつらと上げていく。
この辺りは完全に知識だけで何とかしている様子。

「それくらいならお安い御用さ。何だったら試してみるかい?」

なんて笑ってセクハラじみたことを言い放って見せながらも、
相手の様子に軽く肩を揺らして言い返しがてら幾つか瓶をつまんで用意していき。

フトコロ・ニーレル > あげられた材料をメモしつつ、よくここまで覚えられるものだと感心する。

「ふふ、そうですねぇ。試すのは確かに大事ですし、ぜひともお願いしたいんですよ。使い方は飲むだけでいいんでしたっけ?」

じーっと相手を見つつ上目遣いに誘うような表情で相手を見る。
少しでも自分に魅力を感じていてくれるか試すような目線である。
ほんの少しシャツを肌蹴たり、わざと胸元(といってもツルペタであるのだが)をパタつかせたりして反応を伺う。

ジード > 「ああ、飲むだけでいいけど結構効き目は強めにしてあるから飲む場所は考えたほうがいい。
 何せ本来は娼館で扱う向けに作ってるもんだからね、即効性で効果は強いけど後には引かない、って代物だよ」

だからこそ色々な意味であとくされはないのだと笑って言い返す。
そのまま右手を差し出して見せる。

「折角だし、休むにはいい場所が近くにあるのだけど一緒にどうだい?」

そう笑いながら口説きにかかり。

フトコロ・ニーレル > 「あぁ、それなら安心ですね。というか、あなたとってもすごい薬の作り手なんじゃないですか?」

そんなにすごいものを作れるなら副作用がほとんどない眠気覚ましの薬とか色々期待できるかもしれない。
いや、もっともっといろんなものが作れるのではと考え始める。

「んーそうですね……いいですよ?どれぐらい気持ちよくなるかそこまで調べて試用っていえるでしょうし?その代り……」

含みを持たせてにこりとする。

ジード > 「これで食べて100年以上になるからね。
 腕前はそれなりによくもなるさ」

薬なんてのは結局のところどれだけ弄れるかという話である。
知識が増えれば増えるだけよくなるので当たり前ではあるのだが。

「勿論、サービスはさせてもらうよ。色々と、ね?」

此方も含みを持たせて笑いかけながらそっと相手の手を取ってしまおうと手を伸ばし。

フトコロ・ニーレル > 「あ、あなたいったいなにものですか」

色んな種族がいるので年齢は飾りだというのはわかっているのだが、ここまで年齢と見た目のギャップが激しい人はあまり見かけない。

「そ、それはともかく、私、サービスって言葉に弱いんですよ。改めて、私の名前はフトコロです。よろしくおねがいしますね」

伸ばされた手に右手を乗せる。

ジード > 「しがないただの薬売りだよ?
 ただ人より少しばかり長生きなだけでね」

人差し指を口元に当てて片眼を瞑って見せながら楽し気に笑う。
そのまま、手を乗せられれば軽く握って自分の方へと体を引き寄せてしまおうとし。

「ジードという、よろしくねお嬢さん。さて、それじゃあ行こうか?」

そういうなり体を抱きかかえてゆっくりと歩き始めようと。

フトコロ・ニーレル > 「長生きって長生き過ぎてきゃっ」

抱きかかえられる経験が少なくそのままぎゅっと思わず手をまわしてバランスをとる。

「お、お願いしますよ。場所とかわからないんですから」

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からフトコロ・ニーレルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からジードさんが去りました。