2017/10/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の中でも一層治安の悪い路地裏の片隅。
ちょうど平民地区と貧民地区とを繋ぐ裏道に当たる路地に怪しげな露天が構えられていた。
とはいっても場所が悪いのか訪れる人影もほとんどなく店の様相は閑古鳥。
繁盛していないのは一目瞭然。

「さて。真昼間からこんな怪しげな場所を通りがかる人間も早々いないか」

はて、と声を上げながら騒々しい繁華街のある方角に目を向ける。
かといってそれほど騒々しいのが好きではない身の上にとってライバルの
多いその手の場所に店を出すのはあまり好ましいとも思えなかった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」にトゥーラさんが現れました。
トゥーラ > 閑古鳥が鳴く店を一度閉め恒例の様に配達に回る事にした帰り道。
この辺りの道も覚えたと平民地区と貧民地区の近道にと路地を歩く。
その途中に今日は露店を見つけて興味を持ち足を向け。

「店主、何か良い物はあるのか?」

こんな場所にある以上掘り出し物はあるはず。
そう考え繁華街があると思われ鵜方向に目を向けている店主と思われる男に声をかける。

ジード > 「おやおや。お嬢さん、良いものと言われると出すものに困るね。
 どういったものがお好みかな?例えばおススメとしてはこういうのだけど」

人気の少ない道だけに人の気配があればすぐに気が付く。
通りがかった少女の姿に営業スマイルを浮かべてここぞとばかりに
アクセサリー類の売り込みをかけ始めた。
ひとまず最近仕入れたばかりのネックレス類を相手に示す。
シルバーのチェーン状の物とルビーと翡翠をあしらったものだ。

トゥーラ > 「それは確かにそうだな。今のではわかりにくいか、すまなかった。
そうだな……綺麗なものは好きだな。ほう……これか」

問いかけにそれでは何を求めるのかわかりにくいと納得すれば素直に頭を下げ。
売り込みを掛けられるアクセサリーに早速視線を向ける。

ルビーと翡翠があしらわれたものは見ても美しく、
もっとよく見ようと姿勢を下げて細工なども見ようと見詰める。

「いい品だな…これは高いのか?」

美しい物には眼がないのは種族としての本能。
値段が気になり早速に問いかける。

ジード > 「女性好きのするようなものというとこれくらいしか手持ちに無くてね。
 他は薬くらいしか取り扱いが無いがあまり興味はないだろう?」

用途はあえて伏せながら問いかける。
夜の薬などとそのまま口にするだけ野暮な話。
少女がそれを求めるというのなら特に止める気も無いが。

「いいや、それほど高くは無いと思うけどね。これくらいかな」

言葉と共に提示した値段は一般的な宝飾品としては確かに安い部類の値。
指を折り数えて見せながらどうするかと問いかけ。

トゥーラ > 「私はアクセサリー外でも色々と興味はあるな。
だが薬品は流石に扱いが困るので遠慮しておこう」

恐らく持ち帰る前に容器が割れるかどれが何か忘れてしまうと首を振り。
それに薬は効きにくい身、なおさら必要はないと。

「そうか、それはありがたいな。それぐらいか…それなら…」

提示された値段は平民地区で見て歩いたものに比べれば確かに安い。
それぐらいならば買えなくはない筈だと籠から財布を取り出し中身を覗く。

ジード > 「確かにこの当たりだと持って行くのも慣れてないと一苦労だろうね。
 それに一人で使うのも聊か問題のあるものでもあるし。
 一緒に使う相手でもいるなら話は違うだろうけどね」

完全にセクハラな発言を笑うまま告げる。
少女の反応に合わせて男もアクセサリーを包む用意を始め。

「それで、どちらがお好みなんだい?
 両方持って行ってくれるなら俺としては大喜びするところだけど」

トゥーラ > 「偶に変なのが出てくるからな。前にそれのせいで貰い物の酒を割ってな。
……あぁ、そう言う薬か。使う相手はいるが今以上にされると完全に壊される。
遠慮しておこう」

今でも全力でされれば持たない事が多いのにそれ以上は危険だと首を振り。
包む用意をするのを傍目にどちらかするかと悩む。

「どちらも捨てがたいので悩んでいる。
あいにく金は片方分しか無くてな…後はこんなものしかない」

先ずは一つ分の代金を置いて見せて、
次に置くのは数枚の鱗。判るものには竜の鱗と判るもので。

ジード > 「このあたりの住人は気性が荒いというよりも狡猾な奴らが多いからね。
 荷物や道具を盗まれたなんて言うのは日常茶飯事なのが困りものだよ。
 それは残念、気がむいたら買いに来てよ」

最後に一言売り込むことは忘れずにその気が無いと言われればすぐに引く。
押し売りしても効果がなさそうだとッさりとした引き際は流石に商人だ。
差し出されたものを手に取って検分すると確かに間違いなく竜鱗である様子。
そこそこ程度の値段で売れるだろうと判断すると、承諾を示すように頷き。

「いいよ、これで手を打とう。一つ分の代金と竜鱗で二つ譲るよ」

トゥーラ > 「それは何度も通っていて感じた事だな。
私も二度ほど荷を奪われかけた事がある。3度追い払ってからは様子を伺うのが多くはなったな。
気が向いたらそうしよう」

男の最後の売り込みに気が向けばと頷いて。
もし本当に必要だと思えば買いに来ることもあるだろうと。
しつこい押し売りに入らない男の姿にこの店は当たりだと、また来ようと決めて。
自分では見慣れた鱗、何よりその持ち主なのだから、
問題はこれが金になるのかなどさっぱりと判らないので検分が済むのを待ち。

「本当か?それは助かる。今日は良いものが手に入っていい日だ」

代金と鱗で二つを買えると聞けば花の様な笑顔を見せて喜ぶ。

ジード > 「それが解ってるなら問題ないだろうね。気を付けて」

そう構えておかなければ大抵面倒な事に巻き込まれるのがこの近辺によくある事だ。
少女がある意味この当たりとの付き合い方を知っているらしいと知れば
それ以上特にいう事もない。薬の件だけはあまり期待してない様子で期待してると一言だけ返答し。

「それはこちらのいう事だよ。それじゃあこれでだね。
 そろそろ店じまいしなければならないから最後に売れてよかったよ」

包んだ荷物を相手に差し出して笑い返しながら空を見上げる。

トゥーラ > 「あぁ、気をつけよう。ありがとう店主」

店主の言葉に笑顔で礼を告げて気をつけると。
何度か失敗をして学び今ではそれなりにこの辺りの付き合い方やb対処も覚え
店主の言葉に感謝と共にまた来ようと決め、薬の件は苦笑で答え。

「あぁ、いいものが手に入ってよかった。
そうだったのか、ならば良い時に来れたと言う事だな」

差し出された包みを受け取り籠にと丁寧にしまい込み。
もうそんな時間かとつられるように空を見上げて。

ジード > 「どういたしましてと位置硫黄はいっておくよ」

何の役にも立たぬ話だろうに礼を述べられれば面はゆい。
素直にうなずき返しながら荷物を引き渡せた後に立ち上がるとステッキを取り出し。

「それではまた縁があれば会おうお嬢さん、道中気を付けて」

一礼した後にステッキで地面を叩けば一瞬の発光の後に露店が消えてなくなり跡には手カバンのみが残る。
鞄を手に取って一礼すると別の路地へと消えてゆくのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」からジードさんが去りました。
トゥーラ > 「何、アドバイスには素直に礼を言う物だろう?」

こうして知った事でも改めて言われれば気を抜かなくて済むと。
取り出すステッキにそれで何をすのかと興味を持って。

「この辺りは通り道だ。また会う事もあるだろうな」

男が例をしてステッキで地面をたたくとまぶしい光、
それが消えればあるのは一つのカバンだけ。
それを持ち去っていく男を見送れば……少し考え背中に翼を生やし空へと飛んでいく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」からトゥーラさんが去りました。