2017/09/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」にジードさんが現れました。
ジード > 路地裏と一口に言っても幾つもの種類がある。
ひっそりとした完全に人気のつかない場所や自然と人の通りのある抜け道、
あるいは繁華街の裏側。それぞれに売りたい物の異なった店が並ぶのがこの街だ。
繁華街の中でもこの時間帯に一際繁盛する娼館の立ち並ぶ通りの裏手にある
この店で取り扱っているのは女性へのプレゼントに最適なものか、
あるいは女性に使うのに最適な物ばかり。
時折訪れる者と商談を交しながらも店主は概ね暇な時間を過ごしていた。

「もう少し人通りが多くて売れるという事ないんだけどね。特に装飾品類とか」

売れ行きは悪くない様子だが売れるのは謹製の薬に大半が偏っている。
手ずから仕入れたものの受けが今一つな様子に少しばかり哀愁が漂っていた。

ジード > 「おや、何か探し物かな。ああ勿論薬ならば――」

酷く退屈そうに店番をしていた男の前に何やら怪しげな代物を求めてきたらしい客が現れる。
人当たりの良さそうな笑顔で男は応じ、ひそやかに商談の声が響いていく。
まだしばらくの間通りから人の声が消える時は遠そうだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」からジードさんが去りました。