2017/09/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」にアイリさんが現れました。
アイリ > 貧民地区の路地裏を小さな影がチョコチョコと歩いて露天の店先に姿を現す
あまりこの辺りでは見掛けない、身なりのキチンとした子供が店主の姿を見付けると
ツインテーツの長い黒髪をユラユラと揺らしながら、近くまで来て顔を見上げて

「こんにちは、あの、これ…ちゃんと大事に着けてるよ
お友達に見せたらね、みんな良いなぁって、言ってた
アイリも気に入ったから、お出かけする時はいつも着けてるの、えへ」

胸元を飾るペンダントを指先でチャリッと持ち上げて見せる
先週このお店で貰った品は、子供には些か高価であるが、感想を言いに約束通りちゃんと会いに来た
それ以外にも理由は有るのかも知れなかったけれど、人の通りを気にしてか口には出さずモジモジしている

ジード > 「――やあ、こんな所にこんな時間に小さな子が…おや?」

そろそろ店じまいを考えるかと思っていた所に通り掛る少女の姿。
声をかけてみれば見た覚えのある姿に少し驚いたような表情を浮かべる。
近づいてきた相手の様子に笑いながら頭を撫でるように手を伸ばし、頼んだテスターの仕事を
しっかりしてくれていたという言葉にペンダントに視線を向け。

「ああ、喜んでもらえて何よりだ。特に壊れたりはしてないかな?」

そこが一番大事だといの一番に問いかけながらも少女の体を抱え上げて己の膝の上に載せれば、
顔を覗き込みつつペンダントを軽く改める。

アイリ > 何を感じたか定かではないが、再開しに来た少女の姿に少し驚く店主の顔をじっと見上げる小柄な姿
伸ばされた大きな手に艶やかな黒髪をナデナデと撫でられると、愛らしい顔でニコリと笑った
育ちが良いのか躾が良いのか、持ち逃げする事も無く約束を果たしに来たようだ

「うん、大事にしてるし、アイリのとかお友達の持ってるのと比べたけど、これが一番高級品っぽかった」

幼い子供たちが持つには少々値の張る品に、少女は大変満足そうである
小さな軽い身体が抱き上げられて、膝の上に抱っこされると、近づく顔を見返して
衣服越しにも分かる細やかな膨らみの胸元を鮮やかに飾る装飾品は、明かりに照らされキラリと輝いていた

ジード > 「よし、それでは今日からそれは正式に君の物だ。
 大事に扱ってくれよ?」

しっかりと自分の依頼をこなした少女に対して対価としてそれを譲り渡すと明言し、
丁寧に扱われていたのだろうペンダントの様子に満足そうに笑って返す。
ポンポンと頭を軽く叩くように撫でてから手を離し、これで一段落ついたと息を吐く。
そして改めて少女の背中をそっと撫でるように指を這わせ。

「さて。それでどうする?この前の続き、知りたいなら教えるけど」

アイリ > 「いいの?本当に?ありがとう、うん、アイリ大事にするね」

あれから自分でも磨いていたのであろう、キラキラ輝くペンダントを正式に貰うと
まだ幼く愛らしい顔は嬉しそうな笑顔を向けて、ニッコリと微笑んだ
あやすように頭をポンポンされると、華奢な身体が子猫の様に膝の上で身を動かして
細い背中を指先になぞられれば、一瞬考え込むようにしてから、周囲を見渡す

「う、うん…でも、此処じゃやだな、知ってる人通ったら、ちょっと困る…」

嫌、とは言わなかったものの、裏路地とはいえ往来の場では気が咎めたのか
耳に顔を寄せると小声で呟く少女の髪や身体からは、女の子らしい甘いいい香りがした

ジード > 「相してくれると俺としても嬉しいね」

少女の華やかな様子に自然とほころぶ口元を隠しもせずに頷いて見せる。
膝の上で身じろぎする少女が周囲を見回す様子を見ると少女を抱え上げて立ち上がる。

「なら近くに俺の部屋があるからそこに行こうか。
 落っこちないようにしっかりと捕まってなよ」

上機嫌に少女に言い返すとどこからか取り出した杖で地面を叩く。
と、そこにあったはずの露店が一つの鞄に収まってしまう。
それを手にして路地の裏へと連れ立って消えて行くのだった。

アイリ > 「でもお母さんに見つかっちゃうと取り上げられちゃうかもだから、お家に帰ったら引き出しの中に隠しておくね」

小さな子供がこんな高価な装飾品を持ち帰れば、これはどうしたのかとか、誰からもらったのか、とか言われるに決まってる
少女の家は中級層にあり比較的裕福だ、子供がタダで人から物を貰えば返して来いと叱られる
それを危惧する様子で耳元でヒソヒソと内緒話をする、小さな体が抱え上げられると

「うん、じゃあ、ちょっとお邪魔しちゃおうかな…
わかった、捕まってるけど、重くないかなぁ…」

身長134㎝、体重31Kgの華奢な身体が、慎重さ45㎝はある長身の男に抱っこされると
細い腕を首に回してしがみ付くようにして、落ちない様に身を寄せる
魔法で消えた露天を後にし、路地裏のさらに奥へと消えていくのだった

ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」からジードさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2 路地裏」からアイリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にトゥーラさんが現れました。
トゥーラ > 平民地区の大通りから脇道に入った所にある小さな雑貨店。
色々な商品が並ぶ棚が置かれた奥にあるカウンター、
そこで商品に囲まれるようにカウンターに肘をつき店番をする。

天気は良くそれでいて涼しくなった気候なので客足が伸びるかと期待をしたが朝から客もなく。
昼を過ぎた今、もし客が来ればいいなと考え静かに扉を眺めて時折あくびをこぼす。

トゥーラ > 「平和なものだな」

元々滅多に客は来ない店ではあるは一人も来なければ退屈で。
今日はもう閉めても大丈夫だろう、そう考えればカウンター裏から入り口へと。
鍵をかけカーテンを閉めれば早い時間帯の閉店に何も思わずに帰宅準備を始める。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からトゥーラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」にジードさんが現れました。
ジード > 貧民地区の路地裏の一つ。普段はあまり人が寄り付かない用事のある人間や迷い込んだ人間がふと訪れるその場所で、
ふらりと一人の男が無造作に姿を現す。路地の中でも少し広くなった場所を探し当て陣取り、
手にしたカバンを地面に置く。すると機械仕掛けの玩具の様に
パタンパタンとカバンが開いて大小二つの陳列棚を持つ小さな露店が姿を現した。
棚の上に薬瓶やアクセサリーなど商品を陳列し店としての体裁を整えれば胡坐をかいて店の奥に座り込む。

「よし、それじゃあ開店だ。場所の選択が間違って無きゃいいが」

露天の常として場所選びが悪ければ商品以前に目に留まらないのはよくある事だ。
そうでないことを祈りながら正面の路地を静かに見据えるのだった。

ジード > あまり人気のない場所を選んだのが悪かったのか人が訪れる気配のそんなにない状況。
少し残念そうにしながらも根気良く待つことを選択した男はその場でしばらくの間客を待つことになるのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」からジードさんが去りました。