2017/08/30 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にオデットさんが現れました。
オデット > 日が暮れて客が多く到着する時刻の旅篭。
従業員はそれぞれ今宵担当する客を迎える。
その1人である仲居もまた、担当客と共に東洋式の客室まで歩き、
客が室内で落ち着くのを片隅で正座しながら見守りつつ旅篭の説明をして。
もちろん常連客の場合はこれを省き、代わりに雑談を挟んだりするのだが、
とにかくタイミングを見て仲居は客に尋ねた。

「お疲れでしょう。お風呂とお食事、どちらになさいます?」

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカルニーツォさんが現れました。
カルニーツォ > 町での噂を聞き、たまには骨休めとやってきた温泉宿。
町中とは全く異なる風景にお上りさんよろしくきょろきょろと辺りを見回してしまう。
通された部屋に入ってからもそれは同じ。
部屋の造りや調度品、座卓におかれたものなど説明を聴きながら物珍しげにしている。

ようやく一通り説明が終わる頃になってから、改めて説明をしている仲居の姿を
じっくりと舐めるように見始める。

そして相手の問いかけには「噂」を思い出しながら答える。

「それでは先にお風呂をお願いできますか。
 ああ、内風呂でお嬢さん付きで、ね?」

ニッコリと人の良さそうな笑みを浮かべながらそう答え。

オデット > 客の申し出に仲居は楚々と頭を下げた。
噂通り、この旅篭では当然のようにまかり通る注文なのだ。
仲居とてこのシステムに賛同しているわけではないが、数ヶ月勤務すれば慣れもする。

「かしこまりました。どのような娘をご所望ですか?
 種族などのご指定もございましたら、できるだけ近い娘をご用意致します」

言いながら、備え付けの浴衣を含めた入浴道具を棚より取り出し、準備を始める。

カルニーツォ > 穏やかに微笑みながら、まとわりつくような視線で女の身体をじっと見回しながら答える。

「そうですね。長い黒髪を緩くまとめ、瞳は赤茶色。肌はしっとりとしていて、
 胸はきっちりとした服で押さえていても分かるくらい豊か。
 穏やかで落ち着いた雰囲気の女性。そんな女性をお願いしたいのですが。
 それも私が三つ数えるうちに」

笑いながら指を三本立てて女へ手を突き出すと、一本、一本、ゆっくりと指を折っていく。

オデット > 「は、…――――?」

途中までその要望をきちんと記憶し、数多に用意された従業員の中から選び出さねばと
真剣に聞いていたのだが、客の言わんとすることに気付くとぽかんとしてしまった。
先程相手はお嬢さんと言ったはずであり、己はお嬢さんと呼ばれるような
年齢ではなかったため、てっきり若い娘を所望されているのだと思った。
なぜだかとても恥ずかしくなり、かすかに頬を染めて、三つ指ついてお辞儀する。

「し…失礼致しました。 私でよろしければ精一杯努めさせて頂きます」

悪戯に焦らされたせいか、立ち上がると部屋に連なっている内風呂への戸を開ける。
そこは脱衣所になっており、さらに次の戸を開ければ個室にしては広々とした風呂が待っている。

「お風呂はあちらでございます。 すぐに用意致しますので…」

この場合の用意とは、相手の着替えなどの話ではなく己が脱衣することであった。
先に湯を楽しんでいてもらうべきだと思えば、客が通る場所をあけるように端に寄り。

カルニーツォ > 案内されるままに脱衣所に入り、内風呂を中を見回す。

「ホォ、これはこれは。内風呂でこれだけ立派だとは。
 いや、これは嬉しい予想外ですね」

子どものようにはしゃいだ声を上げると、一旦部屋に戻る。
いそいそと荷物から小箱を取り出すと脱衣場に戻り、
服を脱ぎはじめる。

「あ、私が良いと言うまであなたの方の準備は待っていただけますか?」

服を脱ぎかけたところで、ふと思いついたように女に声を掛ける。
脱いだ服を適当にかごに放り込み、小箱を抱えて浴室へと入る。
そのまま浴槽に足を入れかけるが、ピタリと動きが止まる。
洗い場の手桶を見て、思い出したようにその場にしゃがみ込む。
そして、身体に湯をかけ、陰部も丁寧に洗うと女の峰を振り返る。

「確か、こうやってから湯船に入るのがこちらの作法何でしたよね?」

子どもが親に褒めて欲しいと自慢するかのような笑みを浮かべて尋ねると、
湯船に入り大きく一つ溜息。そして脱衣場の方を向いて再び声を掛ける。

「お待たせしました。では、そこで衣服を脱いで一緒にこちらに入っていただけますか?」

そう言って女に笑いかける。

オデット > 客の言葉に頷いて見守っていると思わぬところで声をかけられた。
裸の男をじっと見つめるほど吹っ切れていないので正直、彼の細々とした行動は
把握していなかったのだが、返答としての仲居の貌は穏やかな微笑みだった。

「よくご存知ですね。 けれどどうぞお気の向くまま、したいように
 振る舞ってくださいませ。ここは疲れを癒す所ですから。
 裸になった途端、そのままジャンプしてお湯に入る方もいらっしゃいます」

そんな振る舞いをしたって誰も叱らない。
後始末は従業員がすればいい。そんな場所なのだと笑った。
このまま閑談して、せめて背中を流す程度で終われば仲居としては心労がないのだが、これも仕事。
客の視線から逃れるように陰へと移動すると帯を解き、着物を緩めていく。
この後も着て、仕事に戻らねばならないため脱いだ着物は皺にならぬよう畳んで置いておき。

「…失礼致します」

恥ずかしげに断ってから現れた仲居は一糸纏わぬ姿であったが、手拭いで体の前面を隠している。
もちろん乳房の膨らみであったり、腰付きや臀部の丸みは隠せるものではないが。
軽く体を清めるように石鹸で洗い、シャワーで流してから再び断りの
言葉を入れて、相手の待つ湯船へと身を沈めていった。
手拭いは浴槽の縁へかけ、隠すものは何もない。
身動ぎで揺れる乳房も、成熟した肢体も、全て露わとした状態でお湯に浸かり。

「何かご入用な物がありましたら仰ってください」

相手の下腹部を見ぬよう不自然に視線を外した状態だが、従業員として付け加えておく。