2017/08/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 露天街」にジードさんが現れました。
ジード > 夜の方が元気な場所の多い貧民地区の中でも商店の集う場所の騒々しさは他とは一線を画すものがある。
娼婦たちへの貢ぎ物、あるいは夜伽の相手に使う薬など如何わしいものに
始まり食品衣料果ては奴隷まで売りに出される区画の一つ。露天の立ち並ぶ間をふらり、ふらりと男が歩いていた。
普段はどちらかというと露天の中に混じっている側の人間だが何となく興が乗らないという理由で出店を差し止めていた。

「オニキスにアクアマリン、ネックレスやら指輪やら。もう少し自分も仕入先考えた方がいいかなあ」

店で取り扱っているのと同じような品ぞろえの店の前で足を止め正直自分よりもセンスの良さそうな装飾類に思わず唸る。
手近な薬瓶を手に取って透かし見てみればこれも良い品の様子。

「――もっと強い薬を作った方がいいなこれ」

怪しげな薬を前にして奇妙な対抗意識を燃やし始めた。