2017/08/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 裏通り」にジードさんが現れました。
■ジード > 娼婦たちが道行く男たちの手を引いて、それをみた商人たちが商売時と見て声を上げる
繁華街に繋がる路地に露店が開かれている。
当然店の店主も道行く人々に声をかけて客引きし、商談を繰り返していた。
「なるほど。それじゃお目当てのお嬢さんにはこちらとかいかが?
ええ、そりゃあもちろん喜んでくれると――」
身請けの話をするという男性客に対してここぞとばかりに秘蔵のアクセサリーを薦めて商談を纏めあげる口八丁は商人特有の物。
商品と代金を引き換えにして意気込み去っていく後姿を営業スマイルで見送って周囲を見回すとぱったりと客足が途絶えていた。
「ようやく一息つける。結構客足が多いまあ。案外勝負をかけるのにいい日取りなのかな」
一息付けると一息つきながら座り方を崩して次の来客を待つように頬杖を付いて
歓楽街の方に顔を向ける。騒々しい喧噪が路地裏にも響いているもののどこか遠く感じる。