2017/04/24 のログ
■カナム > 「あっ、レイカ笑わないでよ!」
何だかこの笑いは馬鹿にされてる気がして抗議の声
カナムはミレー族に対して差別なんて持っていない
引きこもりとは言ったがそれが悪いとは思っていない
力が弱いなら知恵を絞る、それはむしろとてもいい事
ただし1つだけ訂正するならカナムはあの里でレイカ以外に興味がなかった
もし争いが起こり彼女の身に危険が迫れば…何をするか分からない
「えー…これ便利なんだけどなぁ」
炎の形を変えて手遊び
そのまま手を大きくした形を作ったりと自由に使っている
それでも彼女が言うなら遊びで使うのはやめよう
腕の炎が消えて力は完全に感じられなくなる
「レイカのご飯は美味しいしね、そっちの方が良いや!」
レイカの料理に誘惑されて承諾した
■レイカ > 「いえ、すいません……なんだか、かわいいって思っちゃって。」
子供っぽいとは思ったが、決して馬鹿にしているわけじゃない。
というか、以前の彼に感じていた刺々しさもないし、ずっと親しみやすくなっている。
こんなに笑っているカナム君を見ていると、私までなんだか癒されてしまう。
里の皆と一緒にいても、こんな気持ちになるし…カナム君もまた、私の大事な友人であることは、間違いなかった。
「便利だからって、使いすぎるといろいろと大変ですよ?
カナム君が食事に困ったときも、里に来てくれれば私が用意しますから。」
だが、その力はあまり乱用しないように言い聞かせた。
幸い、ご飯をご馳走するだけでその力を使わないようになってくれる。
それならば、私も一安心だ。
炎が消えれば、殺気から感じていた精霊の力も消える。
火の精霊たちも、興味を無くしたかのようにいなくなってしまった。
やっぱり、あの力は精霊に影響を及ぼす力、なのだろう。
悪い崩壊違法かはわからない、けれど燃やした相手を取り込む力。
この力を探るつもりはないが、カナム君の身に起きた何か…。
それが、非常に私は気になっていた。
■カナム > 「可愛い…僕かっこいいの方がいいんだけど」
まだ少しむくれたまま
一応これでも男の子、可愛いはぎりぎり褒め言葉にならない
でも本気では怒っていない
だって自然と笑ってしまうのだから
「はぁい。できるだけ使わな―い」
こればかりはしぶしぶ納得してまた歩き出す
凄いと喜んでもらえなかったのが少しだけ心残り
カナムの身に何が起きたか
あの炎がそれに大きく関わっていると彼女は確信するだろう
そしてその確信が間違いではない事も
その後2人は里へと向かい楽しい宴が始まる
その折カナムの仕留めた猪が一晩で半分以上消費されたのはまた別の話
ご案内:「九頭竜山脈の奥地」からカナムさんが去りました。
■レイカ > 「ふふっ、じゃあかっこいいカナム君を今度見せてくださいね?」
今のままでは、私の中ではカナム君はかわいい男の子という認識だ。
その認識を改めることができるのも、カナム君だけ。
自然と笑っている、その姿を見ると世の女性は、かわいいと抱き着いてしまうのだろう。
あいにく、私も可愛いと思うけれども抱き着いたりすることはない。
そこまで、私はミーハーという訳じゃないから。
「ふふっ……いい子ですね、カナム君は。」
そうか、この子はこんなにも素直だったのか。
今更ながら、そんなことを想う。
だが…私はどこか大きな不安をぬぐい切れずにいた。
彼の身に起きたこと、あの炎……。
重大な何かが、彼の身に起きたのは間違いないのだ。
それを探るべきか否か、私はずっと考えていた。
だが、今はそんなことは頭の隅にでも追いやっておこう。
カナム君が仕留めた大きなイノシシ、それを切り分けてみんなで分け合いながら食べる。
その食事は、しばらく続き…気が付いたら、イノシシが半分以上消費されていた。
だが……その宴は、とても、そう。とても楽しいものだったのは…言うまでもない。
ご案内:「九頭竜山脈の奥地」からレイカさんが去りました。