2017/03/07 のログ
ご案内:「設定自由部屋2」にシチューさんが現れました。
シチュー > (よくよく晴れた日の昼下がり。陽射しも明るい広い公園にミレー族が通りかかる。中央通りにある露店街や奥詰まった小路地の問屋街、薄暗い裏通りの魔法道具店と歩いて屋敷の主のお使いを済ませたところだった。手提げバッグに視線を落とし、片手でひとつずつ品を確認していく)

「うまうま棒メンターイ味……、ケセラセラポーション、ハイルミハエルイスラエル草、花鳥風月風林火山内服薬……と。よーし、全部買ってるね。お使い完了っと。――ふぁあ。今日はなんだか眠たいなあ……。んー……。ちょっとだけお昼寝して帰ろ……」

片手を空へ、ぐーっ、と背筋を伸ばして欠伸がひとつ。春はもうすこし先だけれど、暖かい太陽の光が眠気を誘う。屋敷に戻って急ぐ仕事は特に無いという油断のもと、公園内に空いたベンチがあるのをみかければ。ふらふらとそこへ寄っていて。バッグを脇に置き。そこへ乗ると両手両脚と背中を丸めて瞳を瞑り。ほどなく、静かな寝息が立ちはじめて)

ご案内:「設定自由部屋2」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > うーむ、天気がいいな。風はまだ少しと冷えるが、こんな陽気だと眠たくなる。

(これといった用事も無かったのだろう、ブラブラと散歩がてらに街をうろついていた訳なのだが。
やっぱりコレといった理由も無しに、公演で暇を潰しに歩いていた、のであるが)

…………なんかちっこいメイドさんが寝てる。いや、ミレーか?

(やたらと無防備に、ベンチに寝転がってる人影一つ。まぁこの陽気なら気持ちも分からなくはないのだが。
様子を伺うようにゆるゆると近づいて傍に経てば、少々と考えるように見下ろして)

首輪付き、服装からして当然だが何処かで飼われてる感じか。
えーと、……コンフォート家、か。貴族だったかな、ふむ、ヘタな事すると面倒になりそうだが。

(首輪に所有者の名位は彫ってあるものだろう。
ちょいと考えるように首をかしげた後に、試にとばかりに軽く頬を指でつつきにいってみる)

シチュー > (外ハネした気のいいお兄ちゃんオーラが出てる傭兵がぶらぶら、その靴音を響かせている事は獣耳に届いるらしく。ぴこぴこと耳が揺れ動くが。相変わらずすーすーと気持ちよさゲな寝息零して、伸ばした尻尾の先に白い蝶が止まる始末だった。ベンチのすぐそば、見下ろす体勢となっても、)

「ん……もう食べられないって……えへへ……んふ……」

(頭弱そうな事をむにゃむにゃ呟いて幸せそうに目尻が緩む。――そこへ、頬をつつく指。彼の指先には作りたてのゼリーをお皿に落としたよなプニプニの感触が跳ね返り)

「んー、んー……?……んー。くー。」

(指にはちょっと反応した。目を閉じたまま、彼の顔のほうを半ば見上げて声が浮かぶが。やがてぺろ、と舌先で唇を舐めると再びねむりこけ)

シチュー > (そしてそのまま、眠りこけていくのであった――)
ご案内:「設定自由部屋2」からシチューさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋2」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「ドラゴンフィート・組合の施設」にアーヴァインさんが現れました。
アーヴァイン > 「……サンティエヌの改修で対応できるとはな」

いつもの様に事務所のようになってしまった自室にて、報告書に目を走らせつつ呟く。
魔法銃士隊用に、新調する予定だった魔法銃だったが、コストより時間の方が掛かる為、もう少し早められないかと無茶な打診をしたのだ。
そこで魔法銃技師達から提案されたのが、現存するサンティエヌに、シモノヴァの拡張弾倉と増幅弾の自動装填化、魔法銃回路の書き換えを行うという提案である。
実際に試させたところ、新調するよりかなり早く、コストの無駄も少ないと分かり、性能も申し分ない。
妨害も受けたが、それ以上にコストと時間の余裕が作れたのは、良い収穫である。
全員分に行き渡るのもそう遠くはないだろう、作業を継続するように、書類に書き記していく。

「それに…道理で半自動型の作成が進まなかったわけだ」

今回の提案で、もう一つ情報を得ることが出来た。
それは、魔法銃を一人で1から組み上げるには、かなりの技量と知識を要するということである。
とある貴族と身を潜めていた銃技師達を引き入れたわけだが、彼らは5人揃って一つの銃を作っていたのである。
各部分をそれぞれが担当し、組み合わせて一つにする。
それは、銃を複製しようにも、5人の技術と知識を得る必要があるということだ。
またこの銃について云々言われたとしても、この構造ならば、それを知らぬ他国が、能動的に奪う事がとても難しいことはよく分かるだろう。

「あとはこっちか…」

王都の富裕層を客として勝ち取るための戦略、九頭竜山脈の温泉宿と提携した娼婦宿のサービス。
限られ、ひっそりと誘い出すおためし版の雰囲気自体が、何処か想像を煽るところがあったのか、護衛や運転を任された組合員達からは、そんな話を耳にした。
これは良い刺激になりそうだと、今後も続けるとして、報告書を捲っていく。

アーヴァイン > 集落での娼婦業は、環境維持のためにコストが多めにかかり、単価が上がる傾向があった。
観光ついでの奮発にと金を落としてくれる来訪者もいたが、それでも王都やバフートの市場売上に比べれば小さい。
二つの大きな上客は、貴族や王族の富裕層だ。
彼らの配分をこっちにも落とせるようになれば、運営費に回収する配当も増え、財力という手札は潤う。
何より、需要と供給によって、多少なり彼らと接触できる機械を得れたのは大きい。
つるむつもりはないが、手の届かぬところに仕掛ける時のカードの一つぐらいにはなるだろう。

(「あとは、彼らがこっちの言葉に乗ってくれれば幸いだが」)

宿に出向いたときに、上機嫌だった貴族達と言葉を交わしたときのことだ。
フェルザのご令嬢について、少し口にしただけで彼らの表情が曇った。
フェルザ家という大きな傘の下で小さな傘を広げ、甘い汁を吸っている彼らではあるが、同時に恐れもする相手だろう。
だが、ここに来た彼らは、完全に彼女の真下についたというわけではない。
ついていれば、姿は見せないだろう。
だが、その曖昧な立ち位置がこちらにとってちょうどいいのだ。

『もし、彼女が暴論でこちらに何かしようとしたら、やめたほうがいいのでは と、一言だけ言ってもらえるか?』

ここでの楽しみを続けていくならば、此方を存続させたい。
自分の提案に青ざめた彼らだが、同時に彼らにはこうも伝えてある。

『恐らく、彼女は君らを殺すことも、潰すこともしないだろう』

大きな家というのは、それだけコネクションを持つことでその権力を維持するはずだ。
そして、後押しする誰かがいるからこそ、その権力は陰りを知らない。
彼らを潰すというのは、自身に光を当てる存在を一つ潰すも同意だが、それ以上に大きな損失を発生させる。
次は自分かもしれないという不審、不安、疑念。
そして、それに対立する自分達の存在がある今、彼らの意識が自分達にくる懸念ぐらい気付くだろう。
彼女が聡明なら…ひと睨みして黙らせるぐらいと予測はするが、暴君らしく破壊の槌を振り下ろすなら、その時点でチェックメイトだ。
グレーの感情が彼らの忠誠を薄れさせ、中立になるだけでも、十分である。
そんな駆け引きの先を見越しつつ、深夜の薄暗い部屋に、ペンが羊皮紙にインクを引く音が響き続けた。