2017/01/16 のログ
ご案内:「森」にオーベさんが現れました。
■オーベ > 『娘が熱さ出して倒れちまっただよ』
と。強面をクシャクシャにして住居にしている山小屋を尋ねて来た炭焼きの親爺を見れば、その狼狽っぷりと、
頑固親父のクシャクシャ顔にくつくつ、と笑い倒れてしまった
一頻り笑い倒し、支度をすれば炭焼きの山小屋まで駆けつけ、
娘の容態を一昼夜見たが、大事になる前に熱も下がり始めれば魔法使い兼薬草詰みの面目躍如、と
言った具合で何度も礼をする炭焼きとその妻に役に立ててよかった、と告げて山小屋を後にした
「…寒い…先だって旅してきた極北もそれはもう寒かったがこれは…」
雪の降り積もった山道を老犬とその周りをぴょんぴょんと愉しげに歩く風に見える小狼を供にし、
雪を踏みしめ歩いて行く。シン、と静まり返った山道は如何にも生物の気配はなく、小さな音さえも、
雪が吸収してしまうのか、静まり返っている……
伴をする二匹はそれはもう、もこもこふさふさの冬毛に覆われ冷たい地吹雪もなんのその、と言った様子だが、
一方で自分はと言えば、強い風が足元を吹き抜けていく都度、足を止めて身を竦ませた
それを先を行く二匹が、急かすように此方へ向き直り、じっ、と視線をぶつけるものだから、
わかったよぅ…と歩きだすのだが、それでも、まだ自分の住処は先である
■オーベ > 風が吹く都度、立ち止まっていては冷えるばかり
身体を縮こめるようにしながら先を行く二匹を先導役にどうにかこうにか、自分の住処まで
覚悟を決めれば立ち止まること無く歩いていくのだった
ご案内:「森」からオーベさんが去りました。