2016/12/16 のログ
ご案内:「小屋」にオーベさんが現れました。
オーベ > 藁で編んだ敷物の上に薬草を並べていく
これは切創、これは熱下し、と効用をいちいち口にしながら並べ、日光に当てて乾燥させる工程だった
よく見るものから貴重なものまで、ずらり、と並べ終えればそれを満足気に眺めて物置小屋へ
短い彫刻用な刃物を幾つか持ち出し、立てかけておいてあった自分の背丈ほどもある巨大な牡鹿の角へ
刃を当てれば自分の使いやすいように加工していき、細かく紋様は文字を刻んでいった

「…面倒くさい」

ぽそり、とそんな事を漏らしながら作業を勧めていき、大体の加工を終えれば、こんこん、と軽く
作り上げた杖の具合を確かめるように地面を叩く
続けて、小さく呪文を口にすれば杖に刻んだ文字紋様が淡く輝き出した
ふう、と短く息を吐けば光は収束していき、また刃物を手にとってがりがり、と紋様を更に刻む

「…師のようにはいかないな…」

出来は今一つらしい
時折、首を傾げるようにしては刻んだ紋様をじっ、と眺めて思い出したようにまた刃物を動かした