2016/11/26 のログ
ご案内:「平民地区 住宅街の一角」にシンシアさんが現れました。
■シンシア > 平民地区の住宅の多い一角、大通りの端っこくらい
森にも近いし、貧民区にもちかい
自宅もすぐ目の前くらいのトコにあるベンチの上で
足をあげて三角座りのようにしたまま、ふわふわの毛布にくるまってる
毛布の下は
いつもよりシンプルでラフなワンピースと、髪は珍しく2つに分けて結んでて
手に持ってるのは熱いマグカップ。中にはホットカクテルがはいってるのを
チビチビと飲みながら、夜の誰もいない町並みを眺めながら過ごしてて
■シンシア > 「ふー…」
体は暖かく、吐く息は白い。
これからどうしょうか考え中、身支度を整えて兄だけに頼らず
自分の魔剣探しにいくか…
でも、魔剣なんてのがある場所は、ほぼヤバそうなとこ120%の危険も予見できる
人任せにも性格的にできないし…でも、そんな危険度高いとこに1人で、となるのも
怒りそうな人の顔が2人ほど浮かぶ…
少し早く時間ができたから、体を休ませるべきとも言われかねない…
体よりメンタルもどうにかしなきゃ…
「どーしょうかなー…」
考えることは迷いと選択ばかり、マグを傾けて喉を鳴らしてアルコールを体に入れる
ご案内:「平民地区 住宅街の一角」に《鋳薔薇卿》さんが現れました。
■《鋳薔薇卿》 > 森の方角から、数人の若い男女が歩いてくる。
めいめい手に明かりのついた杖を持ち、おぼろげに浮かび上がるその服装からは、
もし知識があるものならば、富裕地区にある魔法技術学院の制服だとわかるだろうか。
「……まったく、チームを組んでいる意味がないな。攻撃演習どころの話ではないわ」
多くが人族の学生たちの中に紛れ、ぶつぶつと低い呟きが、離れた場所からも聴こえるだろう。
が、声の方向には誰も見当たらないようだ。
■シンシア > こんな時間に森のほうから王都に入ってくる数人
通りを歩きながら、なんとなく会話の感じで学生っぽい
たまに入る富裕地区の学院の制服に似てたから納得するように
その姿を見送るようにベンチに座りながら、また一口飲んでいく
なにか声がした気がしたけど…周囲には声の主らしい人影もなくて
「風かな…」
気のせいかと、ホットカクテルをまた一口
■《鋳薔薇卿》 > 「他人の裾を踏んずけるなどという、見苦しい姿を敵にさらしてどうするのかね?
来週までには、最低限の連携を図るように努めたまえ。これを宿題とする」
疲れ切った顔つきの学生たちから不服の声が上がるも、低い声は落ち着き払っている様子で付け加えた。
「ふん!不満なら、一撃くらい入れてみろ。……では今日はここまでとする。
せいぜい体を休めておくのだな」
シャワー浴びなきゃ、などと話しながら離れていく生徒たちの集団。
その後ろから、明かりもつけずに歩んでくる人影があった。毛むくじゃらの奇妙な格好で、両手に何かをもっている。
まだその顔は見えない。
「まったく、手のかかる連中だ……」
■シンシア > 帰り道でも授業なのかな、反省会?とばかりに
目の前を通りすぎざまに聞こえる会話に別に聞き耳を立ててないのに聞こえてきた
さて、自分は身支度でもして魔剣探しにでも出ようとベンチから地面に足を付けようとしてたとき
集団の後かた、なにかの影がついてきてるように見えて
思わず自分も動きを止める、まずい…今、剣は手元にもない。
ただ様子を伺うように、明かりをもたない不自然な影がなんだろうかと目を凝らして
■《鋳薔薇卿》 > ベンチから立ち上がりかけた影に気付いたのか、毛むくじゃらの何者かはぴたりと立ち止る。
月か、それとも別の明りか。ほんの一瞬だけ淡い光が、異様な姿をさらけだす。
それは人ではなかった。
辛うじて人型を保っていたのは、植物の蔓が密集した魔物、グリーンマン。
その背中には刃のついていないレイピアを背負い、両手にはこれまた奇妙なものを抱えている。
花瓶に入った一輪の薔薇。しかも真っ黒な花だ。
月明かりに照らされ、不気味に輝くそれから、なんと言葉が聞こえてきた。
「良い夜だな。一人かね?」
それは先程まで低い声を聞いていたのなら、全く同じ声質、口調。この奇妙な姿が声の主だとわかるだろう。
■シンシア > 間から差し込んだ月明かりが、その影の姿をわすかに判別できるくらい浮かび上がらせる
びくっと、体がこわばった。
話には聞いてたけど
実際見たことははじめての姿
目が離せないその蔓だらけの姿から
なにか人の声がして
「えぇ…1人」
つい、警戒してるはずなのに聞かれたことには素直に返事を返してしまう
返事をしたあとで、1人と告げたのは危険が増すかもしれないと後悔をしてて
■《鋳薔薇卿》 > 黒い薔薇が、風もないのに左右に揺れた。
「そうかね。
ま、腕に自信があるならば結構。なければ……軽率だと言わざるをえんが」
直ぐに警戒態勢に入ったのならば、そこそこ腕はあるだろうとみる。
それとも硬直して動けないだけだろうか。
「我は鋳薔薇卿と呼ばれているものだ。魔法技術学院で教鞭をとっている。
とって喰わぬから安心したまえ。魔物だと騒いで通報するもかまわん。学院から誰か、引き取りに来るだろうがな」
現状、このグリーンマンを確保することは難しいだろう。
教員が生徒を連れて屋外実習に出かけた、それだけの、いつものことである。
この地区を巡回する騎士諸君には同情を禁じ得ない。
■シンシア > 「あなたが教鞭を?」
富裕地区にそのような学院があるのは知ってたけど
中の職員構成などは知るはずもなく、ただ先をあるく生徒とのことを考えたら
さきほどの様子も見ていたために
相手の話は、本当だろう
なにげなくも話を続ける様子、向き合うままなにかする様子もないことに
会話が行き交えば、緊張はしてるが
どこか安堵も覚えて
「こんな夜に街中をあるいてると知らない人は驚くかも…私みたいに」
自分も驚いたことを伝えてベンチから立ち上がり軽く衣類をなおし毛布を抱えて
■《鋳薔薇卿》 > 「そうよ、このような姿だと皆驚くか、次の瞬間には舐めてかかってくる。
だが、子供の喧嘩と変わらぬ力任せで、勝てるほど世の中は甘くなかろう。
一応大地魔術と剣術を教えているが……比較的平和な場所にあるせいか、ボケてる奴らも多くてな」
敵対者を育てるにはいささか、不都合なものよ。と、聞こえるか聞こえないかぐらいのつぶやきを漏らした。
「朝や昼間に歩けば人族はもっと驚くであろうが。
夜はいい、闇が何もかも覆い隠してくれる」
さも当然といわんばかりに、グリーンマンは再び歩を進める。
■シンシア > 「でも…説得力はあるかもね、あなたに教わることなら、なんとなく
理にかなってそうだもの」
愚痴のような言葉を漏らすと
苦労してるっぽく小さく笑みを浮かべて労った
「あぁ…そっか、夜のほうが…でもまあ、どっちも驚くだろうね」
さきほどからの話てる感じ、敵意も危険も感じない様子に、つい肩のちからも抜けて
いつの間にか話をしてた
「もう行くの?」
歩き始めた様子に、そのまま見送るならば足を止めて送るように
■《鋳薔薇卿》 > 「理屈に合うかどうかが、わかるものならばここまで苦労はせぬわ」
ふん、と鼻を鳴らしたような気配。
……いや、花だった。
せめて相手が剣の1本でも佩いていたなら、心変わりもあったかもしれない。
が、この前食事をしたばかりなので、夜はそれほど飢えてはいなかったようだ。
「ああ、今宵の会話はただの気まぐれだ。
……いくら比較的平穏な地区とはいえ、護身の短剣くらい、持っておくのだな」
それだけを言い残し、グリーンマンに抱えられた黒い薔薇が、少しずつ遠ざかってゆく。
■シンシア > 「ま、そうかもね」
対等に話す植物、花が喋ってるとは暗がりの中では気づかず
グリーンマンとの会話と思い込んでた
「護身の短剣、たしかに…ありがと、気をつけておくね」
手にしてたマグを両手で持ったまま
ゆっくり離れていく蔓の人の後ろ姿を見送るように佇んで
ご案内:「平民地区 住宅街の一角」から《鋳薔薇卿》さんが去りました。
■シンシア > 「…いっちゃった」
見送るようにその姿は、街中に消えていった
不思議な体験を街中ではじめてしたことに少し驚きはしたけど
相手もいなくなれば踵を返して家へともどる
少し遅くなったけど
魔剣探し、自分なりにもしてみようと身支度を整えて出かけていく
ご案内:「平民地区 住宅街の一角」からシンシアさんが去りました。